Tプレイング・エクストラ


 バイブがなくなっても、スコールの膣内は振動の感触が続いていた。
連続して果てに連れて行かれた体は、オモチャが与える振動刺激に染められて、勝手に内肉をびりびりと痙攣させている。
重い官能の後味と、じんわりと広がる疼きの感覚に、スコールは言葉も出せずにシーツに沈んでいた。


「あ……あ……っ♡」
「怖くなっちゃったかな?ごめんな、スコール」
「あ、う……♡」


 バッツの唇がスコールの眦をくすぐり、浮かぶ雫を啜る。
睫毛にかかる吐息に、スコールは目を細めながら、鼻先に香る恋人の匂いをいっぱいに吸い込んだ。


「はふ……ふぅ……バッツ……」
「いっぱいイってるから、気持ち良いんだと思って。イヤだった?」
「ん、んぅ……」


 スコールはバッツの声に応える余裕もなく、彼の首に腕を回して身を寄せる。


「ひうっ、ひっく……んぅ、うーっ……!」
「よしよし。ごめんって」


 ぐすぐすと小さな子供のように泣きの入っているスコールを、バッツはその背中をぽんぽんと叩いてあやした。


「スコールの感じてる顔が可愛いから、意地悪しちゃったな」
「ふ、ふぅ……ば、っつ……」
「今度は、おれがスコールを感じさせてあげたいんだけど……もう疲れたかな。一杯噴いちゃったもんな」


 スコールが落ち着くよう、頬や耳元を指先で撫でながら言うバッツ。
恋人の可愛い乱れ姿で、バッツはすっかり熱を持ち上げているが、涙を浮かべるスコールに、少々苛めすぎたことは遅まきながら理解していた。
この状態からの我慢は辛いが、スコールが嫌がるなら仕方ない、と思う。

 しかし、スコールは涙を浮かべながら、バッツに触れそうな程に顔を近付けて、


「バッツ、も、早く……早くぅ……っ」
「スコール?」


 乱れた呼吸を整える暇もなく、スコールはバッツに縋りつく。
体が隙間もなく密着すると、彼女の濡れた太腿が、バッツの腰を挟むように寄せられて、愛液塗れの淫部が押し付けられた。

 熱と切なさに染まった蒼灰色が、じっとバッツを見詰めて、欲しいものを請う。


「ば、バイブ、んん……っ♡いっぱい、イった、けどぉ……っ!い、いちばん、奥に……っ、届いて、なくて……バッツぅ♡バッツじゃないと、イ、イけない、とこ……っ!じんじん、して、……は、早く……バッツのちんぽで、おまんこ、イきたいぃ……っ!」


 性器の内側を直接バイブで刺激されていたのに、スコールの身体は満足していなかった。
戸惑いと混乱の恐怖も少なからずあったから、と言うのもあるが、どうしても足りないのだ。
秒速何十回と震えることが出来るオモチャより、太くて逞しくて熱い、バッツの雄が欲しい。

 スコールはバッツの太腿に自身の股を押し付けて、すりすりと恥部を擦り付けていた。
ローション混じりの愛液が、バッツの太腿の上で、ねちゃねちゃと生々しい音を立てている。

 羞恥心を忘れて、お願い、と唇を寄せてねだる恋人に、バッツは言い様のない充足感を得ていた。
これまで見詰めた少女の痴態で、十分に滾った熱が、更に固くなって行く。


「おれが良いの?」
「バッツ……!バッツがいいのぉ……!」


 はらはらと涙を零しながら訴えるスコールの姿に、バッツの首筋にぞくぞくとした衝動が走って行く。

 バッツはコンドームを取り出して、口で噛んで封を切った。
取り出した薄ゴムを手早く自身に装着する。
ペニスはバッツの腹につきそうな程に反り返り、亀頭をぴくぴくと震わせて、集まった血流が暴発しないように堪えていた。

 バッツはスコールの両膝を掬い上げて、頭の方につく程に押しやった。
スコールは体をくの時に曲げた状態で、濡れそぼった蜜壺を天井に向けて曝け出す格好になる。
其処は入り口から薔薇色に染まり、薄く開いた口の隙間から、艶めかしい肉ビラがヒクンヒクンと戦慄いていた。

 その初々しくも熟れ切ったクレヴァスに、亀頭が押し付けられる。


「あぁ……っ♡バッツ、ぅ……!」


 待ち望んでいた愛しい人の熱芯。
それがようやく貰えると、スコールの身体は歓びに濡れた。

 ぬぷぅ……と肉棒が入り口を潜ると、直ぐに柔らかくて温かい媚肉が吸い付いて来る。
ローションバイブで丹念に広げられ、掻き回された其処は、それよりも二回りは大きい幹を持ったバッツを、容易く受け入れて行った。


