ミッドナイト・トリック


 茫洋と天井を見詰めるばかりのフリオニールの喉に、こそばゆいものが触れる。
淫魔の舌だった。
淫魔は猫が甘えるように、フリオニールの体に身を擦り付けながら、繋がったままの尻をまた揺らし始めている。


「ん、んん♡うん♡」
「はぁ……う、っは……っ」


 フリオニールの精を受け止めた淫穴が、くち、くち、と音を鳴らしている。
淫魔は中に注がれた精を、フリオニールのペニスで掻き回すように、腰を揺らした。


「はう、はぁっ、あぁ……っ!あん、あぁ……っ、ちんぽ……ちんぽ、まだ、固い……すごい……♡」


 淫魔が手を下肢に持って行き、繋がっている場所に触れる。
指先に堅くて張り詰めた感触を悟って、淫魔は嬉しそうに笑った。

 淫魔はフリオニールに顔を寄せると、薄く開いた男のかさついた唇に、自身のそれを近付ける。


「なあ、あんた、もっと気持ち良くなりたくないか?」
「……は……はぁ……はあ……」
「あんたの精子、すごく美味い。俺ももっと欲しいんだ。悪い話じゃないだろ?」


 淫魔は腰を揺らして、フリオニールのペニスを直腸で愛撫しながら囁く。


「あんたは俺のケツまんこでいっぱい気持ち良くなって、いっぱいイってくれれば良い。それだけじゃつまらないんなら、あんたのして欲しいこと、なんでもしてやるぞ。大サービスだ」
(はあ……はあ……何を、言ってるんだ……?俺がして欲しいことって……?)
「じゃあ、まずは口から気持ち良くしてやるか」


 蕩け切った脳みそでは、悪魔の囁きの意味すら、汲み取ることが出来ない。
ただぼんやりと天井を見つめ、呼吸を続けているだけのフリオニールに、淫魔は都合の良いように解釈した。

 フリオニールの唇に、淫魔の唇が重ねられる。
唾液で濡れた唇はリップグラスのように瑞々しさを演出していた。
それを塗りたくるように、淫魔は丹念にフリオニールの唇を舐り、薄く開いたその隙間に舌を入れる。


「ん、ん……♡んちゅ、んちゅる……っ♡」
「う、む……んん……っ」


 とろりと甘い蜜のような唾液が、フリオニールの口腔へと注がれた。
舌を絡め取られ、其処に唾液が塗られて、フリオニールは当たり前にそれを嚥下する。
こふ、と喉が咳込むと、宥めるように嫋やかな手がフリオニールの頬や首筋を撫でた。

 フリオニールとのキスを愉しみながら、淫魔は投げ出されている男の手を取る。
恋人が睦み合うように、指を交互に絡めあいながら、その手を自身の胸元へと導いた。
細身の淫魔の体は肉が薄く、触れた胸は平らで固い。
淫魔はそれを揉むようにと、フリオニールの手に自身の手を重ね、やわやわと手本のように力を強弱つけて示した。


「ん、ぢゅる……♡ん、ん……っ♡はふ……っ♡」
「ふ……う……、ん、は……っ」


 与えられる口付けをただただ享受しながら、フリオニールの手が動き始める。
狩りに慣れて弓胼胝のついた固い手のひらが、淫魔の胸を揉みしだいた。
淫魔はそれをもう片方の手にも促して、フリオニールに胸を揉ませながら、自身はキスに集中する。


「んちゅ、んちゅぅ……♡はむ、ふぅ……んれろ……っ♡」


 フリオニールの手が胸板を摩り撫でる度に、淫魔の喉の奥から、心地良さに酔う声がする。
口吸いは大胆さを増して行き、舌は奥深くまで絡み合っており、いつしかフリオニールの方も、それに応えるように拙く舌を動かしていた。


「は、はちゅ、んちゅ……っ!」
「ふぅ、ふぅ、んぐ……んっ、ふぅ……っふぅっ……!」


 口を塞がれていて息苦しい。
呼吸はしなくては。
フリオニールは、本能で鼻呼吸をしていたが、不慣れな状態であることは変わりなく、必然的に鼻息は荒々しいものになる。

 淫魔が上肢を傾かせ、フリオニールの手に蕾の膨らみを当てる。
平らな胸の真ん中に、ぷくんと膨らみ固くなったそれに、フリオニールの指が掠る。


「うんっ♡」


 ひくん、と淫魔の肩が跳ねた。
甘い声が喉から漏れたのを聞いて、フリオニールの指がもう一度、同じものを擦る。


「んふっ……♡」


 また、ひくん、と淫魔の体が震える。
至近距離で蕩けた蒼灰色がフリオニールを見つめ、うっそりと求めるように笑って見えた。

 フリオニールは左右の手で、淫魔の胸の膨らみを摘まんだ。


「くふぅっ♡」


 思った通り、高く甘い声が上がる。
うるうるとした瞳がフリオニールを見つめ、もっと、と強請っていた。
その眼差しに誘われるまま、フリオニールは摘まんだ蕾───乳首をきゅうっと強く引っ張る。


