お返事(7月3日)
たたんでおります。
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「澱みの底から」のご購読をありがとうございます!
FF16のプレイ後に書いた一幕から、浮かんだ続きを最後まで書こうと思ってオフ本にしたためたものでした。
他に手段がない、知ってしまったから、拒絶をしない優しさに唯一甘えさせてくれる人だから……と、決してお互いに望んでのことではないけれど、触れ合うからこそ移る情や、身近にいて自分の負の部分を受け入れてくれる人の存在の大きさなど、二人の気持ちや距離感の変化を描けていたらと思います。
長い間誰にも心を置く事が出来なかったクライヴが、シドなら、あんたなら―――と弱味を晒して寄り掛かれる人物として、ジルであったり後のジョシュアであったりとは違う存在として、シドを求めることがあれば良いなあ、と。
シドも、クライヴをどうしても守りたいとか、真綿に包みたいと言う訳ではなくて、クライヴの心に刺さっている棘を一本ずつゆっくり抜いていくような、彼が次へと進めるように、遠回りでも促せるような存在であったら嬉しいな……と思っています。
余り甘々とした幸せな話ではなく、どちらかと言うとクライヴにもシドにも苦しい場面の多いお話だったかと思いますが、気に入って頂けて幸いです。
現パロ以外ではどうにも二人の絡む運命の重さがあって、中々幸福な話が思いつかないのですが、些細な幸せを共有して笑い合えるような話がいつか書けたらと思っております。
お楽しみ下さって、本当にありがとうございました!