「ああ、ああぁ……っ!バッツ……バッツの、おちんぽぉ……っ♡入って来るぅう……!」


 体が覚えて久しい逞しさの感触に、スコールはうっとりとした表情を浮かべている。
柔らかくこなれた肉壺が、彼女の気持ちを表すように、ぎゅうっ、ぎゅうぅっ、とバッツにしがみついていた。
その締め付けは普段のそれよりも強かったが、決してバッツを苦しめはしない。
内への侵入も決して拒むことはなく、全身で肉竿を丹念に揉み吸いながら、奥へ奥へと誘って行く。


「はあ、はあ、スコール……っ!スコールのまんこ、いつもより、熱……っ!」
「んん、ああ……あぁあん……!バッツの、ちんぽ、どくどくしてるぅ……っ♡ふあ、ああ、まだ、奥にぃ……入ってくぅ……!」


 最初にバイブを受け入れた時の深度は、直ぐに通り過ぎた。
奥へ、あそこへ届く、と疼いて仕方がない場所が、更に燃えるように熱を持つのを、スコールは感じていた。
期待を込めて雄を誘い込む媚肉は、艶めかしく温かく、雄肉をマッサージしている。

 そして、バイブが突き上げていた場所に辿り着くが、


「はう、はぁっ、あぁ……っ!」
「っは、スコール……半分、入ったよ」
「あ、あぁ……っ♡」


 耳元で囁いたバッツの言葉に、スコールの膣がきゅぅんと切ない声を上げる。
さっきまで虐められていた場所まで来たと言うのに、まだ半分───スコールの背中をぞくぞくと感応の悪寒が立ち上る。

 ぐっ、とバッツが腰を進めると、ずにゅっ、とペニスが深く突き刺さる。
「ああっ♡」と上がる高い声と同時に、膣奥の窄まりを亀頭が押し開いた。
其処から更にバッツは進み、二人の股間がぴったりと密着した時には、ペニスは少女の秘められた部屋を捉えていた。


「あ、うぅ、あぁあ……っ♡バ、ッツ、んぁ……っ、そこぉ……っ♡」
「ふぅ、はぁ……すっご……スコールのまんこ、入り口から一番奥まで、ずっと濡れてて、絡みついてきて。おれのちんこ、溶かされちゃいそう」
「はっ、はぁっ、あぁ……っ♡バッツの、おちんぽ……おお、きいのぉ……ばいぶ、より、ぜんぜん……っ♡奥まで、入って……おまんこ、いっぱいに、なってるぅ……っ♡」


 ねっとりと絡みついて、艶めかしく蠢く膣肉に包まれているバッツ。
ローションの滑りも援けになっているのはあるだろう。
しかし、それでも尚、締め付けの強さは失われることなく、芳醇な甘蜜をまとわせながら肉竿の全身を舐めしゃぶっている。
この感触の、なんと心地の良いことか。

 そしてスコールの方も、バイブとは比べ物にならない太さと長さを持ったバッツに、最奥へと辿り着かれた幸福感に満ちていた。
バイブで刺激されていた場所には、どくんどくんと脈打つ竿が当たっている。
バッツが身動ぎをすると、其処も擦れて柄も言えない官能が生まれた。
そして、奥の秘口を亀頭が押し上げる度に、その中にある部屋が震えるのが判る。


「動くよ、スコール」
「あ、あぁっ♡」


 バッツは合図を送ると、スコールの反応を待たずに、腰を振り始めた。
濡れそぼって柔らかくなったスコールに、遠慮はいらないとばかりに、律動は初手から激しい。
ぬぽっぬぽっにゅぽっずぽっ、と少女の麗らかな蜜壺に、太いペニスの抽挿が始まった。


「ひ、あっ、あぁっ、あぁっ♡バッツ、あっ、はげし、んぁあっ♡」


 バッツの腰は大きく大胆に動き、長いストロークでスコールの膣道を入り口から奥までこそぎ上げる。
嵩高の亀頭部が狭い媚肉の天井を削るように擦り、時に彼女の弱点をごつんと突き上げる。


「はくぅんっ♡ああっ、あひっ、ひぁっ、あぁんっ!」
「はっ、はぁっ、スコール……!まんこがずっと吸い付いて来るよ、何処突いてもきゅうきゅうしてきてっ」
「あ、あぁっ、バッツぅう♡お、おまんこ、ああっ、感じてる、バッツのおちんぽぉ……っ!奥の、赤ちゃんの、部屋……っ!あぁっ、コンコンしてるっ、おちんぽ当たって、はぁっ、ああっ♡あぁああっ♡」


