クリーンブルーを染め上げて


 シャワーを浴びて、その間に溜めた風呂にも入って、スコールの体はすっきりと綺麗になった。
同じくして理性も段々と戻って来て、自分のはしたなさに一人頭を抱えることしばし。
それでも、風呂上がりに、言われた通りにもう一度、アナルプラグを自ら其処に入れ直すのは躊躇わなかった。
下着としての役割がないようなパンツも、それを着ろと言われたから、拒否する理由がない。
ただ、濡れて剥がれた絆創膏を、もう一度新しく貼り直すのは恥ずかしかった。
これだけは、ラグナに言われたからではなくて、自分で「つけないといられない」と思ってのことだからだろう。

 服を着てしまえば、後はもういつも通り。
ガンブレードは、玄関に置きっぱなしにしたと思ったのだが、あの後、ラグナが部屋に持って行ってくれていた。
仕事ならば絶対に手放さないのだが、今日は休暇だしと、中身の状態だけを確認して、置いておくことにした。
どうせ今日は、この屋敷の中から出るつもりもないのだ。
気を抜き過ぎと言うのは否めないが、今日ばかりは許される筈、と誰に対してでもなく言い訳をする。

 風呂から上がった時、ラグナは昼食を終えていた。
お前の分だよ、とサンドイッチを渡されるが、まだ腹は減っていない。
明日には食べると言って、キッチンの冷蔵庫を借りた。

 それから夜までは、ゆったりとした時間を過ごしている。
ラグナの近況報告と言う名のお喋りがあり、テレビ番組から得た話題から二転三転としたり。
そんななんでもない時間の隙間に、ラグナはスコールに何度となく触れた。
柔く頬を撫でたり、首の後ろをくすぐったりと、彼曰く「スキンシップ」だが、スコールはどうしてもこれがむず痒い。
そして時折、ラグナの手は悪戯するようにスコールの背中や腰、下腹部に触れるのだ。
それで躰が俄かに熱くなっても、ラグナは決してそれ以上のことはしないから、スコールはただただ我慢するしかない。
度々の戯れに、振り回されている自覚はあって、悔しさもあるのだが、ラグナはそんなスコールの様子にすら愛おし気に目を細めて見せるのだ。
そして、いい加減にしろ、とスコールが怒ろうとすると、唇を塞いで熱烈なキスで全てを蕩かしてくれるのだから、全く、ずるい。

 ───スコールは、ラグナに逆らえない。
端的に言って、そう言う関係が二人の間に出来ていた。
それは秘密のことだから、他人がいる時には決してそう言ったパワーバランスには見えまい。
こうして二人きり、世界から隔絶された場所にいる時だけ、スコールはラグナに依存し、ラグナはスコールを真綿で柔く締め付けるように支配して、唯一無二の存在を確かめ合っていた。

 だからスコールは、ラグナの言いつけを、いつもしっかりと守るのだ。
アナルプラグも、育ち切った胸の性感帯も、いつでもすぐにセックスが出来るオープンショーツも、全てラグナに言われてやっていること。
言いつけを守ると、ラグナは必ずスコールを褒め、初心で可愛い少年を甘い甘い快感に漬け込むのだ。
性に碌な抵抗力を持たない若者にとって、それはそれは甘い毒になり、スコールはそれなくしては生きられない体になっていた。

 ラグナもまた、一心不乱に自分に応えようとするスコールの姿が、愛おしくて堪らない。
初めこそ警戒しながら、不慣れなコミュニケーションと言うものに、何度苦い表情をしていたか判らない。
だが、スコールは見た目以上に繊細で、愛に飢えていて、幼かった。
そして未発達な青さの中に、得も言われぬ馨しさが漂っていて、見る者の支配欲、独占欲と言うものを知らぬ間に煽るのだ。
交流を重ねる内に、段々と垣間見えるようになった年相応の顔と、愛を求めて縋る眦が、ラグナに一線を越えさせた。
スコールを繋ぎ止め、彼が最も信頼し、安心し、自分に縋るようにするには、どうしたら良いのか。
人間の体は本能と言うものには逆らえず、快楽物質の分泌は繰り返されると麻薬めいた効果を齎すようになる。
あとの話は簡単だ。
彼の心が満たされるように接しながら、その初心な躰をそっくり染め上げていけば良い。
天邪鬼でも、根は素直な少年は、一度信頼した人間に対して酷く無防備で、彼はラグナに言われるままに、覚束ない性技を一つ一つ覚えながら、すっかりラグナの好みに仕上がったのだった。

 ───時間はゆっくりと過ぎて行き、窓の向こうが夜らしい色になった頃には、スコールの体はすっかり出来上がっていた。
緩やかな触れ合いで焦らされ続けた躰が、喘ぐように熱を持って疼いている。
ラグナが手作りした夕食を、なんとか食べ終えた所で、スコールは遂に我慢できなくなって、ラグナを寝室へと誘った。


「ホント、若いねえ、お前は」


 寝室に備えられたキングサイズのベッドに座って、ラグナは笑みを浮かべている。
其処へ男を自ら呼んだスコールは、恥ずかしそうに顔を赤らめ、まるで叱られるのを待つ子供のような表情を浮かべていた。
それをラグナが眦にキスをし、柔らかい濃茶色の髪を撫でてあやしてやる事で、その表情はほうと安堵のものに変わる。


「ラグナ……」
「うん。お昼の続き、しよっか」


 玄関前で性急に繋がってから、数時間。
遠く離れていた時間を思えば雀の涙ほどのものだが、目の前に欲しい人がいながらお預けにされる辛さと言うのは、若いスコールにとって苦しくて堪らないものだった。
幾らねだってもラグナはディープキス以上のことをしてくれないから、尚更。

 頬を撫でるラグナの掌の感触が心地良くて、スコールはうっとりと目を細めていた。
その瞼の上に、一つ、二つと唇が触れて、段々と触れる位置が下がって行く。
頬まで来て、次は唇の横、その端と口付けた後は、思った通り、唇が重なった。


「ん……ぁ……」


 唇をゆっくりと舌で撫でられて、スコールは首後ろがぞくぞくとするのを感じながら、隙間を開く。
するりと舌が侵入して来たかと思うと、スコールの舌が直ぐに絡め取られた。
今日一日、何度も何度も交わしたキスも、ベッドの上ですると、一層深く甘く感じられるような気がした。


「ん、んむ、んぁ……、は……んん……っ」
「ん、ちゅ……んちゅ、るっ……」
「は、はふ……っ!んむ、ふぅ、んぅん……っ!」


 スコールの咥内でじわじわと分泌した唾液が、ラグナの舌に絡め取られ、咥内へ塗り広げられる。
ラグナの舌先が咥内の壁をあちこち嘗め回す度、スコールの肩がビクッ、ビクッ、と震えていた。

 スコールの肩がゆっくりと押されて、躰がベッドへと倒れて行く。
上等なマットレスのベッドは、引き締まった躰を柔らかく受け止めて、その上に覆い被さる男の体重にも、文句を言う事はしない。
シーツの肌触りも良くて、スコールは背中にさらさらとした布地の感触を覚えながら、尚も続く口付けに夢中になって応じていた。


「んむ、んん……っは、ラグナ……あむ、んぅ……っ」


 呼吸の為に一瞬唇が離れれば、もっと、と強請るように名を呼ぶ。
そんなスコールを、愛おし気に、熱を灯した翠の瞳が見詰めていた。

 甘えたにラグナの首に絡んでいたスコールの腕。
ラグナはそれを捕まえると、スコールの頭上へと持って行った。
キスに夢中になっているスコールは、されるがままになっていて、覆い被さる男が不埒なことを考えている事に気付かない。