「んんぅっ♡」
「ふ……ふぅっ、ふぅ……っ!」
「んっ、んむっ♡んちゅ、んくふっ♡うぅんっ♡」


 淫魔は喘ぎながら、懸命な様子でフリオニールの唇を吸っている。
ちゅう、ぢゅる、と唾液の絡める音を鳴らしながら、淫魔は確かに、胸からの刺激に喘いでいた。

 自分の手で、目の前の体が啼いている。
それがフリオニールの雄の性と言うものを急速に成長させ、これまでにない興奮を齎していた。
その証拠に、未だ繋がったままの淫魔の秘所では、咥え込んだ陰茎がむくむくと硬度を取り戻している。


「んぢゅ、んちゅぅ……っ!んっ、んっ♡んんっ♡」
「ふっ、ふぅっ、ふぅっ……!っは、ふぅ……っ!」


 摘まんだ乳首を潰すように捏ねたり、潰れたそれを引っ張ったり。
そんな風に人の体をまさぐったのは、初めての事だった。
力加減もまるで判らない、ともすれば痛みとなる程に強く引っ張るフリオニールだったが、淫魔はそのどれもを悦んだ。
ピンと固く張りつめた乳首を強く摘まめば、淫魔はビクビクと四肢を震わせながら、咥え込んだフリオニールのペニスをきゅううんと締め付けるのである。
自分の手でこうも顕著な反応を示す体を見て、フリオニールがどれだけ初心であろうと、男が興奮しない訳がない。


「ふっ、んぢゅぅ……っぷ、はぁっ、あぁ……!」


 自身の喉が枯れる程の唾液を、たっぷりとフリオニールに注いで、ようやく淫魔はキスを終えた。
唇を離した瞬間、乳首をきゅうっと引っ張られたものだから、甲高い声が上がる。

 呼吸が自由になっても、フリオニールは淫魔の胸から手を離さない。
淫魔は乳首をこね回される刺激に、四肢をくねくねと悩ましく踊らせていた。


「ああ、あぁん……!胸が、乳首が……そんなに、だめぇ……っ!」


 自ら悪戯を誘って置きながら、だめ、いや、と淫魔は嘯く。
それが男を誘う仕草であることを、人の心を弄ぶに長けた悪魔は知っているのだ。
それに乗せられれば干乾びる未来しかないのに、フリオニールは止まることが出来ない。


(どうなってるんだ、俺。ずっとおかしい。ずっと止まらない。体中が熱くて、切なくて、もっと……もっと、あの感触が、欲しい……!)


 繋がり合ったままの肉壺が、ねっとりと絡みついて来る感触が心地良い。
つい先程、其処でこれでもかと言わんばかりの天国を見た。
肉が擦れて、奥園に締め付けられる度に、フリオニールは頭の中が真っ白になる程の白熱を見た。

 乳首を摘まみ転がすと、その片鱗が味わえる。
固くなった肉芽をぐりぐりと押し潰すと、アナルがぎゅっぎゅっと断続的な締め付けを見せた。
それをもっと、と乳首を摘まみ引っ張れば、淫魔は「んぁああ……!」と悲痛にも悦びにも似た声を上げ、フリオニールが思った通り、尻肉を強く締め付ける。


「はあ、ああ、おっぱい……おっぱいだめぇ♡敏感だからぁ……あぁ♡」
「はっ、はぁ、はあ……!」
「ん、はっ、ふふ……っ♡怖い顔になってきた、んんっ♡興奮してるな?」
「はっ、はっ、はっ……!」
「まるで犬みたいだ。あっ!んぁ、痛、怒るな、ああんっ♡」


 揶揄う口調に、調子を崩さない淫魔に、フリオニールは段々と苛々としたものを感じていた。
衝動的に湧き上がってくるそれに任せ、摘まんだ乳首を強く抓ると、


「あぅうっ♡」


 淫魔は上肢を大きく仰け反らせて、乳首を差し出すように突きだしながら、声を大きくして喘ぐ。
明らかに苦悶ではなく、感じていると判る声だ。
その証拠に、フリオニールの腹の上で、淫魔のペニスは勃起し、ぴゅくっぴゅくっと汁を噴いている。


「あっ、あっ、あぁ……!んんっ、おっぱいばっかり、あん!い、いじめて、ないで……んっ、こっちも、ほらぁ♡」
「ううぁ……っ!」


 淫魔の臀部がきゅうぅっと締め付けを増して、フリオニールのペニスを苦しめる。
眉根を寄せて声を上げたフリオニールに、淫魔がくすくすと笑った。
その人を小莫迦にした笑みが、フリオニールの対抗心に火をつける。


「く、うぅぅっ!」
「あっ!?」


 歯を食いしばって、フリオニールは力を振り絞り、跳ね起きた。
腹の上に乗っていた淫魔は、虚を突かれた顔で後ろ向きにひっくり返る。
繋がっていた所がずるりと抜けて、淫魔は「ああん!」と甘い悲鳴を上げながら、藁布団に背中から転がった。

