声が消える先


 スコールが咥えていたペニスを口から抜くと、凶器のように膨張した肉剣が露わになる。
血管を浮かせたその鈴口から、じわじわと我慢汁が溢れ出していた。
スコールは其処に吸い付きたい衝動に駆られながら、それ以上に欲して已まない尻肉で、クラウドの指を締め付けてねだる。


「くらうど、くらうどぉ…♡おちんぽ…♡おちんぽしてぇ…♡」
「あ、ひっ、あっ♡や…おれ…おれにして♡おちんぽぉ♡」
「やだぁっ、おれぇ…♡おれが先ぃ♡」


 一つしかないクラウドの雄を取り合って、レオンとスコールがクラウドに縋り付く。
その光景に、クラウドは優越感に似た悦を感じていた。

 クラウドが二人を抱く時、彼等が争う事はない。
レオンがスコールに譲ったり、恥ずかしがって躊躇うスコールに見せ付けるようにレオンが先に咥えたり、順序はその時々で違うが、大抵レオンがスコールに対してリードする素振りを見せていた。
クラウドはどちらが先でも存分に愛してやれる自信があるので、レオンとスコールが納得する流れで、彼等二人を抱く事にしている。
それに不満はなかったのだが───こうして無心に求められると言うのも、中々悪くない。

 しかし、どう足掻いてもクラウドにペニスは一本しかない。
どうするかな、とクラウドはじっくりと熟考した。
そうしている内に、焦らされたレオンとスコールと益々疼きに囚われて、大胆にクラウドを誘い始める。

 レオンがクラウドに背を向け、四つ這いになって尻を見せる。
指先で尻肉を割り開けば、くぱぁと広がったアナルが曝け出された。


「クラウド…ここ、入れて……おまんこに、ケツまんこにぃ…っ♡おちんぽ入れてぇ…っ♡奥に入れて、ずぽずぽ突いて♡クラウドの精液、中出しして欲しいのぉ♡」


 男達に凌辱された其処は、中出しされた精液も大方流れたようだったが、拡がった肉穴は中々元には戻らない。
これなら、クラウドの剛直も難なく飲み込んでしまう事だろう。
それでも奥の奥はきっと心地良い締まり具合を失う事なく、雄を迎え入れて包み込んでくれるに違いない。

 その隣で、スコールが仰向けになって、両膝を抱えて足を大きく開く。
締まりのなくなったペニスから、とろとろと蜜が溢れ出して止まらなくなっていた。
汗と精液塗れで濡れそぼった秘孔からは、まだ精液が溢れ出している。
レオンよりも穴口が小さいので、中々全部は出ないようだ。


「くらうどぉ……おねがい……おちんぽ、欲しいの…♡お尻まんこ、むずむずしてぇっ…くらうどのおっきぃちんぽがほしいのぉ♡おねがいぃっ♡」


 ねだりながら、その言葉で再び昂ぶりを迎えたのだろう、スコールの躯がビクビクと震えて、射精する。
絶頂の余韻で痙攣するスコールの秘孔が、ヒクッヒクッと伸縮を繰り返し、泡になった精液が中からごぷっと溢れ出した。


「……よし。どっちからでも恨みっこなしだぞ?」
「うぅ……♡」
「はう…♡」
「ちゃんとどっちも可愛がってやるから。中出しもしてやる」
「あ……っ♡」
「…んぅ……♡」


 クラウドの言葉に、二人はほっとした顔を浮かべた。

 クラウドは並んだ穴の片方に、固くなったペニスを押し付ける。
期待の眼差しで見上げる蒼灰色に、にやりと意地の悪い笑みを浮かべて、腰を引いた。
触れていたものが遠ざかったのを感じて、泣き出しそうな瞳が見上げて来る。
隣の穴に寄せてやると、その持ち主が嬉しそうな顔を浮かべた。
それを見てから腰を引くと、やはり此方も泣き出しそうな、哀しそうな顔で見上げる。

