サイト更新には乗らない短いSS置き場

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2012年01月

お菓子ばっかり作ってます

  • 2012/01/17 00:13
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趣味と言う程頻繁にやってる訳でもないのですが、お菓子を作るのが好きです。主にクッキーとかケーキとか。甘いのが多いです。大の甘党なので。
でもたまには甘くないクッキーと言うか、普段作らないものを作ってみたりもしたくなります。大体そういう時は、小説のネタに使う予定で味のチェック(正解を知らない場合が多い)だったり、既に使った小説のネタの中で、レシピを見付けて「ちょっとこれ作ってみよ」と思ったりで手を出す事が多いです。

先日のSSでスコールにコーヒークッキーを食べさせたので、作ってみました。作るのにそれ程時間がかからなかったので、失敗リベンジで三日連続で。
コーヒーなんて飲めない人間なのですが、コーヒークッキーはいけました。お菓子なら平気なんだよな、砂糖も入ってるし。ほんのり苦みが風味として感じられる位だし。
失敗したのは、①焼き過ぎて表面が硬い、②小麦粉入れ過ぎて粉っぽい。どっちも原因は判っていたので、三度目の正直でなんとか上手に出来ました。祖母からは昨日の失敗も「美味しいよ」と言われて、それは嬉しいんだけど、自分が嫌ー!と言って三度目に至ります。

コーヒークッキーばっかり作ってちょっと飽きた(リベンジなのに)ので、紅茶のクッキーも作りました。普通のクッキー生地に、バニラエッセンスを入れないで、ティーバックから取り出した茶葉を混ぜただけなんですが。
ちなみに私、コーヒー飲めませんが、紅茶もほぼ飲みません。カラオケ前にホットレモンティーを飲む位。それもストレートでは飲む気がしないので、シュガースティック一本入れます。
混ぜたのはアールグレイの茶葉です。これ結構香りが強いのねー、アールグレイの香り初めてちゃんと嗅いだ。クッキーは基本甘目で、食べた時にアールグレイ(らしき)味がふわっと感じられる位です。
泊まりに来ていた姉の友達には好評でした。そんならいいや。

次に作りたいのは、和菓子の焼き饅頭です。皮がカステラ生地っぽいのが好きなんだけど、あれのレシピってあんまり見付からなかったんです。探すのが下手だっただけかも知れませんが。この間ようやく見付けたので、時間が開いたら作ろうと……思ってたら、週一で帰ってくる姉貴から「私がいる時作って。食べたいから(^p^)」と注文されてしまった。

……でもその前に、FFオンリーの新刊の表紙を描かんといかん。お菓子作って現実逃避してる暇ないぞ!またギリギリになっちゃうよ!

通販申込み受理と、発送

  • 2012/01/16 22:11
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2011年1月3日にご注文を頂きました、通販の本を、13日に通販の発送を完了いたしました。
二週間が経ってもお手元に届かないようでしたら、郵便事故の可能性がありますので、お手数ですが、メール・拍手どちらかにてお知らせ下さい。直ぐに確認します。

また、2011年1月13日の通販のご注文を受理いたしました。
受理完了のメールを送信しましたが、届いていらっしゃらない方がおられましたら、メールボックスにてご連絡をお願いします。

携帯電話のメールを使用している方は、迷惑メール防止を設定されていると、此方からの返信メールが拒否されてしまう可能性があります。
kryuto*hotmail.co.jp(*を@に変換して下さい)を受信可能に設定するよう、お願いします。

[絆]息抜きだって必要です

  • 2012/01/14 21:37
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[受け止められるものには限りがある]の続き



「うわあああ終わんねええー!!」
「煩い、ティーダ。近所迷惑だ」



リビングに響き渡ったティーダの悲鳴に、スコールは冷静とした反応。
そんな素っ気ない幼馴染に、スコール酷い!とティーダが言った。


リビングの窓辺のテーブルに陣取っている二人が向き合っているのは、明日が提出期限の数学の課題だった。

スコールとティーダのクラスの数学を受け持つ教師は、堅物人間で通っている。
期限までに課題を提出しなかった生徒の成績は容赦なく引かれて行き、温情裁定などしてくれた事がない。
その癖課題の量は他の教師とは群を抜く多さで、毎回大量のプリントを寄越してくる。