 フリオニールは藁布団を蹴るようにして掻き分け、淫魔の上に覆い被さる。
細い肩を掴み、枯藁の山に縫い付けるように押さえつけて、馬乗りになって睨み見下ろす。


「はあっ、はぁっ、はぁ……!この、悪魔、め……!」


 湧き上がる衝動の正体が何なのか、フリオニール自身にも判らない。
体の中は熱く、まるでマグマが煮えたように沸騰しきり、歯止めが利かなくなっていた。
血が集まった身体の中心は張りつめて苦しいし、呼吸をしているだけで其処が暴発しそうだ。
それらを引き起こしたのが、この人ならざる者だと言うことだけは、間違いない。

 体の熱で脳がショートして、フリオニールはただただ淫魔を睨みつけていた。
此処から先、何をどうしようと言うのか、自分でも判らないのだ。
そんなフリオニールに、淫魔はまたくすりと笑って、


「体、熱いんだろう。俺の体液、いっぱい飲んだもんな」
「ふぅ、ふーっ……!ふー……っ!」
「それ、全部吐き出せば楽になるぞ。ほら、此処に……全部注げば……♡」


 淫魔は足を大きく開き、片足を抱え上げて、自身の恥部を曝け出す。
腰をツンと後ろに突き出し、アナルをフリオニールに差し出すポーズだ。
更に空いている手で、会陰を辿った指でアナルの口をくぱりと拡げ、濃蜜の匂いを振り撒く淫壺を見せつける。

 フリオニールの目が、淫魔の淫らな穴に囚われ、鼻血が出そうな程に脳みそが沸騰する。
どくどくと下半身の欲望が脈を打ち、フリオニールの濡れたペニスからは、先走りが溢れ出して竿を伝い流れていた。
淫魔はそれを「勿体ない」と呟いて、


「ほら、早く……」


 甘やかな声で、フリオニールを誘う。
はやくきて、と。


「………!!」


 ぶつん、と何かがフリオニールの中で切れた。
理性か理屈か、はたまた本能か衝動か。
そう言うもので行動を繋ぎとめる何かが、途切れたのだ。

 淫魔の淫穴に、ぐり、と固いものが押し付けられると、それは直ぐに侵入を始めた。
血管を浮き上がらせる程に固く張りつめた一物が、濡れそぼった媚肉の奥へ、ずぷずぷと入って行く。


「ああ、あああ……っ!入る……おちんぽ、入って来るぅ……っ!」
「う、ううあ……っ!はあ、熱、熱い……っくぅう……!」


 悦びに喘ぐ淫魔と、また味わう肉壺の柔らかく温かな熱に喘ぐフリオニール。
ともすれば意識ごとあっと言う間に天へと昇りそうになるのを、フリオニールは歯を食いしばって堪えた。

 フリオニールのペニスは、先の比ではない程に膨らんでいる。
淫魔の小さなアナルは、隙間もない程に限界いっぱいまで広げられながら、フリオニールを受け入れようとしていた。
それを擦り上げながら奥へ奥へと進入する雄肉に、淫魔は藁のベッドから背中を浮き上がらせながら悶えている。


「ふぅ、あぅうん♡大きいのぉ……っ!お尻、もう、いっぱいなのにぃ……っ、まだ、ああ、まだ入って来るぅ……っ!」


 フリオニールのペニスは、淫魔の直腸を半分ほど犯していたが、見ればまだまだ長さが残っている。
こんなに大きくなるなんて、と淫魔が呟く間にも、フリオニールは腰を押し進め続け、


「うん、うぅんん♡まって、奥ぅ……っ!そんなとこまで入っちゃ……んぉお♡」


 淫魔の声の色が変わり、重い音が混じる。
ぐり、と固い亀頭が押し上げたのは、淫魔の奥壺の壁だった。
それ以上は入らない、と淫魔が首を横に振るが、フリオニールはその意味を知らなかった。

 進入先が抵抗するように固くなったのを感じて、フリオニールは腰をぐりぐりと押し付ける。
最奥を強引にこじ開けようとする雄の動きに、淫魔の腰が痺れるように震えた。


「そこ、そこぉ……っ!ぐりぐりしちゃだめっ、おぉんっ♡奥から響いて、んぉっ、ひらいちゃうぅっ♡」
「はあ、ふぅ、ふぅう……っ!」


 己を弄ぶように性交を愉しんでいた淫魔が、途端に眉根を寄せて頼りない声を上げ始めたのを見て、フリオニールの眼がぎらつく。
まるで獲物を定めた狩人のような眼差しに見下ろされ、淫魔の秘孔がきゅうんと切なさに啼いた。