 何度も触れては離れ、行っては来たりを繰り返す男根に、レオンとスコールの呼吸が上がって行く。
早く、早く、と二人の火照った躯が震えていた。


「あっ、ああ……♡」
「はぁ、ん…あっ……いやぁ……♡」
「は、早く…んっ、いれてぇ……っ♡」
「だめ、こっち…こっちにいれて…♡あぁ……っ」
「お、おねがい…おねがいだから…♡は、あ……♡」
「いじわるいやぁ…♡おまんこ、はやくぅ…っ♡おちんぽでふさいでぇ…っ♡」


 宛がわれた時に感じる、雄の熱と固さ。
それに穴縁をくすぐられる度、奥の疼きが強くなる。
レオンもスコールも、それを嫌と言う程味わって尚、クラウドは決め兼ねるように竿を右へ左へ揺らした後、────定めた狙いへ、一気に突き入れた。


「んはあぁぁあんっ♡♡」


 歓喜の悲鳴を上げたのは、スコールだった。
中出しされ続けていた精液の残りが潤滑剤の役目となって、クラウドのペニスは引っ掛かる事もなく、スコールの最奥へと到達した。


「あっ、あぁ…っ♡くら、うどの…ちんぽぉ…♡はいったぁ……♡」


 至福の表情を浮かべて、喜びの涙を流すスコール。
それを横目に見たレオンが、羨ましそうに少年の顔を見ていたが、


「あぅ…ん…っひぃん♡」
「お前はこっちだ」


 剥き出しの秘孔に、ぐりゅっ、とクラウドの指を挿入されて、レオンは舌を伸ばして喘ぐ。


「あっ、あっ…♡は、うぅ♡」
「物足りないだろうが、今はこれで我慢できるな?」
「は、はっ♡あうぅっ♡」


 埋めた指を曲げて、肉壁を引っ掻きながら言うクラウドに、レオンは小さく頷く。
媚肉はもっと太い物を咥えたがっていたが、今は我慢するしかない。

 そんなレオンの隣で、スコールが続きの快感を欲しがって、細腰を捩ってクラウドを煽る。


「クラウド、んっ♡もっとぉ…、もっと、奥ぅ…っ♡」
「ああ。行くぞ」
「は、う……あぅんっ♡」


 ずる、と抜けた雄が、ずぷんっ!とまた奥を突き上げる。
ビクンッ、と躯をエビ反りにするスコールの腰を片手で掴んで、クラウドは激しく腰を動かす。
硬い亀頭がゴツゴツと秘孔奥を突き上げる度に、スコールの口からあられもない声が押し出される。


「あ♡あん♡あ、あぁっ♡」
「はっ、ひうっ、うぅんっ♡ああ…あふぅっ♡」
「ふえっ、はうっんひぃん♡ちんぽ♡おまんこぉっ♡ひろがってるぅ♡」
「あっ、あっ、クラウドぉ…っ♡んんっ、そこぉっ♡そこ、もっと♡ひっかいてぇっ♡あっ、ビリビリするの、きもちいいぃ♡」


 クラウドの剛直で直腸を一杯に広げ、高いカリ首で肉壁を抉るように撫でられて、スコールの抱えた膝がぶるぶると震える。
レオンもクラウドの指を自身の良い所に当てようと夢中で腰を振り、脳髄が痺れるような快感を拾っては、咥えた指を痛い程に締め付けていた。


「はあっ、ああっ、あぁあっ♡クラウド♡くらうどぉ♡きもひいぃよぉ♡」
「レオンのちんぽとどっちが良かった?」
「そんな、そんなのっ♡わかんな、ひぃんっ♡あひぃっ♡あっ、やぁんっ♡ちんぽでおまんこ♡かきまわひゅのらめぇっ♡」


 クラウドの腰が円を描くように動いて、スコールの中でペニスが角度を変えて肉壁を抉り弄る。


「くらうどのちんぽ♡おっきくていいの♡でもっ、れおんのちんぽもぉっ♡きもちよくてぇ♡しゅきらのぉっ♡」
「ふあ、スコール♡んっ、スコールぅっ♡」


 スコールの告白に、レオンが嬉しそうにスコールに身を寄せて、唇を重ねる。
レオンはクラウドの指に尻穴を弄られながら、スコールの躯に覆い被さって、二人の乳首を擦り合わせながら、夢中でスコールの咥内を貪り始めた。