そんな事は高等部に進学した時からなので、今更嘆いても仕方のない事だ。
喚いている暇があったら頭と手を動かせ、と言うのがスコールの率直な意見である。


ティーダは情けない声を上げながら、プリントの重なったテーブルの上に突っ伏す。



「もう無理っス。頭ぐるぐる~……」
「半分は終わったんだろ。あと少しだ、頑張れ」
「頑張ってこれが限界なんスよ。もうやだ。スコール、答え写させて」
「断る。自分ばかり楽できると思うなよ」



スコールとて、大量のプリントを片付けるのが面倒に思わない訳ではない。
しかし真面目な性格をしているので、放置する訳にも行かない、と思うのだ。
だから、面倒でも厄介でも、本音はティーダと同じ気持ちが欠片でもあろうとも、きちんと済ませるつもりだ。

其処に来てティーダの「写させて!」と言うのは、正直ズルいと思う。
スコールは自分で考えて解いている問題を、彼は無条件にクリアしてしまうなんて、不平等だと思う。


うーうーと唸りながら、ティーダがテーブルの下で足をじたばたさせる。
テーブルがガタガタと音を立てて、スコールは眉根を寄せた。



「やめろ、ティーダ」
「じゃあ答え写させて」
「………」
「いてっ!なんで蹴るんスか!」
「お前が悪い」



テーブルの下で邪魔をする足を蹴飛ばせば、ティーダが直ぐに抗議して来た。
抗議したいのはこっちの方だ、とスコールは判り易く眉根を寄せてみせる。

テーブルが動かなくなったので、スコールは改めてプリントと向き合う。
先日習ったばかりの公式を頭の中で思い出して、数字を当て嵌めて書き出して行く。
それをティーダが覗き込んでいた。



「……ティーダ」
「いーじゃないっスか、一問くらい」



判んないんだもん、と頬を膨らませる幼馴染に、ティーダは溜息を吐いた。

甘やかしてはいけないのは判っている。
しかし、こうでもしないとティーダの課題が終わらないのも確かだった。



「終わったら教えてやるから、ちょっと待て」



その間に、出来る所だけをやって置くように言いつける。

丸ごと転写は腹立たしいので、多少面倒ではあったが、スコールは自分の労力を使う方を選んだ。
今日の夕飯は遅くなりそうだ───そんな事を考えながら、連なる数字を連結させる作業を続けていると、



「ただいま、スコール、ティーダ」
「レオン!」
「…お帰り」



数日振りに見た兄の顔に、スコールとティーダの顔が綻ぶ。


レオンは抱えていたガンブレードケースを床に下ろし、逆の手に持っていた紙袋をテーブルに置いた。

いつも最低限の荷物だけを持って仕事に向かうレオンは、帰ってくる時も最低限の物だけで帰ってくる。
スコール達が幼い頃、レオンがSeeDになったばかりの頃は、エスタやデリングシティ、イヴァリース大陸に行った時には何某か土産を買って帰る事もあったのだが、数年前からそういった事はめっきりなくなった。
ほぼ毎週、毎日のように海外に行き、弟達にとってもそれが当たり前のようになったからだ。

そんなレオンが珍しく、何かを持って帰って来た。
何かと思って目を丸くするスコールに代わり、ティーダが紙袋を覗き込む。



「なんスか、これ。食い物?」
「ああ」
「土産?」
「まあ、そうなるな」



出先からのものじゃないんだが、と断るレオンだが、ティーダはそんな事は気にしなかった。
早速紙袋から中身を取り出し、箱を開ける。

中に入っていたのは、小さなカップに入った卵色とチョコレート色のスフレだった。



「うまそー!」
「食べて良いぞ。それはお前の分だからな」
「やりっ!」
「もう一つはエルオーネに送る分だから、そっちは駄目だぞ」
「はーい。じゃ、こっちはスコール?」



ティーダは違う箱の一つを手に取って、また蓋を開ける。



「クッキー?」
「コーヒークッキーだ」
「……ドールの?」
「ああ」



スコールが思い当る節を一つ見つけて尋ねれば、レオンがその通りと頷いた。

いつであったか、レオンがドールでの任務中、先方からの差し入れで貰ったクッキーを持って帰った事があった。
コーヒー独特の香りと、ほんのりと苦みのあるそれを、スコールも殊の外気に入ったものである。