 バッツが奥園を強く突き上げると、スコールは背中を大きく仰け反らせた。
頭の先から足の爪先までピンと張り詰めた身体は、快感腺を拓いて感度を増して行く。
バッツはそれを、上から覆いかぶさるように体重をかけながら、秘奥に肉欲を打ち込み続けた。


「あ、あ、あぁっ、バッツ、あぁっ♡そんな、そんなに、奥ばっかりぃっ!だめ、お腹、おなかしびれてっ♡あつくてぇっ♡」
「っは、はぁ、おまんこぬるぬるだから、っは、すごい、よく滑るんだよ。ほら、こうやってさ、」


 喘ぐスコールの声を聞きながら、バッツは腰を引いて行く。
ぬるるる、と肉棒は少女の媚肉を舐めるように弄りながら、入り口まで戻った。
亀頭部だけを内に残して腰を揺らせば、入り口の浅い部分を掻き混ぜられて、スコールは天井を仰ぐ。


「はぁ、あぁあ、ああん……!そこ、ぉ、ああ、やぁ……っ!かきまわすのぉっ、ぐちゅぐちゅさせないでぇえ……!」


 スコールの膣口は、彼女自身が分泌させた大量の愛液と、ローションの滑りが溜まりを作っている。
それをペニスでぐちょぐちょと露骨な音を立てて掻き回され、スコールは顔を真っ赤にしていやいやと頭を振った。

 バッツはスコールの顔の左右に両手をついて、体勢を整えると、一気に腰を落とした。
ずぷぅううっ、とペニスが膣道を一気に進んで、ごちゅんっ、と子宮口を突きあげる。


「ああぁぁぁんっ♡」


 甲高い声と共に、スコールは快感の潮を噴いた。
ペニスを深く咥え込んだ陰唇から、プシィイイッ、と押し出すように飛沫が飛び散る。

 バッツはそのまま、腰をリズムよく打ち付けて、スコールの子宮口をゴツゴツ、ゴツゴツとノックしてやった。


「あっ♡あっ♡あひっ♡ひぃんっ♡バッツ、バッツのおちんちんっ、すごいぃいっ♡」


 初心な少女のものとは思えない、あられもない声が上がる。
膣奥が全身でバッツを締め付け、バッツが腰を引けば吸い付いて引き留め、突き入れれば悦んで絡みつく。
内壁はバッツの形を覚えて、彼が悦ぶように、全身奉仕でバッツに縋る。


「はうっ、あうっ、あぁぁっ♡バッツ、うぅっ、んぁあっ♡イくっ、イくぅっ♡バッツのちんぽで……っ、おまんこイくぅうっ♡」
「はっ、はぁ、良いよ、スコール……一杯イって……それから───」


 喘ぐスコールの訴えを聞きながら、バッツの視線はちらと逸れた。
その先にあるのは、ボックスの中にある、もう一つのオトナのオモチャ。
他ふたつの出番が終わり、今度は自分の番と待機しているそれに、バッツはこっそりと手を伸ばした。

 スコールは目前に迫る兆しに、目を閉じて感じ入っている。
この状態の彼女に、周りのものを見る余裕はない。
だから当然、覆いかぶさる男が好奇心に動いていることも、気付いていなかった。


「はっ、はっ、あぁっ、ああぁっ♡バッツ、バッツの、おちんぽ……っ!奥、突いてっ、もっとぉっ♡深いの、イイのぉ……っ!ああっ、あぁああっ♡」


 スコールの足がバッツの腰に絡みつき、ぎゅうっとしがみついて、彼女の方からも腰が密着させられる。
ぐぷりと更に深くなった繋がりに、スコールは大きく背中を仰け反らせた。
果てへと正に今上り詰めようとしている彼女に、バッツはそのぷくんと膨らんで色付いた胸の蕾に、オモチャの細い先端を当てて、スイッチを入れた。

 ヴィーンッ、と小さなモーター音が鳴って、スコールの乳首の先端に微細振動の快感電流が走る。


「ひゃぅうううんっ♡」


 秘奥からの快感に意識を集中させていたスコールにとって、それは寝耳に水であった。
先にローターで丹念に遊ばれた其処は、まだ十分な感度を持っている。
其処へ予告もなく、ピンポイントに乳首の先端を襲う快感に、スコールの身体は弓形に撓り、強張った体に連動して彼女の膣奥が強烈な締め付けを示す。


