溶け合う温度を確かめて


 スコールがスキンシップを好まない質だと言うのは、恋人になる以前から、バッツもよくよく知っていることだった。
元々が人と接触したがる性質ではないし、どちらかと言えば忌避的である。
赤の他人と仲間とで比べれば、寛容の幅は異なるが、根本的にスコールが他人に触れられることを避けるのは変わらない。

 そもそもが女性な訳だから、男であるバッツからべたべたと触る訳にはいかない。
人とコミュニケーションをするに当たり、そのやり方をいちいち変えるつもりもないバッツだが、とは言え、性別が違えば多少なりと配慮する。
ジタンやティーダが相手なら、いつ何処であろうと飛びついても良いが、流石に女性であるスコールやティナにそれはやってはいけないだろう。
加えてスコールがスキンシップ嫌いの節もあったので、尚の事、バッツはバッツなりに、スコールとの気安い接触と言うのは、意識的に回避していた。

 しかし、恋人と言う間柄になってから気付いた事だが、どうやらスコールは、周りが想像する程“スキンシップ嫌い”と言う訳でもないらしい。
よくよく観察すると、“嫌い”なのではなく“苦手”、もっと言えば“慣れていない”。
微妙なニュアンスの違いではあるが、真実、彼女はバッツに触れられることを本気で嫌ってはいない。
それは、手を繋いだり、頭を撫でたり、キスをしたりと言う、彼女のペースに合わせた触れ合いの中で、バッツが確信したことだ。

 スコールは傍目にこそ人嫌いに見えるが、本質的には寂しがり屋だ。
触れられることに慣れていないのも、そうした気質が反映して、安心をくれるものから離れなければならないことを考えてしまい、喪失に対する防衛本能が強く出るのだろう。
いつか手放さなくてはならないのなら、最初からない方が良い───と。
聊か極端な考え方だとバッツも思うが、スコールのこの感覚は、彼女の中に強く根付いているものらしい。

 けれど、寂しがり屋の彼女は、他者から齎される愛情や安心に飢えている節もある。
それを与えてくれる相手に、無自覚に誘い流されることも少なくない。
そうして自分を安心させてくれる手を拒否できるほど、彼女は理性的には出来ていないのだと言うことを、バッツはよく知っていた。




 別々に行動していたグループが、偶々に合流すると言うのは、珍しくはあるが儘あることだった。
混沌の大陸に調査斥候に出ていたスコール、ティナ、ジタン、ルーネスと、南北の大陸を繋ぐ陸路の周辺で、混沌に侵食されていた歪を解放して回っていた、バッツ、フリオニール、クラウド。
合計で七人となると、秩序の戦士たちの過半数にもなるので、帰る足の頼もしさは一入だ。
野宿をする時の仕事も手分けが出来るし、持ち回りにしていた夜の見張りのローテーションも余裕がある。
人数分の食料を集めるのは少々手間がかかるが、料理に覚えのある者もいるから、余程でなければ創意工夫でなんとかなるものだった。

 森の中で野宿をすることになり、暗くなる前に休める場所を作ってしまおうと、少し早めにテントを張る。
皆帰りの足であったから、出立する時に準備した食糧は概ね底をついている。
狩りに行ってくるよ、と言ったフリオニールとクラウドが今日の肉を確保することになった。
その間に、ティナ、ジタン、ルーネスで竈作りや火起こし、飲み水の確保などを行う。
そして、バッツとスコールが薪拾いを引き受けることになった。

 森の中に燃料の下になるものと言うのは幾らでもあるが、効率的に薪になる素材と言うと限られる。
枯れ木に落ち葉、樹木の栄養から切り離されて久しい、水分が抜けたもの。
動物の抜け毛も使えるので、目についたものは一通り浚って行く。
燃料が両手いっぱいになった所で、野営地へと戻り、火起こしをしているティナにそれを預けて、バッツとスコールは再び薪拾いへ。
人数が多いので、料理をするにも消費量が増えるし、日が落ちるまでに出来るだけ沢山の薪を集めておきたい。
あるだけあれば、夜間の火の番も慌てないで済む。

 二度の往復をした所で、野営地周辺の燃料はほとんど回収したらしい。
範囲をじわじわと拡げながら薪を拾い集めていたバッツだったが、そろそろ目ぼしい燃料が見付からなくなってきた。
範囲を逆回りに歩いていたスコールと合流すると、彼女も申し訳程度の枝を数本、握っているだけだ。


「うーん、もうちょっと集めておきたいよな」
「……ああ」


 バッツが空を見上げると、夕暮れ色になっている。
西の空に大きく傾いた空は、鶴瓶落としで直に見えなくなるだろう。
薪はそれなりの量を集められたと思うが、夜半に獣避けの灯りが足りなくなるのは良くないし、出来れば余裕を持っておきたい。


