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[ウォルスコ]始まりの鼓動へ

  • 2021/08/08 22:10
  • Posted by k_ryuto
  • Category:FF
小説[黄金の色に映るもの]の前日譚





教員を目指すに当たり、その為の机上の勉強は勿論であるが、それ以上にも実際に人と向き合う事が大事だろうと、ウォーリアが大学教員である恩師から諭されたのは、昨年のこと。
人を導くことを考えるのならば、導くべき人とどう向かい合い、何を考えるべきか、それを知る事から始めるべきであると。
そう言われた時、カリキュラム上に上げられる勉学には時間を惜しまなかったが、確かに“人”と接した事はない、とウォーリアも自覚した。

ウォーリアの誠実な人柄は他者から大変好まれるもので、見目の美しさも手伝って、過去には(本人の知り得ぬ所で)ファンクラブもあった程だ。
しかし、彼自身は決して人嫌いではないものの、積極的に他者との交流を取る方でもなかった。
それに別段の理由があった訳ではなく、学生として、勉強を本分とした生活を送っている内に、そう言う風になっていただけの事。
だからこそウォーリアは中学、高校と生徒会長に推薦され、またそれも立派に勤め上げて来たし、その姿に感銘を受けてついて来る者も多かった。
そう言った場所からウォーリアの交流関係は広がって行き、一部は今も繋がり続けているのだが、それらを“ウォーリアの方から”求めたのかと言われると、其処は首を傾げるしか出来なかった。

だが、教師とになるのであれば、受け身ばかりでいる訳にもいかないだろう。
ウォーリアが向かい合うのは黒板ではなく、その黒板を見ている少年少女達なのだ。
彼等はそれぞれに違う世界と価値観を持ち、ウォーリアとは違う景色を見ながら、嘗てウォーリアが辿った道をそれぞれに歩いて行く。
その道の歩き方を彼等に教えるのが教師と言う役割なのだから、彼等に数々の道がある事を伝える為には、彼等と向き合い、並び、時に衝突しながら心を解し合う方法を知らなくてはならない。

そうして出逢ったのが、中学三年生のスコール・レオンハートなのだが、まだ教師の卵とも言えないウォーリアから見ても、彼は家庭教師など必要ないと言い切れるほどに優秀だった。
成績表を見ればそれは判り易い数字評価として並べられ、普通の高校を狙うのなら推薦入学でも十分に合格が取れるだろうと言える程。
目標としているのが難関と有名な進学校であった為、その手段は取れなかったそうだが、テストで優秀過ぎる結果を残しているのを見れば、何も心配はいらないだろうと思えた。

だが、彼に付きまとう問題は、単純な勉強への不安ではなかった。
元々が児童施設で育てられていたのが、最近になって父親が判り、迎えに来た事で彼は施設を出る事になった。
それからはぎこちないながらも父子二人の生活が始まったのだが、思春期には聊か厳しくも思える環境の変化に加え、引き取られた際に転入した学校での環境が更に良くなかった。
環境の変化の連続で、繊細ながらそれを表に出さないように寡黙に過ごしていたスコールの態度を、教員の多くが悪い意味で受け取ってしまったようで、彼と教師たちの間には強い軋轢が起きていた。
出自を理由に偏見を持つ者も多く、生徒間でも孤立し、それを出逢って間もない父親に相談する事も難しく────彼は孤独の中で過ごしていた。
父親は息子の違和感には気付いていたが、踏み込もうにも息子の方から拒否の意思が遠回しに示された事で、差し出す手を彷徨わせてしまう。
こうした環境が齎す負のスパイラルが、元々繊細であった彼の精神を更に摩耗させ、人間不信にも陥っていた。
そんな息子をなんとか助けられないかと、彼の父がウォーリアの恩師に相談したのが、二人を繋ぐ切っ掛けになった。

人と向き合う事は教師を目指す者として大事なこと───とは言え、余りにも少年の背景事情が複雑で、話を聞いた時には自分では力不足ではないかとウォーリアも思った。
一度は恩師にも伝えたが、恩師はいつもの穏やかな笑みを浮かべ、「貴方なら」と告げたのみ。
その言葉の真意は未だにウォーリアにも判らないが、少年と向き合う者として、恩師が自分を挙げた事には確かな意味があるのだろうと思う。
それを知る為と、恩師への信頼に応える為、……そして何より、初めて会った時、冷たく閃いた蒼い瞳の奥に、小さな子供が泣き出しそうな光を見付けたのが放っておけなくなって、ウォーリアは彼と向き合い続けようと決めたのだった。