「ううぅっ!」


 予想してはいたが、それ以上に狭まって見せた膣圧に、バッツも思わず唇を噛んだ。
どくどくと脈打つペニスが暴発しそうになるのを堪えている間も、スコールの雌肉はしがみついて離れない。

 バッツは自身の熱に抗いながら、もう一度、スコールの乳首にオモチャを当てた。


「あうぅううっ♡ああっ、あぁああっ♡やぁっ、なにぃっ」


 乳首を襲う快感に、スコールは涙を浮かべてバッツを見上げる。
何が起きているのか判らない様子の少女に、バッツはにんまりと笑って、乳首を苛めているオモチャ───スティックローターを見せた。


「これだよ、スコール」
「ふっ、ふぁっ……♡」
「この先っぽが震えてるの。ほら」


 スティックローターの細い先端は、まるで電動歯ブラシのように震えている。
小刻みな振動の音を立てているそれを、バッツがスコールの乳首にまた宛がえば、


「あぁぁっ♡ああっ、やぁあんっ♡」
「乳首、気持ち良い?さっきローターで感じれたから、大丈夫だと思うな。スコールの乳首、敏感だしさ」
「はっ、はうっ、ひぅううんっ♡乳首っ、ああっ、やぁあっ♡じんじんっ、びりびりしてる、あぁああっ♡」
「うん、感じてるから、おまんこもこんなに締め付けてるんだよな。スコールのおまんこは正直でエロいなあ」


 バッツは、左右の乳首を交互に攻めた。
指の爪先で爪弾かれるのとは違う感覚が、乳頭の先端、ミルクを出す為の小さな穴を捉える。


「バッツ、バッツぅうっ!そこだめ、ああっ、おっぱい♡おっぱい熱くなってるぅうっ♡」


 乳頭の小さな窄まりの、その奥。
乳腺を通って胸全体までローターの振動が伝わって行くようで、スコールは胸を仰け反らせながら喘いだ。


「あぁあっ、あぁぁあっ♡だめ、来ちゃう、来ちゃううぅっ♡おっぱいで、乳首でっ♡ぶるぶるしてるの、おまんこにぃっ、響いちゃうよぉおっ♡」


 頭を振る事も出来ない程、強烈な快感に襲われる乳首に、スコールの蜜壺から愛液が溢れ出す。
内肉はヒクヒクと痙攣し、もう間もなく彼女が達することをバッツに伝えていた。


「乳首やだ?気持ち良くない?」
「やぁっ、ああっ、あぁああっ♡だめ、きもち……け、どぉおっ♡おっぱいもうっ、もうぅうっ♡」


 まともな言葉も紡げなくなっているスコール。
それでもバッツは、一応は彼女の気持ちを汲み取った。


「それじゃあ、おっぱいは此処までにして」
「ふぇっ、ふぇえ……っ♡」


 乳首を襲っていた微振動が離れて、スコールはあえかな吐息を漏らしている。
ひくっひくっと肩を震わせ、快感に涙まで浮かべているスコールは、ようやくほうっと僅かな息を吐く事が出来た。

 が、それも束の間。
バッツはスコールの下肢に寄せたスティックローターを、彼女の一番敏感な豆粒に当て、


「今度はこっち」
「きゃうぅううううっ♡♡」


 小動物の悲鳴のような甲高い声を上げて、スコールの身体が一気に絶頂へと持ち上がる。

 ペニスを根本まで咥え込み、吸い付くように締め付ける陰唇のすぐ上。
今夜は大した刺激を与えられていなかったが、花開いた体は既にそこの温度もあげていて、刺激を貰えば当然のように快感が一気に打ちあがる。
まだ皮の中に隠れているそれを、ピンポイントに捉えられての振動刺激は、スコールにとってこの世のものとは思えない程の快感だった。

 ぷしゃあっ、ぷしゃああっ、とお漏らしをしたように愛液を撒き散らすスコール。
肉壺が蜜を送り出すように何度も脈打つ締め付けを繰り返す中、バッツは鼻息を荒くしながら、少女のクリトリスをローターで穿っていた。


「ひぃ、ああ、あぁあああっ♡ば、ばっつ、ばっつ、あぁああっ♡なに、なにぃいっ♡ひぃいいんっ♡」
「っすごい、まんこがずーっとうねってる。おれのちんぽ、もぐもぐして離さないの、すっごい気持ち良い」
「ああっ、ああーーーっ♡クリっ、クリだめぇええっ♡むきむきしちゃらめぇえっ♡」
「むきむきしたら、ほら、ぷっくりクリちゃんだ。この先っぽに、こう」
「ひゃあうぅぅううっ♡」