「俺、ジュース持って来るっス!」
「おい。まだ課題が途中だぞ」
「後で後で!」



言うなり椅子を立ってキッチンに駆けこむティーダに、スコールは呆れて溜息を吐いた。
レオンはそんな弟の隣に立って、テーブルに広げられた課題プリントを覗き込む。



「数学か。成程な、ティーダが逃げる訳だ」
「……あんなのだから、いつまで経っても終わらないんだ。明日提出しないといけないのに」
「お前は大丈夫なのか?」
「もう半分終わったし、難しくもないし……」



じゃあ心配ないか。
そう言って、くしゃりと大きな手がスコールの頭を撫でた。

しかし、スコールにとっては然程難しくない内容でも、ティーダにとっては違う。
数字の羅列を見るだけで眠くなる、と言っているティーダである。
彼もスコール同様になんとか半分までは終わらせたが、もう集中力は残っておらず、勉強への気力は皆無だ。


どうやってもう一度プリントに向い合せよう、と考えているスコールに、レオンがくすりと笑んだ。



「俺がティーダに教えよう。だからスコール、お前は自分の分に集中していろ」
「…でも疲れてるんだろう」
「お前が気にする程じゃない。ティーダに教える位、どうと言う事はないさ」



そう言って、レオンはティーダが座っていた椅子の隣に腰を下ろした。

疲れていない訳がない───スコールはそう思ったが、口にした所で、兄が引き下がる訳もない。
こうなったら自分が早く終わらせて、レオンと交代しよう、とスコールは決めた。


ジュースを持ってきた幼馴染の顔を見て、お前は暢気でいいな、とスコールは前触れもなく言ってやる。
なんスか、急に!と怒る声は無視して、土産のコーヒークッキーを口の中に放り込んだ。





学生だって大変なんです。

[絆]受け止められるものには限りがある

  • 2012/01/14 21:33
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任務を終えて報告書を提出しようとミッドガル社に戻ってきたレオンを迎えたのは、山積みされた沢山のプレゼントだった。



「……なんだ、これは……」



帰社するなり放送で呼び出しをかけられて、事務課に書類を提出した後、赴いた会議フロアの一室。
大人数でのミーティングの際に使用される大会議室に入ると、其処はファンシーな箱で埋められていた。

部屋の中には、大量の箱の他、仕分けに追われているスタッフが数名。
会社に送られる荷物が厳重なセキュリティにかけられるのは当然の事だが、暇を持て余していたSeeDも駆り出されており、宛先や差出人の確認は勿論、金属チェックにX線チェック、盗聴探知機なども持ち込まれ、かなり大掛かりな作業になっている。
そうしてチェックされている荷物は、どれもこれも、レオンに寄せられたプレゼントなのだと言う。



「さすが売れっ子SeeDだな。モテモテじゃん」
「………」



楽しそうにバシバシと背中を叩いて来るザックスに、レオンは額の傷に手を当てて溜息を吐く。



「これを俺にどうしろって言うんだ…」
「持って帰ればーって言いたいけど、まあ流石に量が多すぎるよなあ」



暢気に笑ってそんな事を言いながら、ザックスも仕分け作業に参加する。
そのついでに、伝票に記載された内容を読んで、おお、と声を上げた。



「すげーぞ、レオン。デリングシティで有名な一流シェフの店から、焼き菓子の詰め合わせ!これ一つ1000ギルする高い所だぞ」
「……そうか」



ラッピングに記載されたロゴマークを見せるザックスだが、レオンの反応は冷ややかなものである。
そんなレオンに、判ってねーなぁ、などとザックスが唇を尖らせるが、レオンにしてみればブランド品など大した意味を持たないのだ。

ロゴマークに記載されている社名から、先日、其処の社長令嬢の警護任務に当たった事を思い出した。
恐らくその礼で送られて来たのだろうが、レオンにとってはあれは単なる仕事の一つで、こうして謝礼を送られるような謂れはないと思う。
任務に当たっていたのはレオン一人ではなかったし、ミッドガル社宛に送られてくるなら判るのだが、個人当てに送られてくるものは、レオンにとって手に余る代物であった。


それに───レオンは元来、甘いものはあまり得意ではない。
トリュフケーキやマドレーヌなどを渡されても、送って来てくれた人には申し訳ないが、レオンは殆ど手を付けなかった。

だからこういう時、送られてきた物を食べるのは、レオンのパートナーである青年だった。



「レオン、レオン」
「……いいから、好きなもの持って行け」



つんつんと後ろからジャケットを引っ張るクラウドに、レオンは振り返らずに言った。
やった、と小さな声が聞こえて、金色のチョコボ頭がザックスの下に駆けて行く。



「ザックス、俺それ食べたい」
「おお、いいぜ。もうチェック終わったからな」
「ザックスも食うか?」
「貰う貰う。最近疲れてるみたいでさ、妙に甘いもの食べたくなるんだよ」