 かしゃん、と言う音が聞こえた時には、スコールの腕は彼の頭上へとまとめられていた。


「……?」


 長く濃厚な口付けで、すっかり思考を蕩けさせていたスコールは、その音の発信源をしばらく理解できなかった。
見下ろす男と目が合って、にっこりと朗らかな笑みを浮かべているそれを、ぼうっと見つめることしばし。
彼の首へとまた腕を延ばそうとした所で、両腕が何かに引っ掛かって動かせない事に気付いた。


「……ラグナ……?」
「うん。痛くはないと思う、そんなにキツくはしてないからさ」


 名前を呼んで尋ねるスコールに、ラグナはそんな答えを寄越してくれた。
聞きたいのはそれじゃない、とスコールは首を横に振ったが、ラグナは相変わらずの笑みを浮かべて、スコールの眦をそうっと指でなぞっている。

 仕方なくスコールが視線を頭上へと傾けてみると、其処には革製の枷を嵌められた両の手首があった。
枷には銀色の鎖がついており、左右それぞれを繋いでいるのだが、その鎖がベッドヘッドの装飾の一部である格子部分を潜らせてある。
スコールが腕を持ち上げようとしても、格子の上部が閉じている為、枷をちゃんと外さないと、腕が自由にならない状態だった。

 ようやく自分の状況を理解して、スコールの意識に理性が戻ってくる。


「あんた、何してるんだ、これ」


 それまでの茫洋とした表情を引っ込めて、呆れたと言う目で見上げてくる少年に、ラグナはにこにこと上機嫌な顔で、


「お前、あんまり我慢できないだろ?気持ち良いこと、好きだしさ」
「……すきじゃない」


 スコールが快感に弱いこと、その虜になっていることは、ラグナの目には明らかだ。
セックスの最中、乱れ喘いで、夢中になって雄を喜ばせる様を見れば、赤の他人でもきっとそう思うだろう。
当然ながらラグナは、スコールのその姿を、人に見せるつもりはないが。

 しかしプライドの高い少年が、自らそれを認める訳もない。
謂れもないことと言わんばかりに睨むスコールに、「素直じゃねえなあ」とラグナは呟く。
しかしその口元は笑みを浮かべており、初心で頑固な少年を、その言葉とは裏腹に蕩けさせることを楽しみにしていた。


「腕のそれは、スコールがちゃんと我慢できるようにっておまじないみたいなもんさ。で、これから宿題チェック、しようと思って」


 そう言いながら、ラグナはスコールが着ているシャツの裾に手を入れた。
その掌がヘソの上を通って、するするとシャツをたくし上げて行けば、程無く胸の上まで布地が上がる。
絆創膏を貼った旨を見たラグナは、くすりと笑みを浮かべて、その縁を爪先でつぅと辿った。


「んっ……!」


 細くてほんの少し尖りのある爪先に、絆創膏から微かに食み出た乳輪を擽られ、スコールの躰がぴくんと震えた。
ラグナはぷくりとした絆創膏の膨らみに指先を宛がい、その先端を小さく小さく擦って遊ぶ。


「風呂で剥がさなかったんだな」
「んっ、んっ……や……触る、なって……あっ……!」
「シャツで擦れて感じちゃうって言ってもんな」
「あ、あ……んんっ……!」


 ラグナは絆創膏に覆われた二つの乳首を柔く摘まんだ。
絆創膏は、傷口を衝撃や雑菌の進入から守る為、清潔且つクッション性のある素材が使われている。
しかし敏感に育ったスコールの乳首は、その薄いクッション越しの刺激にも、快感を拾ってしまう。


「ふっ、んん……っ!や、あ……っ」
「でもこんなに敏感じゃ、あんまり意味ないだろ?ほら、こんな風にしたら───」


 ピンッ、とラグナの指が絆創膏の膨らみを爪弾けば、


「んぁっ」


 甘い悲鳴が思わず漏れて、スコールは顔を真っ赤にした。
自由にならない腕を無理やり引き寄せて顔を隠そうとするスコールに、ラグナはくつくつと笑いながら、ピンッ、ピンッ、と乳首を苛めてやる。


「あっ、あっ……!んっ、や……っあ♡」
「敏感だなぁ、スコールの乳首は。絆創膏、剥がすぞ?」
「あ、待……んっ、んんぁ……っ」


 刺激が走る度に、ビクッ、ビクッ、と反応しめす少年の様子に、ラグナは気を良くしながら、絆創膏の端に爪を当てる。
風呂の後に貼り直したからか、絆創膏はまだ粘着性がしっかりとしていて、スコールの肌にぴったりと張り付いている。
ラグナはそれを、カリカリと端を引っ掻いて剥がそうと試みた。

 ラグナの爪先が、胸肌と絆創膏の間を、小刻みに行ったり来たりを繰り返す。
絆創膏に覆われきれなかった乳輪が、ラグナの爪先に引っ掻かれて、スコールは乳首の周りにムズムズとした感覚が生まれていた。


「ん、ん……っ、ラグ、ナ……んんっ……」
「お、剥がれそう」


 いつまで続くのかと言うもどかしい刺激に、スコールが身を捩る。
ぴら、とようやく先端が捲れたのをラグナが摘まみ、ゆっくりと絆創膏を持ち上げ剥がしていく。


「う、うん……んんぅ……っ」


 まだしっかりと粘着性のある絆創膏が、スコールの乳首周りの皮膚を引っ張っている。
それが痛みを伴わないように、じっくりゆっくりと剥がれて行くのが、またスコールには辛い。
ぺりぺりと皮膚から剥がれて行く度に、その名残がひりひりと痒みに似た感覚を生むものだから、無理もない。

 右乳首に貼った絆創膏が剥がれて、パッドに抑えつけられていた乳頭がぷくんと頭を持ち上げる。
まだ乳輪の端に残ったシール部分を、ラグナはピッと引っ張って剥がした。


「あっ」


 ピンッと皮膚が一瞬引っ張られるのを感じて、スコールの胸がピクンッと弾む。
じん、とした薄い快感のようなものが後に残って、スコールはふぅふぅと鼻息を漏らしていた。


「こっちも」
「んん……っ、も…早く……うぅん……っ」


 今度は左乳首の絆創膏を剥がし始めたラグナに、スコールは早く済ませてくれと懇願するが、


「一気に剥がしたら痛いだろ?お前に痛い思いはさせたくないよ」
「ふ、ふぅ、んくぅ……っ!そんなの、別に……ん、ぅん……っ!」


 慮っての手順なのだと言うラグナだが、スコールはこれも焦らされているように思えてならない。
何せ、ラグナが丁寧に丁寧に時間をかけて剥がそうとするから、胸回りはいつまでもむず痒い刺激が続くのだ。
先に絆創膏が剥がされた右乳首は、切なくて堪らないのに、左乳首をまた緩やかに延々と刺激されるなんて、身が持たない。

 身動ぎするスコールの頭上で、枷に拘束された腕がかしゃかしゃと音を立てている。
自由であれば、自分で絆創膏を剥がしたに違いないスコールに、着けておいて正解だったなあとラグナは思った。

 左乳首の絆創膏が半分以上剥がされて、此方も乳頭がぷくぅっと膨らみを主張する。
一端残った部分を、ピッ、と引っ張れば、またスコールの躰がヒクンッと弾んだ。
そしてようやくもどかしい刺激が終わったことで、スコールの体はくたりとベッドに沈む。


「は……ふぅ……あ……はう……」


 左右の乳首を中心に、ひりひり、じんじんとした感覚があって、スコールは其処が疼いて仕方がなかった。
其処へラグナの指が伸びて来て、二つの蕾をきゅうっと摘まむ。


「あふぅんっ♡」


 ようやっと直に与えられた刺激に、スコールは背中を大きく仰け反らせた。
彼の乳首は、性別として退化した筈の部位とは思えない程、瑞々しくふっくらとしている。
人差し指ほどの大きさはあろうかと言う乳頭に、ラグナは爪先を宛がって、カリカリと引っ掻いてやった。