 バッツによって剥き出しにされたクリトリス。
既に真っ赤に充血しているその先端に、スティックローターの突端が押し付けられる。
敏感な神経だけで作られているような其処を、ぶるぶると小刻みな振動で揺さぶられて、スコールは頭の中が真っ白に飛ぶほどの快感を押し付けられる。


「んぁああっ♡ひぅ、ひぃいいんっ♡バッツ、ああっ、クリだめぇええっ♡クリ、クリでおまんこっ♡おかしくなっちゃうぅうっ♡」
「うん、まんこがビクビク、きゅんきゅんしてる。おれのちんぽをぎゅーって締め付けて、イきそうになってる」
「イくっ、イくぅっ♡イっちゃうよぉお♡クリだめなのぉおっ♡わかんなくなるぅううっ♡」


 あまりの快感に、スコールは身を捩ることも、頭を振る事も出来ない。
強張った体は、辛うじてベッドシーツを握り締めて、肩を縮こまらせて震えている。

 ぷしゃっぷしゃっと絶えず飛沫を散らす膣。
バッツはそれを見て、クリトリスにスティックローターを当てたまま、ずんっ、と腰を突きだした。


「あひぃんっ♡」


 クリトリスへの刺激に囚われていたスコールを、引き戻すように奥壺を抉ったペニス。
スコールの奥園がビクッビクッと痙攣して、其処を支配している雄に赦しを請うように、内壁がきゅううと締め付けた。

 バッツが腰を振り、スコールの身体が揺さぶられる。


「ああっ、あっ、あぅんっ♡バッツ、あぁっ♡」
「まんこ、気持ち良い?」
「ふっ、ふぁっ、ああぁっ♡きも、きもちい、バッツの、あぁっ♡ちんぽで、ああっ、おまんこ、ずぽずぽっ♡きもちいい、よぉおっ……!」


 体がよく知る快感に包まれて、スコールは安堵と幸福感で、うっとりとした表情を浮かべている。
秘奥はきゅんっ、きゅんっ、と切なく愛しい疼きを発し、突き上げられる度に、奥の入り口が開いてバッツを受け入れようとする。

 バッツはぐっと強く腰を突きだして、彼女の最奥の扉をこじ開けた。


「あぅううんっ♡」
「っは、入った、かな……っ」
「はふ、はうぅ……っ!ああっ、バッツぅ……おなか、奥ぅ……っ、おもいの、来てるぅう……っ!」


 体の一番奥で恋人を感じることに、スコールは涙を浮かべながら幸福に酔う。
濡れた舌を差し出して、キスをねだるスコールに、バッツは思うままに応えてやった。


「んんっ♡んっ、んぷっ、はふぅうっ♡」


 ゴツッ、ゴツッ、と奥を突き上げられながら、スコールは拙い舌遣いでバッツの咥内をしゃぶる。
理性がすっかり飛んでいる彼女は、大胆でとてもいやらしい。
スコールの胎内で、バッツの雄がまた固くなって、どくどくと脈を打っていた。


「はっ、はぁっ、イくっ、イくぅうっ♡バッツぅっ♡」
「ああ、イこう。一番気持ち良くしてあげるから、それでイこうな、スコール」
「バッツぅ……あぁっ、あぁっ♡」


 バッツの言葉に、スコールの瞳が熱に蕩けて笑う。
普段は笑顔も滅多に見せない彼女の、バッツだけが見ることが出来る、いやらしくて可愛い顔だった。

 バッツを咥え込んだ蜜壺が、ヒクヒク、ヒクヒクと絶えず戦慄き、兆しを示す。
それが熱の最高潮へと繋がる瞬間、バッツはスコールのクリトリスにスティックローターを宛がった。


「あーーーーーーーっ♡♡」


 少女の悲痛な甘露の声と共に、陰唇の縁から膣の最奥までが一際強く強張って、バッツの全身を締め付ける。
膣内は入り口から中ほどまでがきつく閉じ、其処から更に奥はどくんどくんと脈動して、取り込んだ雄の劣情を搾り取ろうとする。


「あぁっ、あーっ♡あーーーっ♡ばっつ、ば、ああっ、あーーーーーっ♡♡」
「ううううっ!スコール、イくっ……!」


 のたうつことも出来ない快感の中で、スコールは瞬きも忘れて目を見開き、蜜を噴き散らす。
膣内の圧迫感と、クリトリスに与えられる振動刺激で、彼女は絶頂しながら絶頂している状態だった。
そんな彼女が齎す、とろとろに濡れそぼった肉壺のいやしい蠕動運動に、バッツもまた限界を迎え、