────それが今から、四ヵ月ほど前のこと。
スコールが中学二年生か三年生へと上がる、春休み中に、ウォーリアは彼と初めて顔を合わせた。
その時からスコールはウォーリアに対して厳しい態度を取っており、三年生の最初の中間テストの時には、その結果をウォーリアに見せて、「あんたの指導は必要ない」とも言った。
それでもウォーリアは彼の家庭教師として、僅かに在る失点やケアレスミスなどを見付けると、その失敗の理由などを確かめ、注意すべきポイントとして指導した。

今でもコールのウォーリアへの態度は素っ気ないものである。
ただ、勉強について、ウォーリアが指導しようとすると、彼は案外と大人しくそれを聞いている。
口元は不満そうに尖ってはいるが、ウォーリアの言葉を遮る事はしなかったし、例題を作って出せば、文句を言わずにそれを解いて返してくる。
だからウォーリアは、向けられる態度がどんなに厳しいものであっても、彼はとても真面目な少年であると言うことを感じ取っていた。
実際、ウォーリアが来ると判っている日に彼がサボタージュ的な行動をとる事はないし、必ず家にいて、家庭教師の到着を待っている。
その時には勉強道具もしっかり出し並べており、前日に出した宿題のプリントも綺麗に並べて、ウォーリアが来れば直ぐに確認が出来るように整えられていた。

そんなスコールが、今日は様子が違っていた。


「スコール?」


通い慣れるものになったマンションの一室、父子二人が暮らすその部屋の奥。
一番日当たりの良い場所だからと、父親から奨められたので使う事にしたと言う、スコールの部屋。
その角隅に据えられたベッドの上に、制服姿のままで蹲っている少年がいる。

これは一体、とウォーリアが後ろを見遣れば、其処には眉尻を下げたスコールの父親───ラグナが立っている。
ラグナはがりがりと頭を掻いて、息子には聞こえないようにと、部屋を出てから小さな声で話し始めた。


「今日、期末試験の答案が戻って来たんだけどさ」
「はい」
「その結果が、なんて言うか……良くなかったんだよ。言っちゃうと、ボロボロって言うか。無理もなかったんだけど」


ラグナの言葉に、ふむ、とウォーリアは考える。

春の中間テスト、そして先日の期末テストに限らず、スコールはテストや試験と名の付くものに敏感な傾向があった。
特に期末試験の時には、苦手な科目に苦手な範囲の問題が多量にあったようで、終わってからも自己採点を繰り返しては暗い表情をしていたように思う。
中学三年生になった今、一つ一つの成績評価が、本番の受験にも影響し得るから、強く意識せざるを得ないのは理解できる。
そんなスコールにとって、テスト結果が悪かったと言うのは、確かに落ち込む事にもなるのだろうが、


「無理もなかった、と言うのは?」


ウォーリアが訊ねると、ラグナは苦い表情を浮かべ、


「当日って言うか、本番直前になって、高熱が出たんだ。学校に行ってからの事だったもんだから、帰る訳にはいかないって、そのまま受けたみたいなんだけど……」
「突然の発熱であったと」
「うん。なんか、昔からそう言う所はあったみたいなんだ。本番になると緊張とか不安とか、そう言うのでぐるぐるなっちまって、失敗しちまうって言うの」


ラグナの言葉に、成程、とウォーリアも納得した。
苦手科目、苦手範囲、更に言えばその教科の際、監督するのがスコールを目の仇にしていた教員でもあったとか。
どうやらスコールは、心因的な負荷にかなり弱い所があるようで、それを処理し切れずに臨んだテストで、体が拒否反応を起こしたのではないだろうか。
それでも無理を押して頑張ったのに、テスト結果が報われなかったと言うのは、スコールにとっては踏んだり蹴ったりと言うものだろう。

ラグナは更に続ける。


「本番でやっちまう事があるって言うのは、本人も気にしてるから、気を付けてはいたみたいなんだけど、そう言うのって、ほら、なんともないようにしようって思う程、余計に意識しちまってガチガチになっちゃうだろ?多分、熱が出たのもその所為だったんだと思う」
「……そのようですね」
「俺は、結果がどんなだったって、頑張ったんだから十分だと思うんだけど、スコール自身はそれで済ませられないもんだからさ。励ましてやりたいけど、俺、煩いって言われちゃってさ。あんまりそう言う事は言わない子だから、ああこりゃ堪えてるんだなあって」
「……」