「…もう少し範囲を広げてみる。明るい内なら、問題ないだろう」


 スコールの言葉に、そうだな、とバッツは頷いた。

 踵を返して歩き出したスコールに、バッツもついて行く。
時折後ろを振り返って、野営地にいる仲間たちとの距離感を確認した。
茂る木々の隙間に覗く仲間たちの様子は、目の良いバッツにはまだ見えるが、日が沈めば捉えられなくなるだろう。
スコールの言う通り、薪を拾いに範囲を広げて戻るなら、今のうちだ。

 野営地から少し離れたこともあり、今度は二人で離れずに薪を探す。
と、森の向こうからがさがさと木々を掻き分ける音がして、顔を上げてみると、見知った仲間の顔がふたつ───狩りに出ていたフリオニールとクラウドだった。


「おっ。どうだった?」


 バッツが収穫について尋ねてみると、フリオニールがにっと八重歯を見せて笑う。


「兎と鳥が取れたんだ。ちょっと筋がありそうだけど、煮込めば良い感じになると思う。クラウドが罠で仕留めてくれたから、傷も少ない」
「上手く絞めたのはフリオニールだ。血抜きも済ませたから、戻ったらすぐに捌けるそうだ」
「じゃあ今日の晩飯当番はフリオニールだな。楽しみにしてるぞ」
「ああ!」


 バッツの言葉に、フリオニールは任せてくれと胸を叩く。

 手にそれぞれ獲物を持った二人が、野営地の方へと向かうのを見送って、バッツとスコールは薪拾いの手を再開させる。
枝木、剥がれた木の皮、獣の毛皮などなど。
少し範囲を広げてみた甲斐あって、それらは続々と集まり、一頻り探し終える頃には、二人の両手はまた一杯になっていた。


「こんなものかな?」
「……そうだな」


 煮込み料理をするなら、燃料の消費は多いだろうが、先にも十分な量を集めている。
それらを使い切ったとしても、今腕に抱えている分があれば、夜警に必要な分は賄えるだろう。

 抱えたものを落とさないように、スコールが来た道を戻るべく方向転換する。
時折、木々の向こうで生き物が動く気配があって、警戒に足を止める彼女を、バッツは後ろからついて歩く形で眺めていた。

 スコールがジタン達と共に混沌の大陸へ斥候に行ったのは、今日から数えて四日前のことだ。
テレポストーンを使っても、途中からは陸路しかないので、時間がかかるのは仕方がない。
けれども、スコールと四日も顔を合わせていなかった訳だから、本音を言うとバッツは少々寂しかった。
斥候に向かう彼女に、一緒に行きたいなんて駄々を捏ねるつもりはないし、適材適所、ものの都合と言うのはよくあることだ。
だから送り出す時には、「気をつけてな!」と笑顔を浮かべたバッツだったが、やはり会えない時間が募ると、日々に物足りない気持ちが沸いて来る。
早く帰って来ないかな、とそわそわした気持ちで、今日の探索に参加していたバッツである。

 そんなバッツにとって、偶然の合流は嬉しいものだった。
四日ぶりに見た恋人は、敵地の調査で疲れていたが、バッツを見ると、蒼灰色が少し綻んだように見えた。
言葉の少ない恋人だから、瞳から零れる素直な感情がより愛おしい。
バッツはそれを見た時には抱き締めたくて堪らなかったが、スコールは人前で密着されることを嫌がる。
二人が恋人同士だと言うことは、いつの間にやら秩序の戦士たちの間で暗黙の了解になっていたが、かと言って、堂々とは過ごせないのがスコールだ。
二人きりにならない限り、キスは勿論、手を繋いだり触れ合ったりと言うのも、我慢しなくてはならなかった。

 だから、仲間たちから束の間離れているこの瞬間を、バッツは逃したくなかった。
秩序の聖域に帰るまで待て、と言われるのは予想がついているし、その方が何にせよ安全なのも判っている。
それでも、我慢できないと思った。


「な、スコール」
「……なんだ」


 声をかけると、数舜の間をおいて返事があった。
前を見て、時折警戒に周囲を見回すスコールだが、彼女の意識は完全に後ろ──バッツに向けられている。
進む足が意識的に規則正しいリズムを踏んでいるのを、バッツは理解していた。

 バッツは抱えていた薪を地面に下ろして、早足になった。
追い付いた背中を後ろから抱き締めると、息を飲んだ気配と共に、からんからんと薪が落ちる音がする。


「───バッツ……!」


 心なしか潜めた声で、スコールは抱き着いて来た男を諫める。
何してる、と赤らんだ頬に、釣り上げた目尻がバッツを見遣ったが、ばっちりと目が合ったことで、逆にスコールはまた息を飲んだ。
触れそうな程の距離にある褐色の瞳が、露骨に熱っぽい気配を滲ませ、自分をじっと見つめていたからだ。