「くぅううっ!スコールぅっ!」
「はあぁうっ、あうぅっ、ひぁあああっ♡イくっ、またイくぅうっ♡バッツのおちんぽっ、中でっ、ああっ、びくびくしてるのぉっ♡イっちゃ、あーーーっ♡やめてぇえっ♡おまんこしんじゃうっ、クリこわれちゃうぅうっ♡ひあぁぁぁあああっ♡」


 自分の体の中で、太く逞しいペニスがうねるように脈打ちながら、薄皮の守りの中にどぷどぷと精を吐き出す感触がする。
しかし、スコールはそれを歓んでいる暇はなかった。
クリトリスに宛がわれたスティックローターは、彼女がイっても震え続け、性に拙い少女を追い詰め続けているのである。


「イくっ、イくっ、イくぅうううっ♡おもちゃらめぇええっ♡きもちいいのっ、よすぎるのやぁあっ!あたまヘンになるよぉおおっ♡」


 細い腰をがくがくと痙攣させながら、スコールは止まらない快感の大波にイき続ける。
イっているから蜜が溢れるのか、溢れる蜜の所為で体が元に戻らないのか。
もう何も判らなくなって、スコールは心身を襲う官能に流されるままに、上り詰め続けていた。

 そしてバッツの熱が一番高い場所から下りた頃。
バッツはようやく、彼女の淫芽に宛がっていたオモチャを離してやった。


「はあ、はあ……スコール、すっご……」
「あぁっ……あ……あひぃ……っ♡」


 バッツは肩で息を切らせて、珠粒の汗を浮かせながら、ベッドに沈む少女を見下ろした。
スコールは絶え間なく襲った快感で、言語中枢まで破壊されたようで、言葉も出ない。
蒼灰色の瞳は虚ろに天井を見つめ、閉じることを忘れた唇の隙間から、唾液で濡れた舌が覗いていた。

 スコールの胎内は、まだビクビクと痙攣が続いている。
膣圧の強さも幾らも失われてはおらず、バッツを痛いほどに締め付けていた。
それを宥めるように、バッツはスコールの陰唇を指の腹で優しく撫でながら、ゆっくりと腰を引いて行く。


「っく……ふぅ……、マン肉が粘ついて、吸い付いて……っは、えっちな誘い方してくれるなあ、スコール」
「あ、あ……あぁあ……っ♡」


 肉が擦れる感触で、戦慄き窄まるスコールの媚肉。
それは彼女の意識のことではなかったが、行かないでと吸い付いて来るような反応は、男には都合が良すぎるものであった。

 いやらしくおねだりを続ける肉壺から、バッツはなんとか自身を引き抜いた。
ぬぽりと咥えるものを喪った陰唇から、スコール自身の愛液がとぷとぷと滝のように溢れ出す。
その口のすぐ上に、すっかり腫れたように膨らんだクリトリスがあって、バッツがそれを指の腹でそうっと優しく摩れば、


「はぅうっ♡」


 ビクンッ、とスコールの身体が弾む。
敏感な其処を宥めに摩り続けるバッツだが、それはスコールにとって甘い責め苦だということは判っていた。


「あ、あう、あぁっ……♡そ、こ……あっ、あぁっ♡んぁあ……っ♡」


 甘くて濃い痺れに囚われて、スコールの腰がくねくねと身動ぎし、ベッドシーツから尻が浮く。
恥部を差し出すように腰を前後に動かしているスコールは、自分が酷く卑猥な踊りをしていることに気付いていなかった。


「バ、ッツ、バッツぅ……っ♡そこ、クリ……っああ、じんじん、してるぅ……っ♡」
「じんじん、つらい?」
「ふっ、ふぅ……っ♡つら、いぃ……くるし、の……っ♡クリ、も、おまんこ、も……おっぱい、もぉ……っ♡バッツ……バッツぅう……っ!」


 ローター、バイブ、スティックローターと、初めてのオトナのオモチャで刺激された場所が、熱くて苦しくて堪らない。
それを鎮める為の方法と言うものを、スコール自身は知らなかった。
唯一、それから解放してくれる筈の男に、スコールは抱き着いて助けを請う。