 フリオニールは淫魔の細腰を両手でしかと捕まえて、ずんっ!と腰を強く突きだした。
既に到達していた奥壁を、大きく固くなった亀頭が、ごちゅんっ!と抉る。


「おほぉんっ!」


 淫魔の喉奥から、押し殺しようのない音が漏れる。
ビクッ、ビクンッ、と強く痙攣する体を、フリオニールは逃がすまいと捕まえたまま、もう一度腰を強く打ち付けた。


「おふぅっ!」
「はっ、はっ……くぅっ!」
「あおんっ♡」
「はぁっ、ふぅっ!」
「おほぅんっ!」


 ずるりと腰を引き、ずぐんと中に突き入れる度、淫魔は四肢をピンと張り詰めさせて喘ぐ。
奥壁に押し入ったペニスで、淫魔の体の奥を抉るように圧し潰せば、淫魔の開いた太腿ががくがくと震えた。

 フリオニールの腰の動きは性急さを増して行き、いつしか律動となっていた。
乱暴な程の腰使いで、ごちゅごちゅと一方的に淫魔を突き上げる。
淫魔は背中を弓形に撓らせながら、秘奥を突き上げるペニスの雄々しさに身を捩って悦んだ。


「んぉっ、おぉっ、おほぁあっ!すご、すごいっ♡ガチガチおちんぽっ、ケツまんこの奥まで入って♡ゴンゴンしてるぅっ!」
「くっ、くぅっ、うぅっ!悪魔の、体が……っ、こんなに、こんな……っ!」
「はっ、あはっ、あぁあっ♡イイ、イイよぉっ♡おれの、おれのまんこでっ、気持ち良くなってるちんぽでっ♡ケツまんこじゅぽじゅぽされてるのぉっ、きもちイイぃっ♡」


 フリオニールの一方的な責めも、淫魔にとっては心地良い快感になっていた。
痛いほどに張りつめ、媚肉を破らんばかりに膨らんだペニスが、間断なく肉壁を擦り上げる感触。
脳髄から痺れるような快楽物質を生み出すそれは、淫魔にとっては勿論のこと、人間にとっても極上の馳走となる。


「はふ、もっと、もっとぉ!もっとこっち、あっ、ああっソコっ!そこ突いてぇ♡ごちゅごちゅしてっ、あああっ♡」
「はあっ、はあっ、くぅうっ!締め付けてくる……っ!うあ、くっ、くぅっ、ううっ!」


 淫魔はくねくねと下肢を揺らして、フリオニールを自分の良い所へと誘導した。
最奥をひたすらに突き上げていたペニスが、位置と角度が変わり、肉壺の前天井にあるヒダを擦り上げる。


「あひぃいんっ♡ああっ、そこぉおっ♡おまんこしびれるぅっ!」
「中が震えてる、濡れて、ぐちゅぐちゅって音がして……っ!」
「あふ、はふ、ふぅうんっ♡おぉっ♡そっちはだめ、んぁっ、ヨくなっちゃダメなとこっ、ひらいちゃ、あほぉんんっ♡」


 だめ、と淫魔が腰を振っていやいやを訴える場所。
其処を今一度、逃げる体を押さえつけて、フリオニールは腰を突きだした。
フリオニールの腰骨と、淫魔の股間が隙間なく密着し、ペニスが肉壺の最奥をごりっとこじ開ける。
ぐぷりと其処で何かが嵌まったのを、フリオニールは感じ取った。


「んぉおおおっ♡」


 淫魔は白目を剥きながら射精した。
色の淡い淫魔のペニスから、びゅるぅううっ!と水っぽい白濁が噴水のように噴き上がる。
同時にアナルもフリオニールを全身で締め付け、ペニスの亀頭からカリ首から幹竿まで、芳醇な肉味に包み込まれた瞬間、


「ううぅうっ!」


 フリオニールもまた、我慢の限界を迎えて、淫魔の胎内に自身の欲望を注ぎ込んだ。


「あぅううううんっ♡ああっ、あひぃいいいっ♡」


 淫魔は憐れな程の嬌声を上げて、更に絶頂する。
びゅくびゅくと空中に向かって自身の薄い色の精を吐き出しながら、淫魔はフリオニールの精を受け止めた。

 淫魔の直腸内で、ペニスがどくどくと脈打ちながら精を注ぐ。
雄の子種を持った白濁液の、濃くて粘っこいこと。
それを余す所なく受け止める媚肉が、うねうねと悦びに蠢いていることに、淫魔自身がうっとりと酔っていると、