「はふっ、んむぁっ♡んっ、んふぅっ♡」
「はひっ、はひゅっ♡りぇおん♡くらうろぉ♡んはっ、あぁんっ♡」
「レオン。スコールの乳首、触ってやれ」
「んんっ♡」


 クラウドが指の動きを激しくさせながら言うと、レオンはビクビクと躯を震わせながら、スコールの胸に吸い付いた。


「はあぁんっ♡れおっ、ちくびぃ♡ちくびらめぇっ♡」
「ケツまんこが締まったぞ、スコール。レオンに乳首舐めて貰って気持ち良いんだろ?」
「あうっ、あふぅっ♡きもちいい♡ちくびも、おまんこもぉ♡きもひいいのぉっ、いっぱひいぃいっ♡」


 ぐちょぐちょとアナルを掻き回され、乳首を吸われ摘まれて、スコールは引っ切り無しに喘ぐ。
膝を抱えていた両手も力を失い、投げ出された手足が突き上げに合わせて揺れているだけ。
スコールが虚ろな目で胸元を見れば、其処に吸い付いたレオンの赤い舌肉が見えて、背中にぞくぞくと快感が走る。
その信号は全て秘部の働きに連動して、スコールはクラウドの太いペニスをみっちりと咥え込み、竿が少し肉を擦っただけで、強烈な快感を得る程に熟れ切っていた。


「はっ、スコール、すこーるぅ♡んっ、すこーるのちくびぃ♡あふっ、んんっ♡んちゅぅうっ♡」
「れおん、らめ、らめぇ♡おまんこイく♡イくのにぃっ♡おれ、ちくびもイっちゃうぅうっ♡」
「イっていいぞ、スコール。気持ちいんだろ?気持ち良いなら、好きなだけイっていい」
「はうっはうんっ♡奥っ、おくぅ♡おくきてるぅ♡はぐぅっ♡」
「はっ、はっ♡しゅこーる、んっ、ひゅこーるぅっ♡あっ、くらうどぉ…っ♡おれも、おれも欲しい…ちんぽほしい♡はやくぅ♡」
「あんたはもう少し良い子で待ってろ。ほら、スコールの乳首舐めてやって」
「んんっ♡んぢゅ♡んふぅっ♡」
「やぁあんっ♡イくっ、イくぅっ♡れおっ、くらうどぉっ♡はひっ、あっ、あっ♡あああぁぁぁ〜〜〜〜〜っ♡♡」


 レオンに乳首をしゃぶられ、抓られ、スコールの躯が一等強く震える。
その瞬間に、クラウドがスコールの秘奥を突き上げ、固い亀頭でぐりぐりっ!と奥壁を抉ってやると、スコールは全身を大きく痙攣させて絶頂した。
びゅうううっ!と吐き出された精液が、覆い被さるレオンの太腿に飛び散ると、皮膚を温かい精子に叩かれる感覚に、レオンの腰がぶるりと震えた。

 強張る躯に引っ張られるように、スコールの秘部がクラウドの雄を強く締め付ける。
まるで噛み付かれているようだ、と思ったが、弾力は失われていない。
うねうねと蠢き続けて、肉棒に絡み付いて離れない媚びた感触に、クラウドのペニスがまた硬くなる。

 絶頂の余韻からスコールが帰って来ない間に、クラウドは腰を引いた。
固さを失わないそれが、ずるん、と抜けて行く快感に、スコールの躯がまたビクンッ、ビクンッ、と跳ねた。


「ふえっ、ふあっ…♡あひぃ……っ♡」
「は…スコール…スコールぅ……♡」


 蕩け切った貌で躯を投げ出すスコールから、レオンは離れない。
甘露でも出ているのか、夢中でスコールの乳首をしゃぶるレオンのアナルから、クラウドは指を引き抜き、


「ああっ……!」
「次はお前だ、レオン」
「おふぅうっ♡」


 間を置かず、クラウドはレオンの中にペニスを突き立てた。
スコールを押し潰すまいと床に突っ張っていたレオンの腕が崩れて、レオンはスコールの胸に顔を突っ伏した。
そのまま秘孔をずんずんと突かれて、レオンは膝を床で擦りながら、あられもない声を上げる。