 無心に縋り頼るスコールに、バッツは心の中が悦に満たされていくのを感じながら、薄淡色の唇を塞いだ。




 初めてのオモチャにすっかり翻弄され、理性も外聞も忘れたスコールを、バッツはたっぷりとあやして慰めて堪能した。
お陰で夜は随分と長く、最後はスコールが気を喪って終わった。
イく度に蜜を噴いたスコールが脱水症状になってしまわないように、眠る彼女にきちんと水分を飲ませてから、バッツもようやく寝床に落ち着く。

 そして朝を迎えるも、スコールは中々目を覚まさなかった。
清潔に整え直したシーツの中で、すやすやと眠る彼女を、バッツは自然に起きるまでそっとしておくことにした。

 結局、スコールが目を覚ましたのは、昼を迎える頃だ。
濃茶色の柔らかい髪にはすっかり寝癖がつき、重い瞼を細めてのろのろと起き上がったスコールに、バッツは「昼飯できてるぞ」と声をかける。
寝起きは重いものを食べる気にならない彼女の為に、フレンチトーストとスープと言うメニューをトレイに乗せてベッドまで運んだ。


「ほら。腹減ってるだろ?」
「……うん……」


 スコールはベッドの上に落ち着いたまま、バッツが差し出したトレイを受け取った。
ココットマグに注がれたコンソメスープを口に運んで、ほう、と吐息を漏らす。

 ゆっくりとした食事を始めるスコールの隣で、バッツも同じメニューを乗せたトレイを膝に置いて座る。
食事をしている内に、段々とスコールは目が覚めたようで、蒼灰色がはっきりとしてきた。
そうすると、昨夜のことがスコールの頭の中に浮かんで、じわじわと頬が赤くなって行く。


「バッツ……」
「ん?」
「……昨日の……」


 その、と言いどもるスコールに、バッツはぱちりと瞬きをしたが、彼女が言わんとしていることは直ぐに理解した。


「可愛かったよ、昨日のスコール」
「……!」


 バッツの言葉に、ぼっ、とスコールの顔の赤が濃くなった。
噤んだ唇の中で、色々な感情が渦巻いている様子のスコールに、バッツは昨夜の涙の痕を残す眦を指先でくすぐって、


「おれがちょっと調子に乗っちゃって、怖かったかな。感じてるスコールが可愛くて、もっといっぱい見たいなって思っちゃってさ」
「な……バカ……!」
「だからお詫びもいっぱいしたつもりなんだけど。足りなかった?怒ってる?」


 顔を覗き込むようにして近付けて問うバッツに、スコールははくはくと唇を開閉させる。
幾らも言いたいことがまとまらないスコールであったが、眉根を寄せて、目をぎゅっと閉じて、ううぅ、と唸った後に、ようやく口を開くことが出来た。


「……怒、っては、い、ない……」
「ほんと?」
「……そもそも、俺が……言い出したこと、では、あるし……」


 二人の間で、どちらが先に件のアイテムのことを言い出したのかと言えば、確かにスコールの方だった。
聞きかじりに興味を持ったそれを使ったら、バッツをもっと気持ち良くすることが出来るかも知れない、と。

 だからバッツは、スコールのその興味に応えて、必要なアイテムを用意してくれたのだ。
スコールにしてみれば、自分の我儘にバッツが応じてくれたと言うことになる。
そう考えると、昨夜のあれこれで恥ずかしさに憤死しそうでも、怒る気にはなれなかった。

 ただ、とスコールは呟く。


「あ、あんなに……変に、なると……思ってなかった……」


 バッツの手で操られた、三つのオトナのオモチャ。
それが肌に触れ、自身の敏感な場所を弄り苛めていた時の感覚を思い出して、スコールはトレイを乗せた膝を寄せる。
昨夜の自分の有様を、スコールはよくよく覚えてはいなかったが、与えられた快感のことは忘れていない。
寝ている間に恋人が履き直させてくれた、清潔なショーツの裏側が、早々に濡れてしまうのが恥ずかしかった。

 赤い顔を俯けて、もぞもぞと腿を寄せ合わせているスコールに、バッツの頬が緩む。


「スコール、元々敏感だからな。緊張してたのとか、初めてだったのもあると思うよ、多分」
「……なんか……いっぱい、イった、気がする……」
「うん。そう言うのも、全部可愛かった。でもちょっとおれが調子に乗りすぎたかな、反省してるよ」