「はあ、ふぅ、ふぅうー……っ!」


 組み敷く男の呼吸は、未だ荒く、鎮まる素振りを見せなかった。
それは繋がったままの下肢も同様で、淫魔の尻膣の中で、フリオニールのペニスは全く質量を落としていない。

 それが再び律動を始めると、淫魔は目を白黒させながら、再開した官能に身を捩って喘いだ。


「はひっ!?はえっ、あっ、んぁ、はひぃんっ♡おっ、おうっ、おんっ♡おふっ!あぁんっ!」
「はっ、はっ、はっ、はっ!」
「んぁっ、あへっ、あひぃっ!まて、まっへぇ♡お、おまんこしびれてるっ、せーしでぐちゅぐちゅっ♡なってるぅっ♡まって、まって、まだちゃんと吸収してなっ♡」
「はあ、くぅっ、うぅっ!締まる、絡みつく……っ!まん、こが、俺の……っ、俺のちんこに吸い付いて、もっと、もっとって……!」
「あうっ、あひっ、あはぁんっ♡やあ、ちんぽでせーしっ、かきださないでぇ♡ごはんっ、ごはんだからっ、外に出しちゃだめなのにぃっ!せーしかきまわひゃれてっ、じゅぽじゅぽされりゅとっ、きもちイイのぉおっ♡」


 淫魔は腰を掴むフリオニールの手を掴み、涙を浮かべた顔で制止を求めているようだったが、性の歓びと、雄の興奮と言うものを初めて知った男は止まらなかった。
精を浴びて蕩け切った柔らかい肉壺で、ペニスを扱き上げるのこんなにも気持ちが良いなんて、フリオニールは生まれて初めて知ったのだ。
それも極上の味わいを持つ、淫魔の体で。
性に関しては初心な意識でも、体は旺盛な若い年齢であったから、知ったばかりのそれを抑制する術などある筈もない。

 淫魔の胎内で、擦り上げられるフリオニールの肉棒は、またも大きく膨らんで行く。
どくんどくんと脈打つペニスが、それを迎え咥え込んでいる雌肉を、孕ませようとしているのは明らかだった。


「くっ、うっ、うぅっ!出る、出る……!また、ああ……!」
「出してっ、ああっ♡中に、中に出してもいいからっ、まってぇっ!追い付かないっ!まんこがビクビクしてっ、きもちイイのでいっぱいでぇっ♡ちゃんとごはん吸えないよぉおっ♡」
「うっ、うぐっ、うああああっ!」
「ひぁあああっ♡あひっ、あひっ、あぁあんっ♡だめ、イく、イってるぅっ!イってるとこっ、じゅぽじゅぽしてるぅ♡すご、このおちんぽすごいぃっ、全然っ、萎えないっ♡カチカチでっ、大きくてっ、太くてぇっ♡せーしびゅっびゅとまんないのぉっ!おまんこきもちイイのずっとくりゅぅううっ!」


 フリオニールが淫魔の胎内で自身を擦り上げる度に、中の肉が蠢動して、雄の精を搾り取ろうとしがみついて来る。
きつく締め付ける肉壺を振り切り、奥天井を鈴口でぐりぐりと押し抉ると、淫魔の薄い腹がビクンビクンと戦慄いた。
その胎の中へ、衝動のままに精を注ぎ込むと、淫魔は全身を紅潮させて中イキする。


「はひ、はへ、はっ、はっ♡あんたの子種すごいぃ……!いっぱいで、濃くて、んんんっ♡悪魔にコーフンしてるカリ高ちんぽ♡もっと、もっと♡まんこの中びゅーびゅーしてぇ♡」
「うあ、うっ、うぐぅっ……!なんで、こんなに……っ、止まらない、はぁっ、はぁっ!気持ち良すぎる……っ!悪魔なのに、淫魔、なのに……っ!」
「んはっ、ああっ♡悪魔だから♡淫魔だからぁ♡きもちイイの好きなのぉ♡きもちいいカラダにできてるからぁ♡あんたが一番っ、きもちイイ体になってるのぉ!」
「ふっ、ふぅっ、うぅううっ!また締まる……っ、絞られる……っ!出る、出る……!」
「出して、出してぇ♡このおまんこ、あんたの為のまんこだからぁ♡あんたのちんぽで、んぁっ♡孕ませてイイからあ♡」


 悪魔の言葉に耳を傾けてはいけない。
それは人間を堕落させ、自らの糧にする為の罠なのだから。
それは聖職者でなくとも、知っていて当然である筈の、当たり前の危機意識。

 しかし、悦の快楽に思考を絡め取られたフリオニールに、そんな言葉は最早意味がない。


「孕、ませ……俺が…この、まんこ、を……う、うぅっ、うぁあああっ!」


 隙間がないほどにぴったりと、誂えられたように嵌まった孔性器は、淫魔の言葉の通り、まるで自分の為に用意されたかのようだった。
フリオニールに向かって両腕を広げ、さあ食べて、と差し出し誘う淫魔を拒絶する術はない。
フリオニールはその腕の中に飛び込むように、淫魔の体に全身で覆いかぶさって、衝動が齎すままに腰を振った。