「あひっ、ひぃっ♡ちんぽ♡きたぁっ♡」
「相変わらず、あんたの中は熱いな……っ!」
「あっ♡あんっ♡ああっ♡はんっ♡おまんこ、あついぃっ♡ひぃいんっ♡」


 スコールの痴態を前に、焦らされた分もあって、レオンの中は燃えるように熱い。
スコールに比べると締め付けはやや少ないものの、その熟れきった体温が、クラウドには気持ちが良い。
男を煽る事をいつしか自ら覚えた躯が誘うままに、クラウドはペニスを亀頭ギリギリまで引き抜いては、最奥まで突き上げる。
入口kら奥までを余す所なく犯される快感で、レオンの頭はどんどん肉欲に溺れて行く。


「んぁっ、はぁっ、ああんっ♡はひっ、クラウド、大きい…♡あっ、ひぃっ♡ケツまんこ、ひろがっちゃうぅ♡」
「突っ込み易くなるから良いじゃないか」
「はうっ、あぁっ♡そんな、らめ、んひぃ♡あっ、そこ♡おくのうえっ、そこいいぃ♡」


 レオンは床を引っ掻きながら、背を撓らせて尻を高くし、クラウドのペニスを弱点へと誘う。
求められるままにクラウドが腰を突き入れてやると、レオンはビクッビクッと四肢を震わせて、嬉しそうに啼いた。

 悦びに啼くレオンの顔を、ぼんやりとした蒼灰色が見詰めている。
泣き喘ぐ青年の姿は、今まで見た三人での睦み合いの中でも、泥臭くて妖しくて性的だ。
彼を此処まで蕩けさせるクラウドのペニスが欲しい。
ついさっきまでそれを貰っていたのは自分で、今はレオンの番だと判っていても、疼く躯は止められない。


「はう、うぅ…♡れおんん…きもひよさそ……♡」
「あんっ♡あっ♡イィ♡きもちいぃ♡クラウドのちんぽで、お尻まんこじゅぽじゅぽされて♡カリひっかいてるのぉっ♡きもひいいぃんんん♡」


 揺さぶられるままに喘ぐレオンの腕を、クラウドが掴み、後ろ手にまとめる。
重なり合っていた体温が離れて寂しくなったスコールの前に、レオンのぷっくりと張れた赤い乳首があった。


「ふぅっ、はうっ、ふぅうん…っ♡れおん、れおんっ♡ンンっ♡」
「あぁんっ♡あっ、すこーるぅっ♡ちくびだめっ、ひぃんっ♡」


 レオンの乱れ様に、劣情を我慢できなくなったスコールは、力の入らない手でレオンの乳首に吸い付いた。
ちゅうちゅうと吸われ、更に指で詰まれて、レオンは髪を振り乱す。
大した力は入っていなくても、散々弄られて敏感になったレオンの胸には、官能として十分過ぎる刺激だ。


「ああっああ〜っ♡らめっ、だめぇっ♡ちくびだめぇっ♡おまんこもっと感じちゃうぅっ♡」
「いいぞ、スコール。もっと吸って良い」
「だめっだめっ♡ひいいっ♡ああっ、ちゅうちゅうらめぇっ♡ちくびぃっ♡おまんこおかひくなるぅっ♡」
「あんたもさっきスコールの乳首吸ったんだから、公平にしないとな」
「んぢゅっ、んっ、んちゅぅっ♡っぷあ、んんっ♡れおん♡れおんのひくびぃ♡」
「あうっ、あっ、はぁんっ♡だめ、ひゅこーりゅ♡あひぃっ、くらうどぉっ♡いまっ、いまごちゅごちゅしひゃらめぇえっ♡」


 スコールの胸への愛撫で、官能が極まった所へ、クラウドのペニスで奥壁を潰さんばかりに激しく突かれて、レオンの体が限界を訴える。
しかし、いやいやと頭を振った所で、乳首吸いに夢中になっているスコールは聞かないし、両腕を掴まれている所為で振り払う事も出来ない。
ただただ快感の奔流を受け入れるしかないレオンが、そのまま昂ぶりまで昇り詰めるのは、時間がかからなかった。