「ああっ、あっ、あぁっ♡ら、ラグナ、それ駄目……っああ!」
「また大きくなったな。色も赤くて、苛めてほしいって形している」
「そ、そんなこと……あふっ!んっ、あっ、やぁっ、摘まんじゃ……あっ、あっ♡あっ♡」


 きゅっ、きゅっ、と左右の乳首を交互に摘ままれ、スコールはビクッビクッと体を竦ませる。
“宿題”をしていた時とは比べものにならない快感の連続に、刺激に飢えた躰は瞬く間に熱を燃え上がらせていく。


「はっ、はひっ、ラグナぁ……っ!」
「毎日、ちゃぁんと宿題してるんだな」
「ああっ、あぁ……!ら、ラグナ……っ、んぁあ……っ!」
「良い子だな、スコール」


 ラグナはスコールの耳元に顔を寄せ、囁くように言った。
鼓膜を震わせる低く心地の良い声に、スコールの耳から首筋まで繋がった神経が一気に総毛立つ。
ぞくぞくぞくっと駆け抜けたその感覚に、スコールの官能腺が目覚めて行く。

 そこへ、きゅうぅっ、と左右の乳首を同時に強く摘ままれた。


「ひぅうんっ♡」


 高い悲鳴を上げて、スコールの躰が強張った。
ビクッ、ビクンッ、と痙攣する四肢を、ラグナは熱の燈った瞳で眺めながら、尚も乳首を攻め続ける。


「ああ、あっ、こねるの駄目……っ!はふっ、はうっ、くふぅうっ♡胸が、ああ、熱い……んぁ、ああっ……!あっ、あっ、引っ張ったら、んぁ、戻らなくなるぅ……っあぁあ♡」
「そうだな、戻んないだろうなあ。絆創膏したって、あんなにぷっくり膨らんでるんだから」
「ひん、あっ、あんんっ♡ラグナ、乳首、もういじめな……っあぁ♡先っぽカリカリやだあっ♡あっあっ、あぁっ♡」
「あっちでちゃんと隠せてるか?絆創膏一枚くらいじゃすぐ判っちまうんだぞ。ちゃんとこうやって押さえて────」
「んぁうぅぅ……♡ぐりぐりするなぁ、あぁああ♡」
「ああ、でも駄目だなあ。離すとすぐにほら、勃起乳首になっちまうんだもん」
「んぁあ……っ♡」


 乳首を幾ら押し潰しても、指が離れると、すぐに果実がぷくぅっと頭を起こす。
ピンク色に色付いたそれを、ラグナの指がまた摘まみ、きゅっ、きゅぅっ、と引っ張ってやれば、スコールははくはくと唇を戦慄かせて快感に喘ぐ。


「あ、あぁ、んぁ……っ!乳首……やぁ、ああ……っ♡」
「乳首でイきそうだな。ほら、ちんぽもすっかり起きちゃって」


 ラグナは片手をスコールの下肢へと滑らせた。
まだズボンも脱いでいなかった股間に手を当てれば、窮屈そうに納まっている中心部がある。
ラグナはズボンのジッパーを下ろし、其処から手を入れて、中にあるものを探るように掌を泳がせた。


「あ、あぁ……っ!ラ、グナ……あ、あ……♡」


 スコールの腰がベッドから浮き、ゆらゆらと踊る。
オープンショーツを穿いているからだ、ラグナの手は探るまでもなく簡単に中心部に届いてくれる筈なのに、ラグナはわざとらしく其処に触ろうとしない。
もどかしさにスコールは一所懸命に腰を揺らし、ラグナの手を望む場所に誘おうとするが、


「ほら、やっぱりお前は我慢できないんだなぁ」
「あんっ♡」


 きゅっ、と乳首を仕置きのように摘ままれて、スコールは甘い悲鳴を上げた。
摘ままれた乳首を引っ張られ、スコールの背中がびくびくと震えながら仰け反る。


「あ、うぁ……っ、やあ……っんん♡」
「このまんまだと、ズボンの中でイっちまうから、脱いでおこうな」


 乳首を転がしながら言うラグナに、スコールは判ったから早くと頷く。
敏感な乳首を苛められているだけで、本当にスコールは我慢できない程に快感を得てしまうのだ。
ラグナの言う通り、このまま乳首を責められ続けていたら、ズボンの中はどろどろになってしまうだろう。

 ラグナの手がようやくズボンを引き下ろす傍ら、乳首はピンッピンッと爪弾かれている。
ビクッ、ビクンッ、とスコールの躰は絶えず快感に震え、ようやく中心部の締め付けが緩めば、淡い色のペニスが直ぐに頭を起こした。
オープンショーツの前垂れに染みを作ったそれを、薄布ごとラグナの手が握り、しゅこしゅこと扱く。


「はっ、はっ、ラグ、あぁっ♡だめ、そこ……あっ、あっ♡」


 乳首の刺激で先走りを滲ませていた其処を、遂にラグナが直に握っている。
それで竿を上から下まで手淫されれば、若く性に未熟なスコールが、いつまでも我慢できる訳もなく。


「んや、ラグ、ラグナぁ、ああっ♡乳首やめ、あっ、イくっ、んんぅ……っ!」
「良いよ、乳首でイきな。宿題でちゃんとやってるなら、出来るだろ?」
「ふ、ふぅ、うぅんん……っ!」


 腫れてしまったように赤くなった乳首の先端を、爪先でカリカリと引っ掻きながら転がされて、スコールは頭を振って身悶えた。
びくびくと戦慄く体に、下腹部から生まれた熱が一ヵ所に集まって、可愛らしいペニスが切なげに泣いている。


「あっ、あっ♡あ、あぁっ……!ラグナ、イく、イくぅ……っ♡俺、ああ、乳首で……んぁあっ♡」
「良いよ、ほら。こっちも吸ってやるから」
「だめ、あああぁっ♡」


 指で苛められ続けていた乳首の、反対側。
途中からほったらかしにされてしまって、じんじんと痺れるように訴える感覚があったもう片方の蕾に、ラグナが吸い付いた。
ちゅううっ、と強い吸引と一緒に、唾液塗れの舌が甘い果実を転がせば、スコールは枷に縛られた両手をぎゅうっと握り締めながら四肢を撓らせ、


「あっ、イくっ♡乳首ぃっ♡吸われて、んぁっ、イくぅううっ♡」


 ラグナの右手に包み込まれて、スコールのペニスは射精した。
雄の性器としてよりも、ラグナの手で弄ばれることにすっかり馴染んだペニスから、びゅううっ、と白蜜が噴き出す。
ラグナはスコールの乳首を吸いながら、手の中でビクビクと痙攣するに幼い肉棒を、ぎゅっ、ぎゅっと揉み搾ってやった。


「はうっ、あぁっ、んぁあっ♡ラグナ、ああっ、だめぇえ……っ♡」


 甘ったるい声を上げながら、スコールは覆い被さる男に操られるがまま、蜜を噴いて見せる。
オープンショーツの前垂れはもうすっかり色が変わり、濡れ湿った状態でスコールのペニスに張り付いていた。
布地が受け止め切れない分は、竿にまとわりついて、ラグナの手を伝ってスコールの股間を濡らしていく。

 スコールの絶頂が終わって、ラグナは吸っていた乳首を解放した。
唾液で濡れそぼった乳首は、乳輪からぽってりと腫れたように膨らみ、てらてらと光っていやらしさが増している。
指で摘まみ転がしていた方も、乳頭が伸び切って、先端がピクピクと震えていた。
その乳首の縁を、指の腹ですりすりと優しく摩ってやれば、また甘い声が漏れて、握ったままのペニスが頭を持ち上げ直そうとする。


「あふ、あっ、乳首ぃ……感じるの、おわんない、からぁ……っ♡」
「そうだな。弄ったら弄った分だけ感じちゃう、エッチな乳首だ」
「は、はぁ、ああ……すりすりやぁ……♡んん、もっとぉ……ああ、あぁ……っ♡」