言いながら、ザックスは包装紙を取り去って箱を開けた。
念の為にと待機していたSeeDの一人にそれを渡し、毒物チェックを済ませる。
問題なしと判断が出て、早速クラウドがトリュフケーキを口へと放る。

クラウドの表情は常のものとそう変化を見せなかったが、心なしか碧眼が嬉しそうに輝いて見える。
ザックスも一つ失敬し、口の中に放り込んで、もごもごと咀嚼しながらチェックする手を再開させた。


───いつまでも此処で棒立ちしている訳には行くまい。
レオンは思考を切り替えて、自身もプレゼントの仕分け作業に加わる事にした。


チェックをしていると、手紙や菓子やブランド品装飾類の他に、妙なものが混じっているのを見付ける事がある。
それは殆どがプレゼントとは程遠い、嫌がらせや脅迫紛いものもであるのだが、時折それにすらカテゴリされないものもあった。

X線チェックを行っていた科学部スタッフに呼ばれて、レオンは其方に向かった。
モニター画面に映し出されたものを見て、眉根を寄せる。
暗がりのモニターの中に、プレゼントと思しき菓子のシルエットが映っているのだが、その中の一つに奇妙な白い影がある。



「なんだ…?」
「開けてみましょうか」
「俺が開ける。爆発物ではないんだよな?」



スタッフから箱を受け取って蓋を浮かせると、綺麗な形に飾られたチョコレートが並んでいる。
その中から真ん中にあったチョコレートを取って、科学部スタッフに渡した。

チョコレートの中に特殊な液体を流し込み、それが固まるのを待って、チョコレートを切り刻む。
刻んだチョコレートの一片───真ん中に白いモノが入っているそれを、スタッフが電子顕微鏡にかけて調べると、



「……人の爪のようですね」
「うわあ、怖ぇ」



スタッフの言葉に、いつの間にかレオンの隣に来ていたザックスが顔を引き攣らせた。
その傍らでクラウドが首を傾げる。



「爪って食えるのか」
「食べるなよ。試すなよ。腹壊すからな」
「判った。でも、じゃあなんで爪なんか入ってたんだ?」
「……俺が聞きたい」



何かの呪いか、まじないか、嫌がらせか、いずれにしても気分の良いものではない。
異物が混ざっていたのはこのチョコレート一つのようだったが、もう他のを食べる気にもならない。



「悪いが、適当に処分しておいてくれ……」
「って言われても、俺も食う気しねえぞ~」
「じゃあ俺」
「お前も駄目」



すーっと箱を受け取ろうと手を伸ばしたクラウドを、ザックスが襟を掴んで止める。
なんで、と言う顔で見上げてくるクラウドに、俺が嫌、とザックスは言った。

むーと拗ねた顔をするクラウドの髪をぐしゃぐしゃと撫でて宥めつつ、ザックスは頭痛を抱えるレオンに眉尻を下げて笑いかけた。



「そんな顔すんなって、レオン。あっちにコーヒークッキー届いてたぜ。それなら食えるよな?」
「まあ……」
「持って帰って、弟と一緒に食えよ。チェックももう俺達でやるからさ。疲れてんだろ」



任務を終えて、長時間の移動で帰って来たばかりなので、疲労が溜まっているのは確かだ。
移動中はずっと提出用の書類を書いていたので、食事も採っていない。
ぐ、と腹の奥が鳴るのを感じて、レオンはザックスの言葉に甘える事に決めた。

チェックの終えた山の中から、ザックスが行っていたコーヒークッキーの箱を探し出す。
ついでにガトースフレも二箱、大きなものを持って帰る事にする。
一つは隣家の少年へ、もう一つはトラビアガーデンに留学中の妹へ送るつもりだった。


会議室を出て、エレベーターへ向かう途中、




「うわっバカクラウド!そんなもん食うなよ!」




響き渡った同僚の声に、何があったのかは深く考えない事にした。





売れっ子SeeDは色々と大変です。
最後にクラウドが何食べたのかは考えてません(おい)。絆シリーズのクラウドは空気読まない子。保護者が大変。

ClaimhSolais 14

  • 2012/01/13 22:44
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ファンタジーRPGパラレルの第十四話です。
やっと三人がまともに向き合いました。

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