参った、と言う表情を浮かべるラグナ。
ウォーリアは閉じたドアの向こうを見て、其処で蹲っている少年の姿を思い出していた。

あの様子では、今日のウォーリアとの授業に身を入れるのは無理だろう。
丸くなった背中は、周りの干渉の一切を拒否し、自分の世界を守ろうと閉じ篭っているように見えた。
となれば、今日のウォーリアがこの場で出来ることはない────のだが、このまま帰ってしまう訳にもいかないだろうと思う。
まだ教員の卵にすらなっていない、アルバイトで此処に通わせて貰っている身とは言え、ウォーリアにとって、スコールは初めての生徒である。
落ち込んでいる生徒の姿を見て、放っておく訳にはいくまい。


「……少し話をしても?」
「ああ、うん。多分、それは大丈夫……だと思う。でも、嫌がったら、早めに下がっては欲しい、かな」


ピリピリしちゃってっからさ、と眉尻を下げるラグナに、ウォーリアは勿論、と頷いた。

先に一度開けたものではあったが、ウォーリアは改めて部屋のドアをノックした。
予想通り、返事はなかったが、構わずに開けて中へと入る。
スコールは先と全く変わらない格好で、ベッドの上で丸くなっていた。

部屋の前にいたラグナの気配が静かに遠退いて行くのを待って、ウォーリアはベッドの傍へと近付く。
僅かにスコールの頭が動いて、彼が眠っている訳ではない事だけは察せられた。
しかしスコールが起き上がる事はなく、顔を埋める枕を抱える手に力が籠る。
絶対に起きない、と言う意思が滲んでいるのを感じながら、ウォーリアはスコールの頭に近い位置で、フローリングの床に座った。


(さて……何と言えば良いのだろう)


放っておく事を良しと出来ず、こうやって部屋まで入って来たが、特段、ウォーリアの頭に言葉が浮かんでいた訳ではなかった。
余り人と積極的に交流してこなかった所為か、誰かを慰める言葉と言うものを、ウォーリアはよく知らない。
そう言った事は、誰かを励ましたり、鼓舞したり、そう言うものが得意な人が担ってくれていた。
しかし、此処にいるのは、ウォーリアのみ。
自分の言葉で、目の前の少年が、顔を挙げられるようにしなくてはならない。

スコールは、ウォーリアの気配は敏感に感じ取っているようで、ごろりと寝返りを打って背を向けてしまった。
壁に向かって極力近付いて、益々縮こまるように背中も肩も丸めている。
ウォーリアは、しばらくその背中をじっと見つめていたが、やがてゆっくりと手を伸ばし、チョコレートブラウンの柔らかな髪をそっと撫でた。


「っ!」


ぱしん、とスコールの腕がウォーリアの手を振り払った。
その動きに引っ張られてか、起き上がったスコールの眼がウォーリアを睨む。


「馬鹿にしてるのか」


苛立ちと怒りを露わにした蒼が、凄むようにウォーリアを貫いた。
出逢ってから何度となく、ウォーリアを拒否する目を見て来たが、こうも感情を露骨にしているのは初めて見る。
それだけ、今回のテスト結果が振るわなかった事が、スコールを追い詰めていると言うことか。

ウォーリアは払われた手を下げて、少年の言葉に緩く頭を振った。


「馬鹿にしているつもりはない」
「だったらなんだ、今の。俺は子供じゃない」
「……そうか。これは、子供を慰めるものだったか。すまなかった」


己の行動が稚拙であった事を理解して、ウォーリアは詫びる。
すると、スコールはぱちりと瞬きをして、訝しむ表情を浮かべた。


「……なんなんだ、あんた……本当、変な奴だな」


混乱した様子で、スコールはベッド端に座って壁に寄り掛かる。
枕を腕に抱えている様子が、普段の大人びた様子とは裏腹に、幼い子供を彷彿とさせていた。

ともかく、起き上がってくれたのなら、ウォーリアにとっては幸いであった。
また彼が貝になってしまう前に、ウォーリアは口火を切る。


「テストの結果が良くなかったと聞いた。見せて貰っても良いか?」
「……勝手にしろよ」


悪い結果を他者に見せるのを嫌がるのは、ウォーリアの若い頃にも、周囲でよく見られた光景だった。
一応の許可を求めて訊ねると、スコールはつっけんどんに言って、視線を横へと流す。
視線が向いた先にはスコールの勉強机があり、放り投げたのであろう鞄が置いてあった。