「あっ、あひっ、あぁっ、あぁん!深ひっ、重いひぃっ♡まんこの奥っ、ゴツゴツしてるっ、届いてるぅうっ!」


 フリオニールの激しい腰使いで、杭打ちの如く、ペニスが淫魔の後孔を犯す。


「はぁっ、ふぅっ、ううっ、ううあぁっ!」
「あっ、あぁっ、あぁんっ、あひぃいっ♡先っぽ、奥の方ぅっ♡入ってる♡ハマって、んぉっ、お腹の底ぉっ、ノックしてるよぉ!イくっ、イくぅっ♡」
「はふっ、はぁっ、ああぁっ!くぅっ、うぅっ、うぁ、ああ!」
「またっ、また出てるぅうっ!はひっ、やぁあ、じゅぽじゅぽされたらあふれひゃうぅう♡あふれてるのにきもひいいぃ♡イくっ、イっきゅぅっ♡雌まんこイくぅぅううっ♡♡」


 あられもない声をあげ、淫魔はペニスから透明な飛沫を噴きながら絶頂した。
秘穴が今夜一番の締め付けを見せ、フリオニールは歯を食いしばるも、湧き上がる切迫感には抗えず、淫魔の孔膣奥へと射精する。

 どぷぷぷぷっ、と白濁液が淫魔のアナルに注ぎ込まれ、受け止めきれなかった分が、穴と竿の僅かな隙間からごぷりと溢れ出す。
淫魔の尻はすっかり白濁液で汚れ、暗闇の中でも判る程にドロドロになっていた。
吐き出したものが、敷き詰められた枯藁の上に点々と落ちているほどだ。

 はあ、はあ、と荒い呼吸をするフリオニールの目は、血走ったようにぎらぎらと輝いている。
体の奥底に、未だドクドクと流れる血は止まらず、下半身にも熱が溜まったままだ。
それが淫魔に与えられた分泌液の所為なのか、生まれて初めての性交によって得た官能の深さの所為なのかは判らなかった。

 フリオニールが自分の下肢を見ると、其処はまだ淫魔と繋がっている。
僅かに腰を引くと、ずるりと太いものが後孔から出て来て、白いものが奥から零れ出してきた。
内肉はヒクヒクと痙攣するように震え、もう一度、とでも誘うように締め付けて来る。


「あ……っ♡あふぅ……っ♡あうぅう……♡」


 虚ろな声は淫魔のものだ。
淫魔は、フリオニールの首に腕を絡め、うっとりとした表情で眼前にある男の顔を見つめている。
至近距離で濡れた青灰色を見つめ返していると、それはうっそりと微笑んで、


「あんた……名前は?」


 濡れた舌をちろちろと覗かせながら、柔く蕩ける声が問う。
その唇をじっと見つめていると、きゅう……と下肢を締め付けられるのを感じて、フリオニールは何度目かの律動を再開させていた。




 目を覚ますと、外はもう明るかった。

 酷い頭痛と体中が重くて、起き上がる気になれずに、藁の上で横たわっていると、宿の主人がやってきた。
宿に泊まっている客が皆出るそうで、預かっているロバを連れ出しにきたのだ。
そのついでに、厩舎に泊まっていたフリオニールにも、そろそろ出てくれと言いに来たのである。

 全身の倦怠感で動くのも億劫だったが、借り物の場所をいつまでも占拠している訳にはいかない。
仕方なく、フリオニールは荷物をまとめて厩舎を後にした。

 欠伸を漏らしながら、表通りを歩く。
よく晴れた太陽の日差しが、必要以上に目に痛いのを感じながら、フリオニールは昨晩のことを思い出していた。


(……酷い目に遭った……あれは、そう……そうだよな……)


 昨晩の出来事は、はっきり思い出せるような、曖昧にぼやけているような、そのどちらとも言えた。

 夜半に厩にやってきた悪魔は、自分を淫魔だと言い、フリオニールの精気を貰うと言った。
追い払おうとしたのも全て無駄に終わり、フリオニールは淫魔の齎す手管に堕ちてしまう。
昨日、やたらと体中が熱かったり、頭がまともに働かなかったりしたのも、その所為だ。
そして湧き上がる衝動を抑えられず、盛りのついた獣のように、淫魔の身体を揺さぶった。

 その疲労が今、全て、露呈しているのだ。
馬鹿のように腰を振った所為で腰が痛いし、背中の筋肉も疲労している。
脳みそが一晩中茹っていたものだから、頭も痛いし、寝た気もしない。
いつ意識を手放したのかも思い出せなかった。


(……セックスって、疲れるんだな……)


 それが通常は有り得ない程の強度のものであったことを、初心なフリオニールは知らない。
その知識を正してくれる者も、此処に至ってはいなかった。


(……取り合えず、家に帰ろう。疲れて歩くのも面倒だけど、この町にいるのは危険だ……)


 フリオニールがちらと道の脇を見ると、くりぬき顔のカボチャのランタンが鎮座している。
カボチャ祭りは昨日今日と続くようで、町はまだまだ沢山の人で溢れている。
悪魔は人が多い場所に潜むと言うから、早く此処を離れてしまった方が良い。

 安宿を使ったお陰で懐に余裕があるので、身内に土産でもと思っていたのだが、最早そんな気力もなかった。
一先ず、朝市で今日の朝食と、今晩の野宿の糧にするものだけでも探そうと踏み出した所で、