「バッツ、待て……!外だぞ、こんな」
「うん、判ってる。でも、久々にスコールの顔見たから」
「戻るまで待て。それから───」


 予想通り、ストップを警告するスコールだったが、バッツの手はもう温もりを求めて動き出していた。
バッツの腕はスコールを抱き締め、反対の手は薄い腹を弄るように滑りながら、慎ましい胸元へと上って行く。
服越しではあまり目立たないサイズの其処を、存外と大きなバッツの手が、やわやわと揉みしだいた。


「ん……っあ、バッツ……!」


 駄目だ、と咎める声と共に、スコールの手がバッツの手を捕まえる。
抵抗を見せるスコールに、バッツは彼女の後ろの首筋に舌を這わせた。
弾力と体温を持った舌が、ゆっくりと項のラインを辿って行く感触に、スコールは背筋にぞくぞくとしたものが奔るのを感じてしまう。


「や、だ……バッツ、あ……っ!」
「良い匂い」
「んっ……嗅ぐな、バカ……っ」


 すん、と鼻息がスコールの首を擽る。
ファーの隙間から覗く白い首に、バッツが唇を寄せて軽く吸うと、「や……っ!」とスコールの肩が竦んだ。
ちゅう、と啜って唇を離せば、白い項に薄らと赤い点が残って、数日振りに残せた自分の痕跡に、バッツは満足の笑みを浮かべた。

 バッツの手はスコールの胸元を包み込み、強弱のリズムを不規則に変えて、その柔らかさを楽しんでいる。
その手のひらに、バッツはトクトクと言う心臓の音が響いて来るのを感じていた。


「スコール、興奮してる?」
「してない……っ!」


 こんな状況で、とスコールはじろりと背後のおんぶお化けを睨む。
強気な瞳は、判り易く怒った形をしていたが、バッツは全く臆さなかった。

 シャツ越しに膨らみのある場所を探り当て、バッツの指がそれをきゅうと摘まむ。


「ふぅん……っ!」


 ビクッ、とスコールの身体が震え、バッツの腕を掴む手に力が籠る。
抗議の意思のその傍ら、もぞ、と彼女の下肢が身動ぎしている事に、バッツは気付いていた。

 摘まんだ蕾を指先で転がしてやれば、スコールははくはくと唇を心許なく開閉させる。
バッツの腕を掴む手が、爪を立てて嫌を示しているが、その気になれば背後の男を投げ飛ばすことも出来るだろうに、彼女はそうはしなかった。
寧ろ、背中をバッツに預けるように傾けてもいて、本音と理性の葛藤が彼女を苛んでいるのが判る。

 バッツはスコールの耳元に唇を近付けて、吐息が触れる距離で囁いた。


「な、スコール」
「あ……っ、ん、ぅ……っ」
「今直ぐ、スコールが欲しい。駄目か?」


 腰をしっかりと抱き締めて、離さないと伝える。
下肢に固いものが当たっていることに、スコールも気付いたようで、少女は益々身動ぎをして見せた。
逃げを打っているようにも見えるが、バッツの腕を振りほどくことはしない。

 バッツの舌が、耳朶の裏側をゆったりと辿り、スコールの首が逸らされて逃げる。
は、は、と短い吐息を零すスコールに、バッツが悪戯心で耳朶を甘く噛むと、「ひあ……!」と高い声が漏れた。
思わずと言った様子のそれに、スコールの頬が益々赤くなって、声を殺そうとスコールの手が口を塞ぐ。


「う、ふ……んん……っ」
「スコール。おれ、このまんまじゃ皆の所に戻れないよ」


 ぐり、と腰を押し付けるバッツに、スコールの腰にも痺れた感覚が拡がって行く。
内側でそれを感じた時のことを思い出してしまって、自分がじわじわと湿ってしまうのが、いやでも判った。

 腰を抱いていたバッツの腕がするりと滑り降りて行き、スコールのベルトのバックルを外す。
片手で器用に少女の守りを緩めてしまうと、バッツは僅かなその隙間に手を差し込んだ。
下着の中へと直に入ってきた手に、スコールはふるふると頭を振るが、バッツの手は容易く彼女の中心に辿り着き、


「……スコール。ここ、濡れてる」


 くち、と触れた指が小さく水音を鳴らした。
囁いたバッツの言葉に、スコールの頬がかあっと赤くなり、恥ずかしさで憤死しそうな唸り声が漏れる。


「んんぅ……!」
「スコールも期待してた?」
「う、ふ……うぅん……っ!」


 やはりスコールは首を横に振る。
しかし、バッツが指先でゆっくりと狭間を辿れば、其処はびっしょりと濡れて、下着の中も洪水に見舞われている有様。
筋を辿るだけで、くちゅくちゅと音を立ててしまう少女の躰に、バッツの口端がにんまりと笑う。


「判ってる。スコール、ずっとおれの隣にいてくれたもんな」
「んっ……、ん、く……うん……っ!」
「期待してたんだろ?」
「ふ、は……や……っあ……っ」
「だから薪拾い、おれと一緒にやってくれるって言ったんだ」