 いやいやと頭を振りながら、スコールは乳首への刺激を更に欲しがっている。
乳輪をなぞり擽るだけの刺激は、其処で上り詰める快感を知ってしまった以上、切なさを煽るばかりなのだ。
苛めて貰うのなら、もっと強くて決定的な刺激が欲しくて、スコールは勃起した乳首をラグナに見せつけるように、胸を反らして差し出して見せる。

 ラグナはその乳首の先端を、ツンツンと指先で突きながら、


「乳首、もっと欲しい?」
「ああ……っ♡もっと……もっとぉ……っ♡」
「そしたら、こっちはまだお預けになっちまうけど、良い?」


 ラグナの右手がスコールのペニスから離れ、蜜で濡れた股間を潜って、後ろの秘部に触れる。
咥え込んだままのアナルプラグをコツンと小突いてやると、振動が伝わってスコールの躰がヒクンと震えた。


「ああっ……!そ、そこ……」
「乳首するなら、こっちは我慢」
「んうぅ……♡」


 ラグナの言葉に、そんな、とスコールの表情が泣き出しそうに歪む。
乳首からの快感に夢中になっていたスコールだが、一番欲しくて切なくて啼き続けているのは、其処なのだ。
アナルプラグをきゅうっと深く咥え込み、それでは届かない奥が疼き出すのを自覚して、スコールは切なさに悶えるように身を捩る。

 ラグナはスコールの乳首を、ツンツンとつついて遊びながら、アナルの縁に指を這わす。


「んふっ、ふっ、くぅん……っ♡ラグナ、そこ、ああ……や、だぁ……っ」
「お尻は嫌か?乳首にする?」
「ふ、ふぅ……んんぅ……っ!」


 ふるふるとスコールは首を横に振った。
擦られる乳首から伝わる、柔く切ない快感も手放し難いが、物言わぬ器物に支配されたままの秘奥は、もっと疼いている。


「お尻するなら、乳首はおしまい」
「あぁ……っ♡ち、ちくび……あっ、摘まんじゃ、あぁっ♡」


 きゅうっと乳首を引っ張りながら、ラグナは言った。
いやらしい形に歪んだ乳首から与えられる官能に、スコールはビクッビクッと躰を震わせながら鳴く。
官能腺の拓き切った先端を、爪先でコリコリと穿られ、スコールは快感に意識を奪われながら、覚束ない声で先を強請る。


「や、ラグ、ラグナ……あぁっ♡中、奥も……あっ、あっ♡ラグナが、ほし、から、あぁっ♡」
「奥って、何処の?」
「は、はうっ、んぁっ♡乳首、ああっ、とめて、んぁっ♡」
「ちゃんと言えたら、こっちは終わりな」
「そ、んな、あぁあ……っ♡はっ、はっ、んぅぅっ♡乳首、あぁっ、また、また来るぅっ♡あぁっ♡」


 絶えず苛められる胸からの快感に、スコールの背中にぞくぞくとした感覚が迸る。
それが近付くと、下腹部が我慢を忘れてはしたなく揺れてしまうのを、スコールは堪えることが出来なかった。
けれど、本当に欲しい所は何処なのかを言わないと、ラグナは次のステップにも進んでくれない。

 スコールは足をM字に開かせて、プラグを咥え込んだアナルをラグナに晒して見せた。
指先で宥めるように摩られていた所為で、土手はもどかしさでヒクヒクと伸縮運動を繰り返している。


「ここに、んん……っ♡お、俺の、お尻ぃ……っ♡ケツまんこにぃ……っ、ラグナのちんぽ……っ、入れてぇえ……!」


 昼、性急に繋がった時に与えられた、ラグナの雄々しくて逞しい肉棒の感触が、スコールは忘れられなかった。
毎晩のように“宿題”としてアナルオナニーをし、いつでも会った時にはラグナを迎えられるように準備をしていた躰。
躾けられたことをきちんと果たしても、それに報われるまでに長い時間を要するばかりだから、スコールにとっては待ちに待った瞬間なのだ。
それを昼の一回切りで満足なんて出来る筈もなく、緩やかなスキンシップばかりの時間を過ごす中、スコールはずっと欲しくて欲しくて堪らなかった。

 あられもない格好で自らの全てを曝け出し、言葉は拙く、躰は甘い匂いを振り撒いて雄を誘う少年。
はしたなく男を欲しがる姿は、人目のある時には絶対に見せることのないもの。
自分だけが知る雌の本性を晒してみせるスコールに、ラグナはぞくぞくと支配欲と充足感が満たされるのを感じた。
同時にどうしようもなく凶暴で貪欲な、雄の性がラグナの肉欲を突き動かす。


「ケツまんこが良い?」


 すり、とラグナの指がアナルの縁を辿る。
スコールは切ない吐息を零しながら、腰を揺らしてラグナの指をプラグの栓へと誘導する。


「ん、んん……!ラグナぁ……あぁ……っ!」
「じゃあ、乳首はここまで」
「あっ……あぁあ……っ!」


 きゅ、と乳首を一つ摘まんで、やっとそこから指が離れる。
すると今度は乳首から切ない感覚がじわじわと生まれてきて、スコールは眉尻を下げてもどかしさに上肢をくねらせた。

 じんじんと滲む痺れに、スコールの頭上で手枷がかちゃかちゃと音を立てている。
毎晩の宿題のように、摘まんで抓りたくて仕方がない。
そんなスコールのことを知っていながら、ラグナはスコールの足を大きく開かせ、アナルにぴったりと嵌っているプラグを摘まみ、


「あっ、あぁ……!お尻、あぁ……っ!抜けて、くぅんん……っ♡」


 昼のシャワーの後、もう一度自ら挿入したプラグ。
二度も失われるのは嫌だとばかりに、スコールのアナルはぴったりとそれに吸い付いていた。
構わずラグナがアナルを後ろへと引っ張れば、スコールは大きく開かせた足の爪先をピンと強張らせ、引き留めんばかりにアナルプラグに肉壁を絡み付かせる。


「んぅ、うぅんっ♡やぅ、そんな、ゆっくりぃ……っ!」
「お前が咥え込んでるんだもん。ああ、でも、昼よりは抜き易そうだな。中がもう濡れてる」


 ラグナは左手の指を使い、アナルの縁を縦割りに拡げながら、アナルプラグを引き抜いて行く。
可惜に抜けないようにと膨らみのある構造をしているプラグは、吸い付く孔の壁を内側から押し広げながら、ぬぽんっ、と出て行った。


「あふぅんっ♡」


 アナルを中から広げられ、吸い付く壁を引っ張り出されるような感覚に、スコールは背筋を仰け反らせた。

 ぽっかりと開いたアナルの奥から、とろりと白濁した液体が溢れ出してくる。
ラグナは甘い色をしたアナルに指を入れ、くちゅくちゅと音を立てて掻き回した。


「あっ、あっ♡あぅっ、ラグ、ラグナっ、掻き回しちゃ、あひっ♡」
「これは昼のかな。ちゃんと中に残してて、えらいえらい」


 性急な交わりで注ぎ込まれた、ラグナの精子。
あの後に風呂に入ったスコールだが、其処で身綺麗にはしても、注がれた雄の味はそのままにしていた。
風呂から出ればすぐにアナルプラグを入れたから、あの時に注がれたものを、一日中味わっていた事になる。


「んぁ、あっ、ラグナぁ……っ♡あっ、あっ、ラグナ、ラグナの、だから……あぁんっ♡」
「うんうん。いい子だな」


 アナルを指で穿られ、喘ぐスコールの唇を、ラグナの唇が塞ぐ。
唾液を絡めて咥内を舐るラグナに、スコールは喉奥をひくんひくんと震わせながら、うっとりとした表情を浮かべていた。

 ラグナはスコールのアヌスを掻き回しながら、戦慄く薄い腹に手を置いた。
臍の周りを掌で柔く圧しながら、アナルの奥に指を突き入れてやれば、スコールはビクンッと体を弾ませる。


