サイト更新には乗らない短いSS置き場

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2012年06月

日記不精です

  • 2012/06/27 23:43
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本当にすみません(;´Д`)

ツイッターにて「6月中にクラスコエロ漫画を完成させる!!」宣言してしまったので、ひいこら描いておりました。先日無事に描き上がり、pixivにブン投げました。サイトの方には後日、携帯用の画像サイズ修正も済ませてからアップしたいと思います。ついでに修行のログも。
漫画の方はなんとか形に出来ましたので、これからまた文章書きに…戻り…戻……戻りたいけど他にも色々描くものがあああああ!!遅筆で本当にすみません、サイト更新も滞ってすみませんorz ツイッターでは毎日元気です。主にエロネタの方向で←

6月中に頂いたリクエストは、最低でも7月中に……って言ったらまた自分の首絞めるよね……
でも本当に、頂いたリクは消化します。未だに最遊記の前サイト五万打御礼を書き上げれてませんけど…!もう忘れ去られてる気もするけど……!遅くなっても書き上げたい!!遅くならない内に書くのが一番なんですけど!!本当に!!

こんなサイトにお付き合いして下さって本当にありがとうございます。カウンタ回り早くて(lll゚Д゚)ヒイィィィ!!とか言ってません本当ありがとうございますうううう!!

[絆]岬に吹く風

  • 2012/06/17 23:39
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父の日……だったのですが、あんまり関係なくなった(;´Д`)
レオン17歳、エルオーネ13歳。



バラムの岬に、小さな花畑が一つ、ある。
ぞれはずっと昔から其処にあるのだけれど、知っている人はごくごく僅かであった。

小さな花畑一つを見る為に、わざわざバラムから歩いて来るには少々遠く、かと言って車を出すような距離かと言われると、それ程でもない。
少し運動しようか、と思って散歩がてら遠出する分には丁度良い────かも知れないが、ただ散歩をするだけなら、バラムの街の中で十分だ。
途中で魔物に遭うかも知れない危険性を思うと、散歩には不向きである。
それがバグやケダチクと言った、凶暴性や危険度で言えば最弱ランクであるとは言え、魔物は魔物だし、あれらは肉食であるから、警戒するに越した事はない。
……こうした理由から、バラムの岬にわざわざ赴く者が少ない為、小さな花畑の存在も、ごく限られた人の中でのみ知られる事になったのだ。

エルオーネと二人、この数年ですっかり通い慣れた道を歩く。
実際の所、道らしい道はなかったのだが、二人の足取りは迷いなく、真っ直ぐと進んでいる。


「ジェクトさんがね。お土産持って行くなら、お酒にしろって言ってたの」
「それは…悪くはないだろうが、あの人に酒はちょっとな」


エルオーネの言葉に、レオンが苦笑して言えば、そうだよね、と彼女も笑う。


「弱かったんだよね、凄く」
「ああ」
「私もちょっと覚えてる」


くすくすと笑う少年と少女の声が、風に流されて、空に溶ける。
バラムの島の空は遠くまで晴れ渡り、抜けるような青色が広がっていた。

今日は日曜日なので、ガーデンの授業はない。
こんな時、必ず兄と姉の後ろをついて周る弟は、今日は豪快な男の下で、彼の息子と一緒に面倒を見て貰っている。
その所為か、なんとなく片手がスカスカとしているような気がするが、それも今だけの話だ。

岬の先端へと進む緩やかな坂道を上り切れば、其処には小さな黄色の花畑があった。
それは直ぐに終わってしまうような、本当に小さな花畑なのだが、レオンとエルオーネはこの花畑が好きだった。
幼い日、生まれ故郷で毎日のように世話をしていた、母の花畑とよく似ているから。


「一輪だけ、」
「……ああ」


レオンが頷くと、エルオーネは花畑の傍で膝を折り、先並んだ花々を見詰めた。
その中から一輪、綺麗に花弁を開かせた一輪を手に取り、ポケットに入れていたソーイングセットのハサミを取り出して、ちょきん、と茎を切る。
栄養を断たれた花は、きっと幾分もしない内に萎れてしまうだろうが、手折ってしまうよりは保つだろう。
そして枯れた花は、やがて虫達の栄養になり、自然に帰って命を巡り続ける。