 二人きりになれるから。

 バッツの囁きに、スコールはゆるゆると首を横に振っている。
ちがう、と言葉なく訴えている彼女だが、体はその言葉に反して、バッツの言葉に頷くように、蜜を溢れさせていた。
とろとろに蕩けた其処に、バッツが指を軽く押し付けてやれば、簡単に口が開いて中へと招き入れてしまう。


「んぁ……っ!」
「ほら、此処はそうだって言ってる」


 バッツは指を大きく動かして、少女の秘部を掻き回した。
指が届くその奥から、愛液がしとどに溢れ出して、バッツの手を濡らしていく。

 バッツが手のひらをスコールの中心部に押し付ける。
指の進入はより深くなり、スコールの狭い内側をじわじわと押し開いて、中ほどの場所まで届くようになった。
彼女の媚肉は余す所もなく濡れそぼり、はあ、はあ、と息を吐くリズムに合わせて、生き物のように蠢いている。
バッツの左手が摘まんでいた乳首をきゅうっと引っ張ると、「ああ……!」と切ない声と共に、指を咥えた陰部が強く締め付けを示した。

 締め付ける感触の中で、バッツの指がくにくにと動く。
弱点を探して動き回る指に、内壁を擦るように虐められて、スコールの身体がビクッ、ビクンッ、と跳ねた。


「あっ、あっ、バッツ……んぁっ……!や、やだ、あ……っ!こんな、所、で……」
「でも、今しかないだろ?」


 野営地に戻れば、仲間たちがいる。
当然、そんな状況で触れ合うなど出来る訳もなく、熱を覚えた身体を満足させるなら、二人きりの今しかない。


「はあ、あ、ああ……っ!も、戻って、から……あっ、あっ……!それ、からなら……ん、良いから───ああっ!」


 つぷん、と二本目の指が胎内に進入して、スコールの身体がびくりと跳ねて仰け反る。
窮屈な下着の中で、バッツの手が器用に動き、少女の未熟な内側を激しく掻き回し始めた。


「や、あっ、バッツ、だめ……んぁ、あっ、あぁっ」
「戻るまでって、あと一日はあるぞ。スコール、我慢できる?」
「は、は、はふ……っ!ん、あぁ、うぅん……っ!」
「ここ、もうぐしょぐしょだぞ。明日の夜まで、お預け、良いのか?」


 スコールが良いなら良いけど、と耳元の囁きは、甘くて恐ろしい毒だ。
吐息が耳殻をくすぐる度に、スコールの身体にぞくぞくとした官能が奔り、指を咥えた蜜壺がじゅくじゅくと疼く。
指はいよいよスコールの弱点を的確に捉え、天井を爪先で引っ掛かれると、電流のような痺れがスコールを襲った。


「はふぅう……っ!」
「奥が震えてる。ここに欲しい?」


 くりゅっ、と意地悪な指先がスコールの疼きの点を突く。
感じやすい場所への刺激に、ビクンッ、とスコールの腰が跳ねて、


「ふっ、うっ!うぅ、んんんっ!」


 スコールは必死に口を噤みながら、がくがくと下肢を痙攣させた。
バッツの指に、ぷしゃっ、ぴしゃっ、と蜜飛沫が降り注ぐ。

 ひくっ、ひくっ、と躰を戦慄かせながら、スコールの身体は背中の男に寄り掛かる。
力を失った膝が頽れようとするのを、彼女の躰を抱えるバッツの腕が支えていた。
声を殺しに口を抑えていたグローブには、うっすらと噛み痕と、唾液が滲んでいる。

 宙を見つめる蒼灰色は、ちかちかと明滅したように焦点が彷徨っている。
そんな状態でも、指を咥え込んだ秘部は締め付けを喪わず、侵入したままの異物をきゅうきゅうと食んでいた。
それは、奥で熱を貰う感触を知っているが故の、物足りない、と言う訴えだ。


「……スコール」


 バッツの声が耳元でかかり、濡れた吐息が鼓膜を犯す。
スコールがそろりと首を巡らせて後ろを見れば、本能を剥き出しにした男の眼が直ぐ其処にあった。
それを見た瞬間、切ない疼きが三度スコールの身の内を襲う。

 スコールの太腿が閉じて、寄せた膝がすりすりと擦れ合う。
彼女も求めて已まないのだ。
背後の男が与えてくれる、熱と渇望を埋めてくれるものを。


「……バ、ッツ……」
「ん?」


 口を塞いでいた指の先を噛みながら、スコールが拙い声で恋人を呼ぶ。
愛しい人に名前を呼ばれて、バッツは言い知れない喜びを感じながら、少女の内側をくちくちと苛めてやった。


「はっ、あ…っ、バッツ……バッツぅ……っ」
「うん」
「はあ、ああ……う、んぁ……バッツ、もっと……」


 スコールの手が、己を抱くバッツの腕を辿り彷徨う。
そして辿り着くのは、下腹部で水音を鳴らしている手だ。
下着の中で自分を攻め立てるその手に、スコールは自分自身の手を重ね、自ら股間を押し付けて見せた。