「んんっ♡う、んぅ……やぁ……あ、うぅ……っ」
「ここ、疼く?」


 臍の下で、指を波打たせるようにゆっくりと這わせるラグナ。
スコールはただでさえ疼いて堪らない腹の奥が、じんじんと熱を伴って震え出すのを感じていた。


「あ、あう……うず、いてる……から……ぁ……っ、早く……」


 スコールは言葉すら覚束なくなって、はくはくと唇を開閉させながら言った。
開いて浮かせた足をもぞもぞと動かし、尻たぶがベッドシーツの上で落ち着きなく悶えている。
指を咥え込んだアナルが、きゅうっと内壁を閉じて、中を苛めるものに吸い付いていた。

 ラグナの指が奥へと侵入してゆく。
ぬぷぬぷと抵抗なく入って行く媚壺は、昼に注がれたラグナの精と、分泌されたばかりの自身の腸液で濡れそぼっている。
悪戯に中で指を曲げ、くにゅっと肉壁を押したり、指先を回して掻き回してやれば、スコールは甘い声を上げて悦んだ。


「はぁっ、ああっ、んぁ……!ラグナの、指ぃ……あっ、奥に、来てるぅ……んくぅっ♡」
「一番奥も良いけど、それはちんぽのお楽しみにして。その手前の、此処な」
「あんぅうっ♡あっ、あうっ、やっ♡そこ、押すのや、あぁあっ♡」


 ラグナの指が的確にスコールの弱点を捉え、ぐりぐりと指の腹で壁を圧す。
内側から響いて来る、重くて熱い官能に、スコールは首を仰け反らせて喘いだ。
汗を滲ませた白い喉に、ラグナは徐に歯を当てながら、きゅうぅうと吸い付いて来る肉壺をぐりぐりと抉る。


「んぉ、おふっ、そこっ……!じ、ジンジンする、んひぃっ、あぁあっ♡」


 成す術なく喘ぐスコールの股間では、再び勃起したペニスが、とろとろと泣いていた。
零れた蜜はスコールの白い肌を濡らし、甘い匂いを醸し出して、その肢体を一層魅惑的に見せる。
細身の体を一所懸命に揺らし、アナルからの快感に悶えるスコールの様子に、ラグナは興奮しながら、スコールの喉に歯を立てた。


「ああぁ……っ!」


 捕食される獲物の気分で、スコールは声を上げた。
ラグナがちらとその表情を見れば、蒼の瞳はうっとりと熱に蕩け、開きっぱなしの小さな口から覗く舌は、唾液に濡れていやらしく光っている。
歯を立てた場所にゆっくりと舌を這わせれば、スコールは首の後ろにぞくぞくとしたものが走って、きゅうんと秘奥を切なく震わせた。


「ラ、グナ……ラグナ……もう、おまんこぉ……ずっと、欲しい、からぁ……っ!焦らすなぁあ……っ!」
「ん……ああ、悪い悪い。お前のおまんこ、おねだりしてくるのが可愛いから、ついな」


 我慢の限界に喘ぐスコールの言葉に、ラグナはくつりと笑みを浮かべてそう言った。
今も正に絡み付いて来る媚肉を、指先でくぅっと指すように苛めれば、スコールは足の爪先をピンと張り詰めて身悶える。


「はぅうぅっ♡」
「ほら、また締め付けた。中からトロ〜ッて、エッチな汁も出て来てる」
「あっ、あうっ、んぁっ♡くちゅくちゅやぁっ♡指、指足りないからぁ……っ!もっとぉ……あぁあっ♡」


 ぐちゅぐちゅとわざといやらしい音を立てて苛められ、スコールは髪を振り乱して、物足りなさを訴える。
ラグナの指に攻められるのは気持ちが良いけれど、結局は前戯なのだ。
決してそれは一番奥を突き上げてくれることはなく、その味わいを高める為のものでしかない。
そんなものをいつまでも続けられて、雄の味に虜になった少年が、耐えられる訳もなかった。

 それだけ雄が欲しくて仕方がないのに、スコールの肉壺は、ラグナの指を中々放したがらない。
指を引き抜こうと下がろうとすると、敏感にそれを感じ取った媚肉が、きゅうっと引き留めるように絡み付くのだ。
ラグナはその我儘な感触を堪能しながら、ゆっくりとスコールのアナルから指を抜いて行く。


「あ、ああ、抜けるぅ……んんっ♡ラグナの、指ぃ……ああ、気持ち良いのぉ……やぁあ……♡」
「抜いちゃ嫌?」
「あ、あぁ……っ、ラグナぁ……っ♡」
「良いけど、そしたらおちんぽもっとお預けだぞ」
「やぁあ……!」


 くすくすと笑みを浮かべて囁くラグナに、スコールは小さな子供のように涙を浮かべて、いやいやと頭を振る。
本当に欲しいものはラグナだから、速く次のステップに行って欲しい。
心の底からそう願っている表情のスコールに、ラグナは可愛いなあと相貌を細めていた。

 もうあと指先だけと言う所まで来て、ラグナは穴の縁の裏側をゆっくりと摩った。
くるぅん、と指を回して、入り口の敏感な神経を優しく擦られ、スコールはもどかしい刺激に舌を伸ばして喘ぐ。


「あ……あ……♡そこ……もうぅ……っ♡」
「気持ち良かったろ?」


 ひくひくと震えるスコールの喉にキスをして、ラグナは言った。
きゅん、と答えるように秘孔がラグナの指を締め付ける。

 ようやく指が出て行くと、ヒクヒクと震えるアナルから伸びた糸が、ラグナの指先についていた。
名残が尾を引くように絡む糸を、ラグナはアナルの周りに塗り伸ばす。
すりすりと指が丁寧にアナルの周りを撫で回すものだから、またそれがスコールには焦らされているような気になって、下腹の切ない疼きが増した。


「あう……ラグ、ナ……ラグナぁ……っ!」
「うん?」


 身を捩って名前を呼ぶスコールに、ラグナは喉元に舌を這わせながら返事をする。
スコールは頭上で縛られた腕を一所懸命に引っ張って、ラグナに縋ろうとしながら、


「もう無理、だからぁ……っ!ラグナのちんぽ……っ、おまんこに入れてぇ……っ!ケツまんこの、奥……一番感じるとこ……っ、ラグナじゃないと、届かないとこぉ……っ!ずっと、ずっと苦しくて、辛いからぁあ……っ!」


 常の理性の強さも、自分自身への理想の高さも忘れて、スコールは淫らな願いを口にする。
この家の中にいる時は、そう言うものを全て忘れて、ラグナに従うように依存していて良い。
一番欲しいものをくれるラグナにねだって、教え込まれた快感だけを追って良いのだと、躰も心も覚えていた。

 早く、早くと、足を開いて恥部を見せつけるスコール。
オープンショーツを身に着けて、勃起して泣きっぱなしのペニスが頭を揺らし、プラグとラグナの指で解れ切ったアナルは、熟れた肉壺の中を隙間から見せながらヒクヒクと蠢いて雄を誘う。
其処からとろりと蕩けだしてくる蜜潮には、薄らと白濁液が混じっていて、ラグナの劣情を大いに誘った。

 ラグナは、少年に覆い被さっていた体を起こして、自身の下肢を寛げた。
スコールが頭だけを起こして彼の下肢を見れば、昼に繋がった時に見たものと同じ、大きく膨らんだペニスがある。
ほんの数時間前に味わったその感触を思い出して、スコールの喉がこくりと鳴った。


「ほら、スコール。欲しいとこ、ちゃんと見せてご覧」


 全てを晒した格好のスコールに、そんな行為は今更だろう。
それでも、従順なスコールは、ラグナに言われた通りに、足をM字に開いて見せる。

 はしたなく興奮した恥部を見せつけ、ゆらゆらと腰を揺らすスコール。
躰の疼きに少しでも耐える為に行う仕草は、見る者を誘いつけているのだが、性に幼い少年はそのことを知らない。
それを良い事に、ラグナは言い付けに従うスコールに、「良い子」とお決まりになった誉め言葉を囁きながら、勃起したペニスをヒクつくアナルへと宛がった。