「案外元気そうだな、フリオニール」


 名を呼ぶ声に、フリオニールは首を巡らせた。
知り合いにでも名を呼ばれたかと思ったからだ。

 しかし其処には、見慣れない、少年とも青年ともつかない人物が一人立っていた。
濃茶色の髪に、黒を基調にした服を身にまとい、足元は革のブーツ。
じっと見つめる瞳は勝気ながら、何処か憂いを孕んだ色をして、眦はやや尖り気味。
身長はフリオニールよりも頭一つ分ほど低い程度だが、体全体がやや華奢なラインをしており、腰などフリオニールの手で掴んでしまえそうな程に細かった。


「……え、と……?」


 誰だろう、とフリオニールは目を丸くする。
名を呼ばれた以上は知り合いだとは思うのだが、フリオニールの友人知人と言うのは多くない。
獣皮を売ったことでもあっただろうか、と首を傾げていると、その人物はくつりと笑った。


「ついさっきまで、あんなに一杯注いでくれたのに。もう忘れたか?」
「……え……?」


 注ぐって、何を。
フリオニールがぽかんとしていると、目の前の少年は、自身のヘソのあたりに右手を持って行って、


「此処にあんたの濃いやつ、いっぱい貰った。美味かったぞ」


 にんまりとした笑みと共に告げられた言葉に、は、とフリオニールは息を飲んだ。
つい今しがたまで、フリオニールの頭を痛めていたその原因が、再び脳裏に蘇る。

 昨晩、フリオニールを弄び、その身体からこれでもかと精を搾り取って行った、淫魔。
よくよく見れば、暗闇の中でも透き通るように見えた、蒼灰色の瞳に、その狭間には斜めに走る傷もある。
その肢体はきちんと人らしく衣服で肌を隠し、背中に羽根もなく、尻尾も生えていない。
だが、顔立ちやシルエットの細さは、確かに昨夜も見たものと一致した。


「お前……っ!」
「そんなに怖い顔をするな。ナイフも出すなよ、騒ぎにしたいか?」


 反射的に腰のナイフに手を遣ったフリオニールだが、淫魔は怯える様子もなく言った。
此処で武器を構えれば、物騒ごとに周りが放っておかないだろう。
ひょっとしたら警邏も呼ばれるかも知れない、と思うと、決して率先して揉め事を起こしたくないフリオニールは、ぐぅっと黙るしかない。

 淫魔は愛おしむように、薄い腹を撫でながら言った。


「あんたが昨日、たくさん食わせてくれたから、久しぶりに腹いっぱいだ。食事自体が久々だったから、ちょっと調子に乗り過ぎたかと思ったんだけど、そんなに動けるなら意外と大丈夫そうだな」
「……じゃあ、もう俺に用はないだろ。何しに来たんだ」


 顔を顰めて睨むフリオニールに、淫魔は怯えることもなく近付いて来る。


「俺、燃費は良いけど、どうも吸収率が悪いらしい。中に直接、いっぱい出して貰わないと、ちゃんとエネルギーに変換できない体質なんだと。お陰でちょっとやそっとの量じゃ足りなくて、いつも腹が減ってた」
「……」
「かと言って、絞れるだけ絞ると、大体の人間は死んでしまうし。死んだらもう食えないし。性欲旺盛な奴は何処にでもいるけど、ちゃんと量を出してくれる奴はそんなにいない。趣味が悪いのに付き合うのも嫌だし。まともな生活してない奴だと、味も悪いし」


 つらつらと立て板に流すような淫魔の話を、フリオニールは胡乱な顔で聞いていた。
この話を聞いていることに、意味があるのだろうか。
そう思ってから、もう無視してしまおう、と歩き出すと、淫魔は当たり前にその後をついて来る。


「都会は教会の息がかかってる所が多くて、獲物を探しにくいから、田舎の方に来てみようと思って。まあ、贅沢言わなきゃ悪くないのも少なくはないけど、俺はちゃんと量がいるから、若くて生命エネルギーが強くて、いっぱい出してくれそうな奴を探してたんだ」


 そう言って、淫魔はフリオニールの歩を邪魔するように、前に回り込んできた。
フリオニールから見て僅かに低い位置にある目線から、蒼灰色が薄ら笑みを浮かべて見上げている。


「あんたなら良さそうだと思ったんだ」
「……それは、良かったな。でも、もう満足したんだろう、俺に付きまとうなよ」


 うんざりとした表情でフリオニールが言うと、淫魔はにんまりと笑って、


「フリオニール」
「……なんだよ」
「フリオニール」
「だからなんだよ」


 名前を繰り返し呼ぶ淫魔に、フリオニールはその意図が判らずに顔を顰めた。
すると淫魔は、くつくつと笑って、とん、と人差し指をフリオニールの胸につく。


「あんた、知らないか?悪魔に名前を知られると、魂を囚われるって」
「……!」


 は、とフリオニールはもう一度息を飲んだ。

 悪魔に名前を教えてはならない。
教会ではよくよく言い聞かされる、魔から身を守る為の方法として、初歩の初歩だ。
名前と言うのは、個が個としてある為に魂と結びついているものだから、その名を悪魔に知られてしまうと、魂の在処を知られてしまうとか。
それは悪魔に魂を縛られる、或いは売ってしまうのと同義だと言われている。