 普段は性的な匂いを感じさせない恋人の、いやらしいおねだりの仕草に、バッツの熱も一層滾る。
自分の下肢がもう痛い程に膨らんでいるのを、バッツはスコールの臀部に押し付けて教えた。
狙った通りにその思惑は伝わったようで、咥えた指がまた強く締め付けられる。


「ああ……っ!バ、バッツ、ぅ……っ!」
「欲しい?」
「はっ、あ……ん、欲し……バッツが、欲しい……っ!」


 濡れた瞳が、バッツを見詰めて淫らに誘う。
無心に自分を欲しがる恋人の言葉に、バッツは歓びのままに、彼女の唇を塞いだ。


「んん……っ!」
「ん、ちゅ……」
「んぁ、ん……っあむぅ……んん……っ!」


 舌を差し入れてやれば、スコールは素直に口腔を明け渡した。
艶めかしい肉厚の舌が、スコールの震える舌を絡め取り、ねっとりと唾液を塗していく。
触れ合いに慣れないスコールの応える仕草は、何度キスを重ねても拙かったが、それで一所懸命について行こうとする様子が、いじらしさもあってバッツは愛しかった。

 キスをしながら、バッツはスコールの恥部から手を抜いた。
ぬるりとした感触の中で指を引いていく際、彼女の内側が引き留めるように吸い付いて来るのが良い。
これから其処に、もっと大きなものを納めるのだからと、宥めに入口を柔く摩ってやると、ヒクンヒクンと口が戦慄いたのが判った。


「ん、んちゅ……んぁ……っは……っ」


 唇を吸いながら、ゆっくりとスコールの呼吸を解放する。
スコールは胸を大きく上下させながら、はあ、はあ、と足りなくなった酸素を取り込んでいる。


「はっ……あ……、はぁ……っ」
「脱がすよ、スコール」
「あ……っ!」


 囁いてから、バッツはスコールのショートパンツを下着もまとめて下ろした。
下着の布地はすっかり水を含んで重くなり、吸い込み切れなかった蜜液が、彼女の陰部とショーツの間で糸を引く。

 スコール自身の愛液で、彼女の秘園はすっかり潤っていた。
生い茂る木々の隙間から差し込む僅かな西日で、ぽってりと膨らんだ双丘が艶やかに光っている。
其処に指を這わせると、温かな液体がとぷりと溢れ出して、またスコールの太腿を濡らした。


「バッツ……早く……、んん……っ」


 冷え始めた夕映えの空気に晒されて、すうすうとした感触が落ち着かない。
早く熱いもので其処に蓋をして欲しくて、スコールはシャツの裾を持ち上げ、自身の中心部を差し出すようにしてねだった。
いつになく積極的で、甘い声を零す少女のお願いに、バッツの喉がごくりと鳴る。

 バッツも自身の前を緩め、張りつめた雄を取り出した。
すっかり固くなったその象徴に、スコールの眼が釘付けになる。


「あ……っ、あ……っ」


 待ち侘びたものがようやく現れて、言い様のない高揚がスコールを襲う。
差し出した場所がひくひくと勝手に疼き、ともすればはしたなく腰を揺らしそうになる。
せめてもの理性でそれを堪えているスコールだったが、バッツが自身をスコールの秘部へと近付けると、


「スコールのここ、もう吸い付いて来る」
「……っ」


 まだ宛がっているだけなのに、スコールの身体は目の前の男を欲しがって止まらない。
先端に入り口がキスをしている感触で、どうしようもなく蜜が溢れ出した。

 雄の先端が陰部へ触れ、ヒクつく壺口をゆっくりと開く。
異物が入って来る感覚に、スコールは眉根を寄せた。
反射的に息を止めてしまうスコールに、バッツは唇にキスをして、頤をゆっくりと舐めてやる。


「んぁ……ば、っつ……はむ、ぅ……っ」


 名前を呼んだスコールの咥内へ、バッツの舌が入って行く。
バッツはスコールの舌をしゃぶりながら、外へと誘い出し、口を開いて置くように促した。
スコールはバッツにされるがまま、濡れた舌を差し出して、はあ、はあ、と甘い吐息を零す。

 バッツはスコールの腰を抱いて、彼女の奥を目指して進んで行った。
入り口は小さく狭いスコールだが、それを潜り抜けて行くと、熟れた肉が柔らかく絡みついて来る。
生暖かい感触に包み込まれ、バッツはそれと自身の感触が馴染むのを待ちながら、ゆっくりとスコールの身体を拓かせた。