「あう……あうぅ……♡」


 ようやく欲しかったものが与えられるとあって、スコールの表情がとろりとだらしなく蕩ける。
どくんどくんと脈打つものが、数時間ぶりに欲望の口に触れている。
それだけで、スコールの中心部は、射精しそうな程に興奮していた。


「中もトロトロだから、大丈夫だと思うけど。息止めないようにな?」
「ん、んぅ……っふ、ふぅう……っ♡」


 初めてまぐわった時、スコールの中はとてもきつくて、ラグナの全てを納められることは出来なかった。
何もかもが初めての時だったから無理もない。
ともあれそのままでは受け入れるスコールの負担が大きいのも確かだから、出来るだけそれを軽減できるようにと、ラグナはいつもスコールを宥めながら挿入していた。

 今日もスコールはラグナに教えられた通り、ふう、ふう、と鼻で呼吸する事に意識を集中させている。
ドキドキと逸る心臓に、高鳴る期待で勝手に力んでしまう躰を、彼は出来る限り緩めるように努めていた。
ラグナはそんなスコールとこつんと額を合わせて、彼の呼吸のリズムを聞きながら、ゆっくりと進入を始める。


「あ……あぁ……っはぁ……っ♡ら、ぐな…ぁ……っ♡」


 太い槍が中に入って来るのを感じて、スコールが男の名前を呼ぶ。
頭上で枷に拘束された手がぎゅぅっと拳を握ったが、はああ、と息を吐くに従ってその力が解けていく。


「いいぞ、スコール。その調子」
「は、はう……んっ、ふぅう……っ♡はふぅう……っ」


 スコールが息を吐くタイミングに合わせて、ラグナはゆっくりと腰を推し進めた。
ずぷ、ずぷぷ……と少しずつ深度が進んで行き、カリの膨らみが程無くスコールのアナルへと納められる。
膨らみのあるカリ首が孔口を通る瞬間、ぐっとそこを押し広げたので、スコールの躰がヒクンッと震えるのが伝わった。


「あぁっ……!らぐ、ラグナ……っ!ラグナの、ちんぽぉ……っ♡中に、中に入って来るぅん……っ!」
「まだ先っぽだけなのに、こんなに吸い付いちゃって。スコールのおまんこは本当に我慢が苦手だよな」
「ふ、はふ……はうぅう……っ♡わかって、るなら……んぁ、はやく……奥ぅっ……!」


 奥まで来て、焦らさないでと、スコールは涙を浮かべてラグナを見た。
平時のツンとつれない顔とは真逆の、熱に溺れ蕩け切り、一所懸命に甘えて来る少年の涙で濡れた表情に、ラグナのペニスに血が集まる。
中でむくりと質量を増したのを感じて、スコールは「あぁ……!」と歓喜の声を上げた。


「ラグナ、もっと、もっと奥……っ!中まで来てぇ……っ!」


 もう何時間も待ちぼうけを食わされた躰を、一所懸命に捩りながら、スコールは訴えた。
まだ半分も入っていないペニスに、媚肉がねっとりと絡み付き、脈を打ってマッサージをしている。
それでもラグナは、ゆっくりと、じっくりと、スコールの躰を開いて行く。


「は、はぁ、あぁあ……っ!早くって、あぁ、言ってるのに……!も、いじわる、するなぁ……あぁあ……っ♡」
「意地悪じゃなくて、お前を気遣ってるの。痛いのより、気持ち良い方が好きだろ?」
「はあ、あぁ、あぁあん……!いい、十分、ああっ、きもちいい、からぁ……っ!おまんこ、もう、痛いのない、からぁあっ♡」


 スコールはぽろぽろと子供のように涙を零しながら、支配者である男に懇願していた。
もっと決定的な熱が欲しい、もっと奥で感じたい。
それを感じるまであと少しと言う所まで来ているから、スコールは余計に、我慢が出来なくなっていた。
もしも両手を拘束されていなかったら、スコールはラグナを押し倒し、自ら上に跨ってその熱を貪ることもしただろう。

 手枷の所為で自由がなく、主導権を握るラグナに請い願うことしか出来ないスコール。
その気になればジャンクション能力で手枷も壊してしまえるだろうに、それをしないのだから、彼もこうしてラグナに支配されることを喜んでいるのだ。
それがまた、少年が自分の意のままに染まっていく事を示しているようで、ラグナの熱を昂らせていく。


「んぁ、ああ、もっとぉ……ラグナ、ラグナぁ……っ!おちんぽ太いの……中、突いてぇえ……っ!」


 自由にならない腕の代わりに、スコールの足がラグナの腰に絡み付く。
早く中に、奥まで届けてと、絡んだ足がラグナの腰を引き寄せようとしている。

 ラグナは、ようやく半分を納めた所まで来ると、スコールの腰を両手でしっかと捕まえた。
そして、まだ焦らされると悶えて泣いているスコールの秘奥めがけて、ずぷぅっ!と一気に突き入れた。


「んぉおおっ♡」


 まだまだ奥に来るまで時間をかけられると思っていたから、スコールの其処はすっかり油断していた。
雄を求めて疼き続けていた最奥の窄まりを、予告なく強く突き上げられたものだから、スコールの目が白黒する。

 何が起きたのか判らない、ただ快感信号だけは確実に拾っているスコールに、ラグナは何度も強く腰を打ち付けた。


「あっ、あっ、おっ♡んぉっ、おふっ♡らっ、らぐなっ、あぁっ、あぁあっ♡」


 突然に始まった力強い律動に、スコールの躰は揺さぶられるままにビクビクと跳ねる。
予想と違うタイミングで与えられた太く逞しい熱の感触に、無防備にしていた肉壁が、擦り上げられる感触で痙攣していた。


「あっ、あおっ、おぅんっ♡やっ、そんな、急にぃっ、あっ、あっ、あっ♡」
「これが、欲しかったんだろっ、スコールっ」
「んぁっ、ラグナっ、あぁっ♡ほし、ほしかった、あひっ、ひぃんっ♡すご、太いの、中に来てぇっ、んぁあっ!」


 ずん、ずん、ずん、と秘奥を押し潰さんばかりに突き入れられるペニス。
ようやくその存在感を躰の奥で認識して、スコールの濃髄から快感物質が一気に分泌される。

 ラグナの律動に合わせるように、スコールの媚肉がリズムを持って脈動し、ストロークを繰り返すペニスに絡み付く。


「っは、スコール、まんこがすげぇ……気持ち良い……っ!」
「あっ、あぁっ、ラグナ、んぁあんっ♡すごいぃっ、ひぅんっ♡ラグナのちんぽ、当たって、ああっ……!おまんこの奥ぅっ、ビクビクして、はひっ、来るっ、きちゃうぅっ♡」
「はっ、はっ、はぁっ……!スコール、もっと奥を……っ、お前の一番、深い所に……っ、出すからな……っ!」


 切なげに秘奥を窄ませ、ラグナに一所懸命にしがみ付きながら、スコールの躰は上り詰めようとしている。
隙間がない程に絡み付く肉壺の中を、ラグナは強く大きく突き上げた。
奥へと熱を穿つ度に、スコールは細い肢体を身悶えさせ、きゅうぅっと腹の奥でラグナをより深い場所へと誘おうとする。

 ラグナはまたスコールの躰に覆い被さった。
重みが体全体を覆う感覚に、スコールの躰が喜ぶように震えると、ぷくりと膨らんだ乳首が寂しそうにラグナを誘う。
ラグナの腕がスコールの背中に回り、抱き寄せるようにしっかりとその体を密着させて、ラグナはスコールの甘色の蕾に吸い付く。