エルオーネは花を両手で優しく包むように持つと、レオンを振り返った。
栗色の瞳が柔らかな光と、少しの寂しさを抱いているのを見詰めながら、レオンが歩き出す。

二人が向かう岬の先端には、小さな小さな、墓がある。
其処にはレオンとスコールの母であり、エルオーネにとって第二の母であるレインが眠っている。

彼女が逝去したのは、今から9年前の夏─────…スコールが生まれて間もない頃の事だ。
レオンもエルオーネも、二人の身柄を引き取ってくれたクレイマー夫妻も、そして当時、レオン達と同じように孤児院で暮らしていた子供達も、彼女の死にとても悲しんでいた。
レオンとエルオーネと、クレイマー夫妻だけでひっそりと葬式を済ませると、彼女の遺骨は、この岬へと埋められた。
此処なら子供達のいるバラムの街の全てが見える、バラムガーデンも見える、彼女が好きだった花もある。
だからレオンは、母の墓を、この岬にして欲しいとクレイマー夫妻に頼んだのだ。

小さな墓には、母の名前が印字で刻まれている。
その名前の直ぐ下に、手彫りで刻まれた文字があった。


「……やっぱり、二輪の方が良かったかな」
「そうか?」
「だって、二人一緒の方がおじさんは喜びそうだもん」
「でも、母さんが怒るかも知れないぞ」
「ふふ…それもそうだね。じゃあ、これ」


はい、とまるで其処にいる人に話しかけるように、エルオーネは花を差し出した。
ふわりと柔らかな風が吹いて、エルオーネの頬を撫でる。
ただそれだけの事なのだけれど、レオンとエルオーネは、その風がとても優しいものに感じられた。

レオンは、墓の傍らに添えてある、空のビンを手に取った。
持って来ていた水筒の蓋を開けて、軽く水洗いすると、新しい水をなみなみと注ぐ。
エルオーネが花を其処に活けて、レオンはビンを元の位置に戻した。


「今日のお花は、おじさんの分だよ」
「出来るだけ、直ぐに枯らさないようにしてくれ」


レオンの言葉に、エルオーネがくすくすと笑う。


「大丈夫だよ、おじさんなら」
「だと良いんだが。サボテンに水をやり過ぎて枯らせていた人だからな」
「そんな事してたの?」


益々笑いが止まらなくなって、エルオーネは腹を抱えてその場にしゃがみこんでしまった。
丁度、箸が転がるだけで可笑しい年頃である。
笑いのツボにはまってしまったエルオーネに、レオンも伝染したようにくつくつと笑い出した。

そのままいつまでも笑っていられそうな二人だったが、岬の向こうから強い海風が吹いて、二人の頬を叩く。
先の優しい風とは違う強さに、二人は思わず目を閉じて、─────風が止んだ後、目を合わせて眉尻を下げた。


「早く帰りなさいって?」
「みたいだな」


此処でいつまでも笑っていたら、二人の帰りを待っている弟達を待ち惚けさせてしまう。
いつも一緒にいる筈の兄と姉がいない事に、弟はきっとそわそわとしているだろうし、父の帰りにこっそりと喜んでいた預かり子も、そろそろおやつの時間!と腹を空かせている頃だ。

二人はもう一度、小さな墓に向き合った。
刻まれた名を、其処に眠る大切な人の顔は、記憶の中でとても鮮やかに残っている。


「────いつか、スコールも連れて来てあげなくちゃね」


其処に眠る人達の顔を、小さな弟は知らない。
母の顔は写真が一枚残されているけれど、恐らく、それが“母”だと言う実感が湧かないのだろう。
リビングの窓辺に飾られた写真立を見ては、ことんと首を傾げて、不思議そうな顔で眺めている事がままあった。
写真すら残されていない父の事など以ての外で、最近ようやく、ティーダとジェクトを見て“父”がどんなものであるのか意識し始めている位のものだ。

この墓に眠っているのは、母だけだ。
父は戦争に行ったまま、帰って来なかった。
それでも、こうして二人の名が並んで刻まれているのを見ると、“二人”は今も一緒にいるのだと思える。
例えそれが、単なる自分達への慰めであるとしても、やはり、父と母には二人で一緒にいて欲しい。
二人一緒に、今も自分達を、まだ幼い弟を、見守ってくれているのだと。

──────ふわり、風が吹く。
それは、この岬にいる時にだけ吹く、優しくて温かい風。


「帰ろう、エル」
「うん」


岬に背を向ければ、その背を押すようにまた優しい風が吹いて、二人の足下の花を揺らす。



この風は、きっとバラムの街まで届くだろう。
二人が愛した、子供達の世界まで。





いつか二人揃ってお墓参りさせようと思ってて、折角なので父の日に。
他に母の日、二人の誕生日、レインの命日に行ってます。
嵐の日の翌日は、レオンがガーデン帰りに見に行ったり、時間の空いた休みの日には掃除(草むしりとか)してます。

拍手お返事(6月13日)

  • 2012/06/15 00:48
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拍手お返事(6月12日)

  • 2012/06/15 00:40
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拍手お返事(6月10日)

  • 2012/06/11 23:06
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