「あ、あ……ん、ぁあ……っ」
「苦しい?」
「あ…ん……ふう……はふ……っ」


 バッツの問に、スコールは小さく首を横に振った。
顔を合わせるのは四日ぶり、まぐわうのは一週間ぶりになるだろうか。
久しぶりの感触に、体は少し強張りもあったが、それでも求めて已まなかったものが来てくれたのだ。
スコールは、はふ、はふ、と呼吸をしながら、自分の中で愛しい熱が脈打っていることを確かめていた。

 バッツはスコールの背中を手近な木に押し付けた。
幹と両腕でスコールの身体を囲うように閉じ込めて、腰を振り始める。
ぬちゅ、くちゅ、ぐちゅ、と言う音が鳴って、内壁を太く固い一物が前後に擦った。


「あっ、あぁ……っ!バ、ッツ……んぁ、熱い、ぃ……っ!」


 バッツの逞しい肉欲が、スコールの内側を隙間なく摩擦する。
蜜塗れの壁を刺激される度に、スコールの身体の中で、弾けるような快感が生み出された。
それに誘われるように、愛液の分泌も増し、繋がり合ったその微かな隙間から、溢れ出した汁が二人の股間を濡らしていく。

 バッツの腰使いは徐々に力強さを増して行き、スコールの秘奥をこじ開けようとしている。
ずんずんと深くなって行く突き上げに、スコールは胎の内側がきゅうきゅうと切なさに悦んでいるのを感じていた。


「バッツ、んっ、バッツ……!お、奥、んんっ、来てる……っ!」
「っは、スコール……スコールの中、すげぇ濡れてる。いっぱいやらしい音聞こえてる」
「あっ、やっ、あぁ……っ!はぁっ、は、あぁ……っ!」


 耳元で囁くバッツの声の隙間から、ぐちゅっ、ぬちゅっ、と聞こえる音。
卑猥なその音が、自分の内側から響いているのを知らされて、スコールの顔が羞恥に染まった。
同時に体は言い知れぬ興奮に燃え、秘孔の中に納めているものを、きゅううぅ、と締め付ける。


「うぅ……っ!く、ふぅ、スコール、そんなに締め付けちゃって。気持ち良くって、イきそうだった」
「あ、あ、んんっ……!バ、ッツぅ……っは、んぁ、あぁっ」
「スコールもイきそう?」
「うっ、あっ、あぁっ……!ふぅ、ふぅん……っ、んんっ」


 ぐりっ、と奥壁をバッツに抉られて、スコールの腰がビクビクと戦慄いた。
同時に内壁に小刻みに震え、咥え込んだバッツの雄に直にその痙攣を伝えて来る。

 バッツ、と拙い声で名を呼ぶスコールの、濡れた瞳が恋人を見つめる。
ヒクつきの止まらない媚肉が、奥底へとバッツを誘っていた。


「もっと?」


 瞳の意図を汲み取りながら、敢えてバッツが口にして問えば、スコールはこくこくと頷いた。
彼女の腕がバッツの首へと絡まり、柔らかな胸を押し付けるように、ぴったりと身を寄せる。
バッツ、と何度目か名を呼ぶ声が、バッツの耳元をくすぐって、雄の覚醒スイッチを押した。

 バッツはスコールの背中を幹に強く押し付けると、既に碌な力の入っていなかった膝を掬い上げた。


「あ……っ!」


 両足を予告もなく持ち上げられて、急な浮遊感にスコールは咄嗟にバッツの首にしがみつく。
踏ん張る力を失い、足元を支えることも出来なくなった躰が、自重に任せて落ちた拍子に、ずぷぷ、と雄の進入を深くする。


「ああぁぁ……!」


 不意打ちに食らう楔の感触に、スコールは空を仰いで喘いだ。
バッツの目の前に、白魚のような瑞々しい首筋が差し出され、衝動に任せて噛みつく。


「はうぅっ!」
「ん、はぐ……っ、んふうぅ……っ!」
「あっ、あっ……!や、あぁあん……っ!」


 獰猛な獣が、喉を食い破らんとする恐怖に、スコールの身体は興奮した。
体の中の熱が一層高く燃え上がり、咥え込んだ肉棒に媚肉が一斉に絡みついて、精を搾り取ろうと締め付ける。
きゅうっ、きゅうぅっ、と不規則なリズムのマッサージに、バッツは腰を戦慄かせながら、スコールの喉に歯形をつけた。

 獣の所有の証を残した、白い喉。
バッツはそれを見て満足に双眸を細めると、少女の両膝をしっかと抱え直して、強い突き上げで恋人の秘奥を耕し始めた。


「あっ、あっ、んぁあっ!ば、バッツ、ああっ、やぁあっ!」
「はっ、はっ、スコール……っ!すごい、全部絡みついて来るっ」


 バッツの首にしがみつきながら、スコールはされるがままに揺さぶられていた。
決して小柄ではないスコールを抱えるバッツの腕に力が入り、血管を浮き上がらせている。
それ程に強い力で抱き上げられて、スコールは自分がこの男から逃れられないことを突き付けられている思いだった。