「ひあぁあんっ♡♡」


 スコールがもう駄目と懇願するまで、しつこく苛められた場所だ。
アナルからの快感にすっかり意識を浚われていても、其処の官能腺は拓いたまま、またいつ触って貰えないかと熱を持ち続けていた。
それを全く意識していなかった瞬間に食べられて、スコールは思わぬ刺激に高い声を上げる。

 ラグナは乳輪ごとぱっくりと咥え込んで、唾液を絡めながらスコールの乳首を啜る。
スコールは再来した胸からの快感に、抱かれた背中を大きく仰け反らせながら喘いだ。


「ああっ、あぁあんっ♡乳首だめぇっ、あっ、ラグナぁあっ♡」
「んぢゅぅ……っは、はむっ、ちゅぅうっ」
「ああぁっ、ああっ、また乳首っ♡今っ、今そこ触ったらっ、ああっ♡乳首でイくからぁあっ♡」


 アナルに深くペニスを埋められ、その熱で何度も突き上げられたお陰で、スコールの躰は絶頂の寸前まで高められている。
もう幾らも刺激を与えられれば、その種類がなんであれ、果てを迎えてしまうまで時間はかからない。


「ラグナ、だめ、ああっ、んぁあっ♡乳首だめぇっ、乳首ぃっ♡イくっ、んぅううっ♡」
「んちゅ、ちゅぅううっ♡」
「あぁっ、あぁあああっ♡あぁぁぁんっ♡」


 甘ったるい悲鳴を上げながら、スコールは乳首を吸われる快感に、躰の感覚を全て持って行かれてしまった。
ビクッビクッと四肢を大きく震わせたかと思うと、全身の毛穴が開いたように汗が噴き出て、頭が真っ白になる。
ラグナの腹に擦れて震えていた幼いペニスから、びゅるるるっ!と精液が噴き出した。

 同時にスコールのアナルは強く締め付けを増し、深くに咥え込んだ肉剣に隙間なく絡み付く。
自身の射精に伴い、ビクンッ、ビクンッ、と痙攣する媚肉が、ラグナのペニスを不規則なリズムで揉みしだき、


「うぅっ……!くっ、出る……っ!」
「あぅ、あっ、ひああぁあんっ♡ああっ、中ぁっ♡ラグナのっ、ああっ、入ってくるぅうううっ♡」


 どくん、どくん、と胎内で雄が脈打ったかと思うと、どぷりと濃い精子がスコールの胎内へと注ぎ込まれる。
昼にも一度味わった、あれからずっと忘れられなくて欲しくて堪らなかったものをようやく与えられて、スコールは歓喜の嬌声を上げていた。

 どぷ、どぷぷっ、と注がれる蜜の感触は、昼に感じたものよりもずっと濃い。
あの時の性急な交わりとは異なり、時間をかけてじっくりと育て上げたスコールの痴態によって、ラグナも十分にその熱を蓄えていたのだ。
それを余す所なく注ぎ込めば、スコールの狭い直腸内はあっという間にラグナの精で一杯になり、ペニスを咥え込んだ穴の隙間から、ごぷりと泡になって溢れ出してくる。


「あっ、あうぅ……っ♡ら、ぐな……あぁ……っ♡」


 官能の悦びに浸りきって、受け止め切れないそのシグナルに悶え、スコールが身を捩る。
それを、ラグナの抱く腕が咎めるように力を増すから、スコールは益々快感から逃げる術を失っていた。


「ら、ラグ、ナ……っんぁ……♡」
「ん……っはぁ……スコールのまんこ、まだ震えてるぞ」
「あう……っは、ひぃ……♡」


 ヒクッ、ヒクッ、と四肢を震わせて、スコールは秘奥に注がれるラグナの感触に打ちひしがれている。
唾液塗れの舌を覗かせる唇に、ラグナが舌を這わせてやれば、求めるようにスコールの方から絡めて来た。
それを掬い取って深く口付けを交わしながら、熱を注ぎ込んだ奥をペニスでぐりぐりと押し潰す。


「んん、んぁ、んふぅうぅっ♡」


 ラグナの腰に絡み付くスコールの太腿が、ビクビクと戦慄いている。
ペニスで何度も強く突き上げられ、叩きつけられるように射精を受け止めたから、肉壺の奥はもうこれ以上ない位に快感を受けている。
それを駄目押しのようにじっくりと重く押し潰されては、言葉も忘れて喘ぐことしか出来ない。

 ラグナはゆっくりとスコールの唇を解放した。
んぁ、と吐息と一緒に声が漏れて、唾液が二人の舌を繋ぐ。
涙と熱と快感に溺れたブルーグレイが、ただただうっとりと自分を見つめる事に、ラグナはこれ以上ない程の満足感を覚えていた。


「っは……スコール……はは、どした、胸ゆらゆらさせて。おっぱい触って欲しい?」
「は、はぅ……っ、らぐなぁあ……っ♡」


 キスを終えたスコールは、ラグナにその胸を見せつけるように、背中をシーツから浮かせている。
ツンと尖った左右の乳首が、ぷるぷると物欲しそうにしているのを見て、ラグナはくすりと笑った。

 左右の乳首に、ラグナの指が近付いて来る。
じわじわと、勿体ぶるように、その様子をスコールに見せるように。
スコールはその様子をじっと見つめ、ドキドキと高鳴る鼓動と共に、早く早くと見つめ続けて訴えた。
そしてようやく、ラグナの指が、きゅうっと乳首を摘まんでやれば、


「はくぅうんっ♡」


 スコールの躰が喜びに震え、より快感を享受しようと強張りを増す。
摘まんだ乳首をクイクイと引っ張って遊べば、スコールはあうあうと情けない声を上げながら、嬉しそうにアナルを締め付けた。


「あうっ、あっ、ひぃんっ♡おっぱい、あっ、あっ♡」
「乳首引っ張ると、まんこがきゅ〜ってなってる。スコール、おっぱい触るの、好きか?」


 きゅう、と乳首を摘まみながらラグナが問えば、スコールは眉尻を下げてとろりとした表情で答えた。


「あっ、あっ、好き……っ♡ラグナ、ラグナにおっぱい、んぁっ♡いじってもらうの、あふっ、好きぃっ♡」
「俺にいじってもらうの想像しながら、ここ触ってる?」
「あぁあ……っ♡ん、んんっ♡ラグナに、きゅぅってされるの、あぁ……!イイからぁ……はひっ、んぁっ、あっ、あぁんっ♡ら、ラグナにされるの、考えるの、ドキドキしてぇ……っ、はひっ、乳首でイくのぉ……っ♡あぁあっ♡」
「可愛いなあ。俺に乳首いじいじされるの想像しながら、毎日自分で乳首コネコネして。ちゃんと俺の言った通りに出来てるんだな」


 良い子、とラグナが囁きながら、乳首の先端に爪を擦り付ける。
とうに敏感になり切っている乳首には、溜まらない刺激で、スコールは言葉もなくす程の悦びで秘奥まで喘がせていた。


「んぁあああっ♡はっ、はっ、はひぃ……っ♡ラグナぁっ、ああ、おちんぽ……奥ぅ……っ!きゅんきゅんするぅう……っ!」
「乳首もまんこも欲しいのか。本当に、エッチになったなぁ、スコール?」


 ぐりっ、とラグナが腰を押し付ければ、アナルの最奥の行き止まりをペニスが抉る。
スコールが「んぉっ♡」と喜んだ所へ、二粒の膨らみを摘まんでやれば、「おふぅんっ♡」と続けて声が上がった。

 ラグナはスコールの乳首を転がしながら、ぐりぐりと彼の秘奥を圧してやった。
スコールは乳首からの快感に胸を震わせ、ペニスの感触に奥壺から蜜を溢れさせて、蕩け切った顔を浮かべている。
快感と、それをラグナから与えられていると言う幸福感で、スコールはもう何も考えられなかった。