 自分がいつ、この淫魔に名を名乗ったのか、フリオニールは思い出すことが出来ない。
昨晩はずっと頭も体も熱に浮かされていたから、その内に零してしまったことは間違いないだろうが、今更にそれを嘆いてもどうしようもなかった。

 愕然とするフリオニールを他所に、淫魔は涼しい顔をしている。


「別に名前ひとつで人間を縛れるほど、俺も強い訳じゃない。でも、ちょっとした契約にはなったな」
「……なんの契約だ?」


 悪魔と契約と言えば、願いの代わりに魂を喰われることを了承するとか、そんな類だ。
フリオニールが強張った面持ちで問うと、


「そんなに怖い顔をするなよ。マーキングしただけだ」
「マーキング?」
「あんたは俺が唾つけたって、他の魔族連中が見て判るようにした。その辺のちんけな奴に横取りされたくないからな」
「───って、それってつまり、お前は俺に取りつくってことか?」


 横取りだの、唾を付けただの、まるで今後もフリオニールをつけ狙う事が前提の物言いではないか。
フリオニールが剣呑の目でそう言うと、


「そうだな。だってあんた、すごく美味かったんだ」


 淫魔はほんのりと頬を染めて、うっとりと、まるで美食の味を思い出すように言った。
蒼灰色の宝玉を抱いた整った面立ちが、甘い砂糖菓子を貰った子供のように、嬉しそうに笑う。


「あんなに美味くて、あんなにいっぱい出しても、あんたは元気だ。こんなに都合の良い奴、他にいない」
「だ……だからって!冗談じゃないぞ。さっさとその契約とか言うのを解除して───」
「嫌だね」


 胸倉を掴まんばかりに詰め寄るフリオニールをひらりと躱して、淫魔は舌を出す。


「安心しろよ、俺が用があるのはあんただけだ。あんたのお友達だとか、家族とか、そう言うのには興味ない」
「それは───その方が良いけど。いや、そう言う問題じゃなくて」
「そんなに嫌がらなくても、あんたにとっても悪い話じゃないと思うぞ。俺はあんたの好みの体になってやれるし、必要なら顔を替えても良いし。でもあんた、昨日は結局、このままだったな?ひょっとして顔も変わってなかったのか」


 淫魔はふむ、と考える仕草をして、またにんまりと笑ってフリオニールに顔を近付けて来る。


「やっぱりあんた、俺の顔が好みか?」
「そんな訳あるか!」


 淫魔の顔だの体だの、それが好みだのそうでないかだの───最早フリオニールのついて行ける話ではなかった。
堪らず声を荒げるフリオニールに、道行く雑踏が何事かと振り返る。
じっと集まる衆目の視線に、はっと水を浴びた気分にされたフリオニールが狼狽していると、首の後ろを細い指がつんとつついて、


「好みの話はあんたの好きに思えば良いさ。俺も別にこだわりはないし。でも俺は、あんたの顔も気に入ってるよ」


 耳元で囁く淫魔に、フリオニールは最早何を言えば良いのかも判らない。
そんな二人を見た雑踏は、なんだ痴話喧嘩か、とばかりにそれぞれの用事へと戻ってしまった。

 ざわざわと日常を過ごす町の風景を前に、フリオニールは更にぐったりとした疲労感で項垂れる。
淫魔はそれを隣で何をするでもなく眺め、その後ろに佇む困り顔のカボチャランタンが、唯一フリオニールに同情しているように見えた。





ハロウィンにちなんで何か書きたいなあと思いまして、悪魔=淫魔なスコールでした。名前が一度も出て来ませんが。
淫魔なのでセックスや気持ち良いことには基本的に前向きで、生きる為に生命エネルギーを摂取する相手を常に探しているので、ややビッチ。貞操観念は低めです。そして中々の面食いだったりする。
そんなスコールが目を付けて、翻弄しながら楽しくセックスできる相手と言ったら、やっぱりフリオニールだなと思ったのでした。不憫。

フリオニールは片田舎に暮らしている、ごく普通の青年。スコールに対して、終始警戒モードなのは書いてて新鮮でした。
悪魔なんて本当にいるんだろうか、魔物なら獣みたいだし分からないでもないけど……と思う程度に、悪魔の類とは無縁で健全な生活をしていたフリオニールですが、これを期に淫魔スコールにまとわりつかれるようになります。
そしてご飯が食べたいスコールにあれこれ策を取られて、段々沼って行くんでしょうね。根本的にお人好しな性格だから、スコールのことを知る内に段々絆されるんじゃないかな……と思っています。