「イくっ、もうっ、もうイくぅっ♡んひぃいいいいっ♡♡」


 がくがくと全身を戦慄かせて、レオンは絶頂した。
レオンのペニスから精液が弧を描いて勢いよく噴き出し、スコールの腹を汚す。
秘奥がぎゅっ、ぎゅっ、と女の膣痙攣のように小刻みに経験して、クラウドの雄を全身万遍なく締め付けた。
痙攣は中々引かず、更に肉壁は大きなうねりも持って、クラウドの竿を根本から搾り取るような動きでマッサージを与えた。

 其処までされては、クラウドとてこれ以上耐える事は出来ず、


「くっ、出すぞ、レオン!」
「はひっ♡ま、まっひぇ♡いまらめっ、らっあぁぁあ〜〜〜〜〜っっ♡♡」


 自身の射精も終わらない内に、体内に大量の子種を注ぎ込まれて、レオンは白眼を剥いて悲鳴を上げた。

 びゅうっ、びゅううっ!と搾り尽くさんとする肉のうねりに、クラウドは唇を噛む。
堪えようとしても、こうも揉みし抱かれては、雄の本能は逆らえない。
しかし、


「ああぁっ♡あひぃいんっ♡出てるぅっ、おまんこの中♡せーしでてるぅうっ♡んひぃんっ♡」


 喘ぐレオンの媚肉を、ずるん、と引き摺りながら、クラウドはペニスを引き抜いた。
それから、


「ずるいぃ…おれも、おれも中出しっいぃんっ♡♡」


 羨ましそうに物欲しそうな顔でレオンを見上げていたスコールの秘孔に、クラウドはもう一度ペニスを捻じ込んだ。
息を詰めて腰を振り、ずんずんとスコールの奥を突き上げてやる。


「あひっ、ひぃっあぁんっ♡おっき♡おっきぃ♡さっきよりおっきいよぉっ♡レオンの中ぁっ、出したのにぃっ♡」
「ああ…っ、大分溜まってるんでな…っ!」


 レオンの熟れた締め付けに大量に出てしまったが、それでもクラウドの雄は全く衰えた様子がない。
ドクン、ドクン、と脈を打ちながら体内を犯される快感に、スコールの表情も直ぐに蕩けた。

 喘ぐスコールの上で、レオンは秘孔から溢れ出す精子の感触に体を震わせている。


「は、はひっ、ひぃ……♡ああっ、溢れてるぅ…っ♡うぅんっ♡」


 ごぷっ、と白濁液が溢れ出す瞬間、穴縁が僅かに広がるのを感じて、レオンの体が跳ねた。

 スコールの秘孔で、じゅぷっ、ぐちゅっ、と音がしていた。
今まで犯されて中出しされた精液と、スコール自身の腸液、更にクラウドの精液が交じり合って、スコールの中で掻き回されている。
そんな媚肉の中で、初心な躯はきゅうきゅうと雄を締め付けて、


「くら、くらうど、あっ、クラウドぉっ♡あぁっ、は、はげひっ♡んひっ、ひぃいっ♡」
「くっ……!そう長く持ちそうになくてな…っ!」
「あうっ、あんっ、あ、あ、あぁっ、ああっ♡」


 レオンの中に一度出したとは言え、それも強引に途中で押し留めたものだから、吐き出される為に昇って来た精子はまだクラウドの中に残っている。
それを狭い肉道で痛い程に締め付けられては、堪えるのも一苦労だ。
貪る媚肉の誘いで、精嚢から運び出された液が、解放待ちをしている精子を押し出そうとするから、尚更辛い。


「うっく……!スコール、出すぞっ!」
「ふあっ、あっ、あぁああんっ♡ひぃっ、ああっ♡イってる♡ちんぽイってるぅううっ♡中出しされてるのぉおおおおっっ♡♡」


 ぐりゅぅっ、と最奥を一際強く押し潰されたかと思うと、そのまま射精が行われ、スコールは注がれる熱の奔流から逃げ場を失ったまま、クラウドの欲望を浴びせられる事となる。
奥壁をゼロ距離で精液でノックされる快感に、スコールは助けを求めるようにレオンの体に縋り付いた。