 ごめんな、とバッツはスコールの目尻にキスをした。
スコールはそれを目を細めて受け止めながら、まだ熱の名残を残した瞳でバッツを見つめ、


「あの……バッツ……」
「ん?」
「その……」


 スコールは食事が空になったトレイを膝から退けて、そろりとバッツに身を寄せた。
密着して来るスコールに応えて、バッツもトレイをベッド横のチェストへ片付ける。

 おいで、と両腕を広げて見せるバッツに、スコールはそろそろと甘えに来た。
存外としっかりとしている胸板に頬を寄せながら、彼女の白い手がバッツのシャツの胸元を握る。


「バッツは……あんたは、……気持ち、良かった……?」


 上目に見つめて問うスコールの表情には、薄らと期待と、少しの不安が混じっている。

 そもそも、スコールがオトナのオモチャに興味を持ったのは、それを使ってセックスをすると、男も気持ち良くなると聞いたからだ。
オモチャで感じて、女の中の締め付けが増すと、侵入している男にとっても良いとか。
その噂の真偽自体はさて置くとしても、せめてバッツに気持ち良くなって欲しかったから、それだけは確かめたかった。

 耳まで顔を赤くして尋ねるスコール。
バッツはそんな少女の献身ぶりといじらしさに、顔が緩むのを止められない。
それを隠すように、バッツはスコールの身体をぎゅうっと強く抱きしめた。


「バッツ?」
「もー……可愛いんだよなあ、スコールってば」


 しみじみと呟くバッツに、スコールは首を傾げている。
バッツは直ぐ其処にあったスコールの耳朶にキスをして、


「すっごく気持ち良かったよ。いっぱい締まって、とろとろになってて、おれ、何回もイっちゃったし」
「……そんなに?」
「うん。ゴム何個使ったかな。あー、ゴミはもう朝のうちに出しちゃったか」


 昨夜のセックスで、バッツは蕩け切ったスコールの中で、何度も熱を吐き出した。
それは全てきちんとセーフティをした上のことだが、いつもより数を使ったことを覚えている。
何せ、昨夜のスコールの中と言うのは、奥の奥まで甘く蕩けていたのだ。
ラブジュースをひっきりなしに滴らせ、雄を咥え込んでは艶めかしくうねる肉壺は、正しく絶品であった。

 そんな体を、夜通し味わい尽くしたバッツである。
思い出していると、若い体がまた血を集めて行くのが判った。


「んー、スコールぅ」
「ん……っ!こら、バッツ……んぅっ」


 抱き締めたスコールの首筋を吸うバッツ。
分かり易く痕を残そうとしているバッツに、スコールは身動ぎして抗議するが、逃げようとするには弱い抵抗だ。
好きにさせてくれる優しい恋人に、バッツは存分に甘えていた。


「んちゅ……ふぅ。でもさ、オモチャは、取り合えずはもう良いよな?」
「ん……?」
「スコール、気持ち良くしてあげられるけど、何回か泣かせちゃったしさ。物足りないとこあったみたいだし。ほら、言っただろ?バッツがいい〜って」
「………!!」


 バッツの言葉に、スコールは数舜の間を置いてから、昨晩の情事の最中の自分の発言を思い出したらしい。
また沸騰したように赤くなったスコールは、羞恥心がピークに達したようで、じたばたと暴れてバッツの腕の囲いから逃げようとする。


「俺、そんなこと……!」
「言ってたよ。オモチャは気持ち良いけど、おれのじゃないとちゃんとイけないから、おれのが良いって言ってた」
「〜〜〜〜!」


 嘘だ出まかせだと言えない位には、スコールも自分の言ったことを覚えているようだ。
おまけに、思い出す程に、昨夜初めて知ったオモチャの快感と、それを上回る程の充足感を与えてくれるバッツの熱が蘇って、体の芯が熱くなる。

 バッツはスコールの肌が火照りに色付いていることに気付いていた。
時刻は昼、まだスコールが家に帰るまでには時間がある。
彼女の肌をするりと撫でれば、濡れた身体がビクッと震えて、


「バッツ……!」


 ばか、と短く叱る声が、本気で怒っていないことを感じ取って、バッツは尚も抵抗を紡ごうとする唇を塞いだのだった。





大人の玩具に興味を持ったスコールと、それをスコールに使うバッツが見たいなーと思いまして。
初めての玩具に緊張しながら感じまくって一杯潮吹きするスコールはエロかわいいと思います。

泣く程感じちゃったスコールに、無理させたかなと反省しているバッツですが、そんなスコールを見て興奮していたので、スコールが嫌がらなければまた使うこともありそう。
そしてバッツが大好きなスコールなので、本気で嫌がることはないもんだから、また泣きながらイくことになるんでしょうね。
その後で一杯キスしたりハグして貰ったり、甘やかして貰えるので、益々癖になって行くんだと思います。