「ラグナ、ああ、おまんこぉっ♡ラグナのちんぽで、いっぱいぃ♡」
「まんこ全部が俺に吸い付いて来ちゃって、全然放してくれねえのな」
「んぁ、だって、だってぇ……らぐながきもちぃいのぉ♡らぐなが、おれの中、ビクビクしててぇ……っあぁ♡おっぱいされたら、んぁっ、またぁっ♡おまんこ切ないのぉっ♡」


 ラグナの感触で胎内を支配され、至上の幸福に酔い痴れている所へ、また乳首を摘ままれる。
もう其処にラグナの指が当たっているだけで、スコールは感じてしまう程に敏感になっていた。
ラグナの言いつけを守って、毎日自分でいじくりまわしているけれど、やはりラグナの手で与えられるのが一番気持ち良くて堪らない。


「はっあぁっ、ラグナぁっ♡おっぱいもっと、おまんこもっとぉ♡ラグナで全部、全部イきたいのぉおっ♡」


 はしたないおねだりをするのも、今日と言う日まで、我慢を続けて来たからだ。
自分の指で乳首を育て、アナルプラグもきちんとつけて、ラグナに触って貰える日をずっとずっと待っていた。
そんな日々を過ごしていれば、求めていたものを目の前に、お預けなんて出来る訳がない。

 ラグナを咥え込んだアナルをきゅうきゅうと脈打たせ、もっと奥に刺激を欲しがる淫らな少年の躰。
それを開発して篭絡させた男は、蕩けた顔でおねだりをするスコールの姿に、益々の独占欲と欲望を膨らませる。

 ラグナはスコールの乳首を摘まんだまま、ずんっ、と奥壺を突き上げた。


「あはぁぁんっ♡」


 ビクンッとスコールの躰が大きく仰け反り、摘ままれた乳首がきゅうっと引っ張られる。
そこを手綱のように摘まんだまま、ラグナはスコールの奥をずんずんと激しく突き上げてやった。


「あっ、あっ、あぁっ♡乳首っ、ああっ、ひぅうんっ♡きもひぃ、あっ、あぁんんっ♡」
「ほんと、エッチなおっぱいになって。こんなのそりゃあ絆創膏じゃ意味ねえって、ほら」
「はうっ、あうっ♡あっ♡ピンピンっ♡だめっ、あぁっ♡あぁあっ♡」
「カリカリの方が良い?奥ぐりぐりと、乳首カリカリ、どっちがいい?」
「はひ、はひ、あぁあっ♡ど、どっちも、どっちもイィっ♡おまんこ、ちくびぃっ♡きもひぃいいっ♡」


 ラグナの律動に合わせて腰を振りながら、スコールは乳首への刺激にも悶えて悦ぶ。
奥を突き上げられる度に、スコールの細腰がぶるりと戦慄いて、勃起したペニスからぴゅううぅっと蜜が噴き出した。
ラグナの腹と、スコールの股間を濡らす蜜液が、ぶつかり合う皮膚の間でぴちゃぴちゃと音を立てている。


「ラグナ、ラグナぁっ♡あっ、イくっ♡おまんこ、あっあっ、ラグナの、ラグナのちんぽでっ♡おまんこイくのぉっ、くるぅうっ♡」


 自身の分泌液と、ラグナの精液とで、ぐちょぐちょになったアナルを掻き回され、その快感に酔い痴れながら、スコールは何度目かの絶頂を見る。


「はあっ、はぁんっ♡イくっ、イくぅぅうっ♡あぁぁあああっ♡」


 スコールはラグナの腰に絡ませた足を強張らせながら、今日一番の快感の波の中で絶頂した。
腹の底の一番深い場所から膨らみ破裂した官能に、脳神経まで焼き切れていく。
ラグナの手で、ラグナの雄で迎えた果てと言うのが、今のスコールにとって一番の喜びであった。

 そして絶頂したスコールの躰を、ラグナは尚も攻め立てる。
彼の胎内をみっちりと占領している雄肉は、まだまだ衰える様子もなく、若い小鳥を骨までしゃぶり尽くそうとしていた。


「あう、ああっ、ひぃいんっ♡んぁっ、ラグナ、きもひぃっ♡おちんぽ、すごい、奥に来てぇっ♡」
「ああ、いい、いいよスコール……!お前のケツまんこ、トロットロになって、ちんぽに絡み付いて……!まだ欲しい欲しいって、ほんと、可愛い……っ!」
「はひっ、はっ、ラグ、ラグナぁあ……っ!イ、イく、イくのとまんなひぃっ♡ラグナのちんぽ、もっと、もっといっぱいぃっ♡ああぁああんっ♡」


 悦びを伝える言葉以外を忘れて、スコールはラグナの存在を全身全霊でねだった。
絡み付く肉壺が絶えずペニスを締め付け、もっと奥へと誘うようにうねっている。
ラグナはそんなスコールの媚肉をあます所なく擦り上げながら、己の存在をスコールの躰の芯まで植え付けるように、強くその奥園を突き穿ったのだった。




 夜更けと言われる時間を過ぎるまで、二人のまぐわいは続き、最後はスコールが意識を飛ばした所で終わった。
スコールが気絶も同然に眠りに落ちたのを見て、ラグナの熱も次第に落ち着いて行く。
それでも、絡み付く中の感触は心地良くて、ラグナはしばらく其処に自身を納めたまま、眠るスコールを抱き寄せて気怠い時間を過ごしていた。

 疲れ切ったスコールは、今夜は目覚める事はないだろう。
自分も寝落ちてしまう前に、風呂で清めた方が良いと言うのは判っているが、流石にラグナも疲れていた。
どうせ明日は休みなのだから、寝て起きてからで良いやと思う事にする。

 手枷も外し、ラグナの腕に包まれて、すぅすぅと穏やかな寝息を立てるスコール。
ラグナはその顔を見つめながら、強すぎる快感に涙を流していた眦にキスをする。
その感触が伝わったのか、スコールは小さくむずがって身動ぎしたが、抱くラグナの腕から逃げようとはしなかった。
寧ろ、甘えるようにすり寄ってくるスコールに、ラグナはくつりと笑みを浮かべる。


「本当に良い子だよ、お前は」


 滑らかな肌をゆっくりと撫でながら、ラグナはスコールの耳元で囁いた。
吐息がかかってか、ぴくりと肩を震わせつつも、スコールはより求めるようにラグナに身を寄せる。

 誰より孤高に、一人でも強く在ろうともがく少年は、その実、とても依存心が強い。
そのアンバランスな心の、一番柔らかくて甘えたな所を握られて、スコールは何を思っているだろう。
不安か、安堵か、何れにせよ、安定を求める為に、スコールはラグナと言う存在を求めるずにはいられない。
そう言う風に仕向けたずるい大人に、まだまだ世間知らずな少年が気付かない内に、この柔い心を一層自分の下へ向くようにしなくては。

 ラグナの手がするりと滑り、スコールのまろい尻に触れた。
オープンショーツは、セックスをしている内にドロドロになっていたので、途中で脱がせている。
脱がせた時、辛うじて前を隠していた布地もなくなったことに、初心なスコールが今更のように恥ずかしがるのが可愛かった。
次は前もない奴にしようか、と思いつつ、蜜を溢れさせる秘部に指を這わせると、スコールがひくんと身を震わせるのが伝わった。




らぶいちゃエロが書きたくなったのと、調教済なスコールが見たくて。

ラグナに意地悪されながらそれが気持ち良くてクセになってハマってどっぷりなスコールでした。
ラグナに言われたからアナルオナニーもするし、エッチな下着もつけるし、大人なオモチャを自分で使う事もあるんだと思う。
言う通りにしてきちんと出来ると、褒めて欲しいって顔でラグナを見るので、ラグナもそんなスコールが可愛いので益々エッチなこと教えるんだと思います。
つまり、どっちもどっぷりハマっているのであった。