「ひぃいいんっ♡あぁっ、あぁああっ♡」
「あぁっ…スコール……すこーるぅ…っ♡きもちいい…っ♡」
「い、いぃ♡きもちいいぃっ♡おまんこ、せーしびゅっびゅされりゅの、きもひいいのぉお♡」


 クラウドの精液を奥へと注がれたスコールの顔は、幸福に満ちていた。
それを見たレオンも嬉しそうに笑い、スコールの唇に自分のそれを押し付ける。

 射精が止まったクラウドのペニスが、ゆっくりとスコールのアナルから抜けて行く。
官能のスイッチが入ったままの躯は、肉壁をくすぐられるだけで、ビクビクと大仰に反応した。
そんなスコールを慰めるように、レオンは彼の唇をしゃぶっていたが、


「ほら、レオン。もう一回」
「んぷぅんっ♡」


 ぐぷんっ!とレオンのアナルに雄が捻じ込まれ、レオンは目を瞠った。
何が、とレオンが認識をする前に、クラウドは腰を振り、


「はっ、はうっ、あうっ♡あぁんっ♡」
「ふあ、レオ…、レオン……♡」
「あっ、ああっ♡あ、んひんっ♡」


 突き上げられる快感に喘いでいたレオンだったが、それを与えてくれていたペニスが、ずるん、と抜ける。
抜けたペニスは、今度はスコールのアナルに宛がわれ、じゅぷっ!と侵入を果たした。


「ふあぁんっ♡あっ、あひっ♡ああっ、また、おちんぽぉ♡」
「はっ、あっ…あぁ……っ♡」


 嬉しそうに喘ぐスコールの上で、レオンが切ない声を零す。
ほんの一瞬しか与えられなかった肉の感触に、彼は既に虜になっていた。

 クラウドは何度かスコールの秘孔を突き上げた後、またペニスを其処から抜いた。
にゅるん、と抜けて行くペニスを引き止めようと、スコールのアナルが締め付けるが、間に合わない。
抜けたペニスは、またレオンの中へと埋まり、


「あふぅっ♡あっ、くらっ、くらうどっ、んほぉっ♡」
「ふあ、あ…はあ……あぁんっ♡あっ、あっ♡きた、んっ、ひぃんっ♡」
「はあ、はあ、は…あんっ♡あっ、やんっ、あっ、あっ♡ひぃっ、ああっ、そこ……あうんっ♡」
「ひぃんっ♡おふっ、ふっ、んおぉっ♡ほあっ、あぁあんっ♡」


 クラウドはずんずんと激しく突き上げた後、穴からペニスを抜いて、もう一つの穴にペニスを沈めた。
突き上げては抜き、突き上げては抜き、レオンとスコールを交互に犯す。

 抜けて行く瞬間の切なさが強くなる程、次に与えられた時の快感が大きくなり、二人の乱れ様も激しくなって行った。
そのあられもない痴態に煽られて、クラウドのペニスはまた硬さを増して行く。


「ああっ、おちんぽ♡クラウドのおちんぽ、入って……んやぁっ、抜いちゃだめぇ…っ♡」
「入って来たぁっ♡くらうどのおちんぽ、じゅぷじゅぷって、あっ、あっ、あぁあっ♡やぁっ、ああ…っ!」
「あぁああんっ♡あっ、そこ、もっとぉ♡んあっ、ひぃっ♡ああっ、擦れて……あっ♡」
「んんんっ♡もっとぉ♡おくぅ♡きもひぃいい……♡おまんこ、もっとぉ♡ちんぽでいっぱいにひてぇ♡」


 素直に開いた口で飲み込んだ雄を肉壁全体で愛で締め付けて、抜かれる瞬間は駄々を捏ねるように縋り付く。
栓を失えば、もう一度咥えるものを欲しがって尻を振り、ヒクヒクと卑猥な形に広がったアナルを見せつけて雄を誘う。
そうして自身が快感に溺れて行きながら、目の前で溺れて行く愛しい人を見て、抜けられない快楽の深みへと堕ちて行く。