「あうっ、あっ、やぁっ、バッツぅ……っ!お、奥が、んぁっ、ずんずんっ、きてっ……!ふ、深いところ……あぁっ、そこっ、だめぇえっ!」


 硬く張りつめた雄肉に、秘奥を何度も抉られて、スコールの声が上擦って行く。
スコールの胎内は、バッツと言う雄に完全に支配されていた。
濡れそぼった媚肉が、雄によって絶えず擦り上げられて、奥を突かれる度に頭の中が真っ白になる。
溢れ出した蜜液はすっかり彼女の下肢を汚し、小ぶりな尻にも蜜が垂れ、突き上げられる度に球粒の雫を木の根元に撒き散らしていた。

 バッツの耳元で、スコールのあられもない喘ぎ声が繰り返される。
だめ、だめ、と濃茶の髪を振り乱して訴えるスコール。
しかし、厭と言う割に、彼女の秘孔はバッツにしがみついて離れない。


「はっ、スコールの中、すごく可愛い。おれが欲しい欲しいって、全身で言ってる」
「はあ、あっ、あぁっ……!バッツ、んぁ、奥……あっ、もっと、奥にぃ……っ、来てぇ……っ!」
「判ってる。一番奥だろ。スコールが、一番感じて、一番気持ち良い所」
「ふっ、ふぅっ、んんんっ!」


 スコールの身体の事なら、当人以上に良く知っているバッツだ。
何処まで自分が入れるのか、スコールが受け入れてくれるのか、その準備が出来ているか。
何もかも、バッツには判っている。

 バッツは一度腰を引いて、スコールの中から自身を抜いていく。
奥を突いていたものが逃げていくから、途端にスコールの身体は切なさを増し、バッツを引き留めようと締め付けた。
行かないでとわがままを訴える少女の淫らなお願いに、バッツはにやりと笑って、


「行くぞ、スコール」


 一番奥に。
スコールが、一番欲しくて、疼いている場所に。

 そう囁く声に、スコールがぞくぞくと背中を震わせた瞬間、───ずぷんっ!と固い肉が少女の秘蜜の園を割り開いた。


「んぁあああっ!」


 鬱蒼とした森の中、場違いな悲鳴が上がる。
それは熱に溺れた少女の、快感と歓びの声だった。

 声の木霊が響かぬうちから、バッツの律動は再開される。
バッツは抱えたスコールの身体を自分の方へと預けさせて、身も心も委ねる少女の躰を目いっぱいに突き上げた。


「あっ、あぁっ!ひっ、あっ、バッツ、んぁあっ!」
「はあっ、ふっ、スコール……!奥っ、奥行くぞっ」
「あっ、あっ、あぁっあぁっ!届く、んぁっ、届いてるっ!ば、バッツが、ああっ、俺のっ……深くて、熱い、ところぉっ!」


 疼きと切なさで啼き喘ぎ、蜜を溢れさせていた秘園の口を、バッツの雄が何度も突く。
スコールは全身を襲う官能と、湧き上がる歓びに打ちひしがられながら、バッツが与える享楽に溺れていた。


「はあ、ああ、バッツ、バッツぅ……っ!」
「はっ、はっ、スコール、良い?気持ち良いっ?」


 絶えずスコールの秘奥を攻めながら、バッツは彼女の心地を問う。
スコールは息を切らしながら、濡れた舌を差し出して答えた。


「い、いい、きもちいぃい……っ!バッツが、中で、あぁ……っ!中で、いっぱい、ごつごつするの……っ!気持ち良くて、あっ、あぁっ、俺……っ!俺、もう、イくぅう……っ!」


 官能の大波は既にスコールの中で渦を巻いている。
奥園は咥え込んだバッツをより強く締め付けて、小刻みに震えながら、決壊が近い事を訴えていた。
そして、早くその瞬間を頂戴と、剥き出しの劣情でバッツを誘う。

 情欲と熱で溺れた蒼灰色に、バッツはうっそりと褐色の眼を細める。
その目には、少女のあさましく淫らな顔が映っていた。
はしたない顔をした自分を、バッツが具に見詰めていることを知って、スコールの身体がまた羞恥と興奮で濡れて行く。


「ああっ、あぁあ……!バッツ、バッツ……!もうっ無理ぃい……っ!」
「ああ、うん、……っは、良いよ、スコールっ」


 ビクッビクッと、宙に持ち上げられた下肢を震わせるスコールに、バッツも頷いた。
少女の蜜壺に包まれて、バッツの性のシンボルが固く膨らみ、どくんどくんと脈を打つ。
それが兆しであると悟った瞬間、スコールの腹の底がずくりと疼き、