 躯を重ね合い、口付け合う二人の姿に、クラウドも自身の欲望を滾らせながら、それぞれの中に熱を注ぐ為に、また激しく腰を打ち付けて行った。




 お疲れ、と言う声にクラウドが振り返ると、ガンブレードを持った二人が立っていた。
レオンは仕事を終えてすっきりとした顔で、スコールは少し疲れた表情を浮かべている。


「西側に初めて見るタイプのハートレスがいたらしい」
「西……スコールの所か。大変だったな」
「……ん」


 ハートレス退治には慣れて来たスコールだったが、新種のハートレスを相手にするのは骨が折れる。
戦闘の苦労を思い出してか、溜息を漏らすスコールに、レオンがくしゃくしゃと頭を撫でて労わる。

 レオンの手が離れると、スコールは拗ねた表情をしていた。
撫でた手がなくなって寂しいのか、子供扱いされている事への反抗心か、クラウドには判らないが、どちらも強ち外れてはいまい。
レオンはそんなスコールに気付いていないのか、クラウドにいつもの表情で報告を促した。


「そっちはどうだった」
「いつも通りだ。数が増えた様子もないのは、幸いかもな」
「……そうか。なら、次にセキュリティを設置する場所は……」


 思案するレオンの隣で、スコールが乱れた髪を手櫛で直している。
夕焼け空に照らされた二人の姿は、クラウドの見慣れたものだった。

 ───レオンとスコールが、名も知らない男達に凌辱を受けたのは、今から一週間前の事。
時間が経ったと言うには短い経過であったが、彼等は既にいつも通りの日常を取り戻していた。

 あの日の出来事は、クラウドしか知らない。
エアリスやユフィは勿論、自分達の保護者を自負しているシドも、何も聞いていない。
そして、当事者であり、心に癒えない傷を負ったであろうレオンとスコールも含めて、クラウドしか記憶に残していなかった。

 犯し尽くされ、心を壊す寸前───既に壊れていたのかも知れない───まで行っていた、レオンとスコール。
クラウドはそんな二人の記憶から、あの日の出来事をごっそりと消した。
スコールの方は、それ以前に様子が可笑しいと見られた日に当たる所まで消している。
闇の力が人の意識に干渉を齎す事が出来るのは、この力を使って方々を渡り歩いていた頃、別種の闇の力を使う者達を見て、知った事だった。
自分で使う事があるとは思ってもいなかったが、今は知っていて良かったと思う。
そうでもしなければ、レオンとスコールは、今こうして元気に過ごす事は出来ていなかっただろう。

 なかった事にしたからと言って、彼等の心の傷が全く消えた訳ではない。
三人で交わるセックスの最中、スコールが怯えた顔をしたり、レオンが何かを耐える表情を浮かべる事がある。
その原因は本人達も判っていないようだったから、クラウドは一生言わずにいるつもりだ。
代わりにクラウドは、彼等を溺れる程の快感で蕩けさせて、時折ちらつく記憶の断片を塗り潰させている。
思い出されて良い事がある訳でもないし、記憶が伴わない感情の揺れと言うのは普通に過ごしてもあるものだから、これもそう言うものだと流れて行けば良いと思う。

 今日もいつも通り、と見慣れた表情で考え込んでいるレオンを眺めていたクラウドに、スコールが声をかけた。


「…クラウド。傷がある」
「傷?」
「頬に」


 スコールに指差されて、クラウドは自分の頬に手を当てる。
指先に僅かに剥けた皮膚の感触があったが、痛みと言うものは感じない。


「大したものじゃない」
「………」
「…帰ったら消毒しておくかな」


 一応、と言ったクラウドの言葉に、スコールが少し安堵したように眦を下げた。
本当に大したものじゃないんだがな、と思いつつ、恥ずかしがり屋の優しい少年に、クラウドの口端も緩む。

 思案を一通り終えて気が済んだレオンが、帰るぞ、と帰路を促す。
スコールもクラウドも頷いて、彼の後をついて行く。


「そうだ。クラウド、お前、明日は別の仕事に入れるか」
「別?ハートレス退治以外の事か」
「ああ。力仕事の人員が突然いなくなったらしくて、急ぎ手が欲しいそうだ。一応、最低限の補充が出来る程度に呼びの人手は確保していたつもりだったんだが、それでも足りない。また次の人手が回せるまで、お前が行ってくれないか」
「俺で良いのか?機械の操作は下手だぞ」
「資材の運搬作業が主だから、それは大丈夫だ。機械の事はシドに頼んだ方が早そうだしな。シドには、セキュリティシステムの向上に集中していて貰いたい所だが……そうだ、スコール。機械は得意か?」
「!」


 黙々とついて歩いていた所に話を振られ、スコールが目を丸くした。
が、直ぐに表情を元に戻して、


「少し大きい機械の操作は……した事は、あった、気がする」
「凄いな」
「…少しだけだ。此処にあるような重機と同じ奴かは判らないし」
「じゃあ、取り敢えず明日、皆で見に行ってみるか。どの手が必要なのかも、ちゃんと把握しないといけないし」


 良いか、と確認するレオンに、スコールは頷いた。
どうにも暇を持て余すのが苦手らしい彼は、理由は何でも良いので、出来る仕事がある方が落ち付くようで、レオンのこうした誘いや頼みを断る事はない。


「すまないな、スコール。助かる」
「別に……」
「おい、俺には礼もなしか?」
「ちゃんと感謝してる。晩飯は何が良い?」
「肉」
「……野菜……」
「肉野菜炒めにするか」


 正反対の二人の希望を混ぜて決定させるレオンに、肉を増やしてくれ、とクラウドが言う。
その傍ら、スコールは肉は少なくて良いと思っているが、口にはしなかった。
が、表情を読めばレオンには判る事だ。
盛り付けの時にバランスを整えれば、なんとかなるだろう。

 空いた腹を撫でて眺めながら、クラウドは“突然いなくなった人員”について思い出していた。

 あの日、レオンとスコールを犯した男達は、クラウドが粛清した。
あの出来事を覚えているのはクラウドだけだから、周りにしてみれば、彼等がふらりと姿を晦ましたように見えるだろう。
この街で求められている力仕事は、人手が足りない事もあって、決して楽ではない。
給金も満足と言う程出せる状態とは言えず、伴わない見返りに辟易して、脱走同然に仕事を放棄する者も少なくないので、怪しまれる事はあるまい。

 あの日の事を忘れたレオンは、何が原因で人手が足りなくなったのか、深く考える事はない。
いつものように、力仕事に嫌気がさして止めて行ったのだろう、と思っているようだった。

 どの道、文字通り、影も形もこの世界から消えた彼等は、どれだけ探し回ったとしても、見付かる事はない。
そしてクラウドがあの出来事を誰にも言わずに過ごしていれば、彼等の存在そのものも、いつしか人々の記憶から薄れて忘れ去られるだろう。
あれらの存在価値は、所詮その程度なのだ。

 夕暮れの家路を歩くレオンとスコールは、変わらぬ足取りで歩いている。
それがあれば十分だ、とクラウドも自身の記憶に蓋をした。



END.6

あの日の快楽も悲しみも、全て忘れてしまえばいい。
それでこの世界がこれからも守られて行くのなら。

凌辱系エロを書いている時、此処でこうなったらどうなるんだろう、と考える事があります。別ルートみたいな。
エロでなく真面目なものを書いている時も、此処でこうなったらエロルート行けるよな、と思う事があります。
普通にエロを書くだけでも長々とやってしまうので、長編並に長くなるのは予想していたんですが、此処まで書くつもりはなかった……筈。

でもって、あの城ってギミックだらけだから、エロい事出来そうな物陰とか絶対あるよね、って言うネタを頂いた結果、こんなものを書いた。
人気の多い設定だったら、もっと痴漢っぽい事出来たな……甘かった……

モブ×レオスコの連結と、クラ×レオスコで重ね餅がやりたかったので、其処は満足。