「あうっ、あぅぅっ!んっ、あっ、あぁあああぁっ!」


 内側から炸裂する衝動に、スコールの意識が持って行かれる。
ぞくぞくと腰から背中から走り出した快感が、頭のてっぺんまで届いた瞬間、スコールは絶頂していた。

 己を抱える男に縋りつきながら、スコールは果てを見る。
上り詰めた少女の躰は大きく震え、咥え込んだ雄に媚肉を絡みつかせながら、一際強い締め付けを示した。
雄を搾り取ろうとするその蠢きに、バッツも歯を噛み締めながら、せり上がる衝動に身を任せる。


「ふっ、うぅっ!くぅうううっ!」
「はぁぁあっ、あぁんんんっ!あっ、あぁああっ!」


 奥へ叩きつけるように注ぎ込まれる感触に、スコールは続けざまに果てを見る。
喉を反らして木々に囲まれた頭上を見上げ、熱の迸りのままに、恥丘から蜜を噴いた。

 スコールの身体は長い余韻に苛まれ、縋りついた腕から力が抜けても、秘部はバッツを離そうとしなかった。
ヒクヒクと痙攣して締め付ける肉の感触に、バッツも果てたばかりの熱が直ぐに戻って来るのを感じ取る。

 ───とは言え、これ以上は。


「……っは……スコール……はぁ、ん……」
「ん……っ、んむ、……んんっ……」


 バッツは抱えていたスコールの唇にキスをした。
唾液塗れのスコールの舌を啜り、下唇を舐めて、また唇を重ねる。
深くなる口付けに、スコールもうっとりとした表情で応えていた。

 スコールがキスに夢中になっている間に、納めていたものをゆっくりと抜いていく。
擦れる感触にスコールが身を捩り、きゅうっと奥が吸い付いて引き留めようとしていたが、ぬぽり、と音を立てて肉棒が抜ける。


「んん……っ、んぅ……っ」


 足を下ろされたスコールが、もどかしさにか太腿を擦り合わせる。
蜜液塗れの腿が触れ合い、ねちゃねちゃと粘ついた音を立てていた。

 たっぷりとスコールの咥内を味わい尽くして、バッツは彼女の呼吸も開放した。
スコールは茫洋とした瞳でバッツを見つめ、力を喪って寄り掛かって来る。
咥えるものをなくした彼女の陰部から、とろりと白い液体が溢れ出していた。




 熱に酔った状態のスコールを宥めながら、後処理を施して、身嗜みを整える。
それからしばらく休んでいる間に、スコールも段々と理性が戻ってきた。
正気に戻れば、恥ずかしいばかりのスコールは、バッツの顔を見るのも避けて、歩けるようになるとさっさと薪を拾い直した。


「あんたの所為で、とんだ時間ロスだ……!」


 恨み節にそう言ったスコールに、バッツは「そうだなあ」と笑う。
スコールだって乗り気だっただろ、と言わないのは、機嫌を損ねれば今後に影響するからだ。
あんな風に夢中になってくれる可愛い恋人を見る為にも、彼女のプライドに障ることは言わない方が吉である。

 散らばっていた薪を集めて、野営地へと戻る。
フリオニールは既に獲物を捌き終えて、鍋を作って煮込んでいる所だった。
もう十分に火は通っているようで、味付けさえ終われば食べられると言う。


「余分の薪は何処に置く?」
「じゃあ、あっちに。夜通し使うだろうし、飯に使う分とは分けておこう」


 フリオニールが指差した場所に、スコールは薪を運ぶ。
バッツもそれを追って、まとめられた燃料置き場に自分のものも追加した。

 ふう、とスコールがひとつ深い息を吐く。
疲労の色が濃いそれに、バッツは苦笑しながら、


「腹減ったな、スコール。一杯運動したもんな」
「……っ」


 じろ、と強気な蒼がバッツを睨む。
そのまま手でも出て来るかと言う面相だが、疲れているのか、熱の名残が齎す弱味か。
スコールは物言いたげな目でバッツを睨み見詰めた後、ぷいっとそっぽを向いて、食事を始めているティナとルーネスの下へと向かった。

 バッツもジタン、クラウド、フリオニールの車座の輪に加わると、早速スープが配られた。
フリオニールが綺麗に捌き、丁寧に煮込んでくれたお陰で、兎と鳥肉のスープは美味に出来ている。
ちらと恋人の方を覗き見れば、ルーネスの蘊蓄話を肴に、黙々とスープを口に運んでいた。

 スープを飲む度に動く、スコールの喉。
其処に作った筈の後は、遠目にはもう判らない状態になっていた。
其処に噛みついた時のことを思い出して、もっと強く噛んでも良かったなあ、と、スコールが聞けば「冗談じゃない」と怒ることを考えるバッツであった。




女体化スコールでらぶいちゃしてるのが書きたいなと思いまして。
恥ずかしいので人前では出さない(つもりでいる)スコールだけど、バッツのことが大好きなんだと思います。バッツもそれを確信している。
森の中で性急に始めるのって、我慢できない、もう待てないって言う感じがする。
スコールがバッツとしたくて近くにいたのかどうか。多分無自覚だけど、バッツの存在を感じたかったのは確か。