ウォーリアが鞄を取って中を探ると、ファイルブックに返却されたテスト結果が入っていた。
結果の殆どは良好なものであったが、最終日にあると聞いていた苦手科目を筆頭に、その日の科目分だけが点数が低い。
数字だけを見れば、平均点には十分に届くもので、“ボロボロ”と言う程のこともないのだが、平時のスコールの成績を基準にすれば、確かに悪い結果と言えるかも知れない。

テストを見詰めるウォーリアから、スコールは目を逸らしていた。
その表情には苦いものが浮かび、唇を噛んで、泣き出したいのを堪えているように見える。


「…試験時間の際に、熱を出していたと」
「……言い訳だと思ってるんだろ」
「言い訳?何故そんなことを」
「病院にも行ってないし。終わって帰って寝てたら直ぐ治った。診断書もないし。……証明になるものがない」
「わざわざ証明を出さなくてはならない程のものではないだろう。君が仮病を使うような人間でない事は、知っているつもりだ」
「………」


ウォーリアの言葉に、ゆっくりと蒼が此方へと向けられる。
じい、と見つめるその瞳は、ウォーリアの胸中を探ろうとするかのように、深い疑念と戸惑いが浮かんでいた。
そんなスコールに、ウォーリアは聞き返してみる。


「誰かが、君が熱があったと言った事を、嘘だとでも言ったのか?」
「………」


スコールは答えなかったが、逸らされる瞳が如実に事実を語っていた。

スコールは学校の教員たちの多くと、折り合いが良くない。
それでも成績優秀で通っている事から、一部の教員からの露骨な贔屓はあるらしい。
問題児扱いをする傍ら、成績の数字にだけはニコニコと良い顔をする大人ばかりに囲まれている事が、スコールの大人に対する不信感を強くしていた。
そう言う大人は、スコールの成績が僅かでも翳りを見せると、途端に掌を返すのだ。
もっと出来る筈だ、何をしていたんだ、等───ひょっとしたら彼方は発破をかけているだけのつもりかも知れないが、スコールにとっては口煩い説教でしかない。
ストレスを含め、スコールが体調を崩している時でも、それを『スコールが手を抜く為の言い訳』だと言って信じようとしない。
特に苦手にしている教員は、その傾向が強いようで、スコールは辟易していた。

───酷い教員がいるものだと、ウォーリアはスコールの話を聞く度に思う。
これもまたスコールからの伝聞のみであるから、教員側にも言い分はあるのかも知れないが、少なくとも、彼等の態度がスコールにとって一切の信頼に値しないものとなっているのは間違いない。

スコールは枕を抱えて、またベッドに転がった。
俯せで縮こまって行く姿に、スコールが本当に落ち込んでいた本当の理由を悟る。
彼はテスト結果が散々であった事に加え、その原因となった当日の発熱と、それを押してまで努力した事を大人達に信じて貰えなかった事にショックを受けていたのだ。

ウォーリアはベッドに伏せるスコールに、出来る限り、静かに語りかけた。


「……スコール」
「……」
「君は、とてもよく頑張っている。このテストの日も、君は精一杯、努力をしたのだろう」


ウォーリアの言葉に、スコールがゆっくりと首を傾ける。
顔半分を枕に埋めたまま、片方の蒼の瞳がウォーリアを伺うように見上げていた。
薄らと眦に雫が浮かんでいるようにも見えて、ウォーリアはその揺らめく目元にそっと指を当てて囁く。


「だが、残念な事だが、その努力が報われない事もある。このテストの結果がそうだったのだろう。しかし私は、君が精一杯に頑張った事を否定する事はしたくない」
「……」
「君は十分過ぎる程によくやった。期末試験があったのは、一週間前だったか。あれから他に体調を崩したりはしていないか?」
「……別に。ない」
「そうか。ならば良かった。君は努力を怠らないが、時々、勉強の為に無理を押す事があるようだ。それは少しだけ、直した方が良い事かも知れないな」


努めて静かな声で言うウォーリアを、蒼の瞳はじっと見つめていた。


「今日は授業は休みにしよう。君はゆっくりと休むと良い」
「……良いのか?」


スコールは意外そうに言った。
蒼の瞳が戸惑うように彷徨い、本心を伺おうとするように、ウォーリアへと戻る。


「……そんな事言う大人、初めて見た……」
「そうなのか」
「……学校の先生達は、次に取り返せって言うし、その為にも勉強しろって。狙ってる高校に推薦して欲しかったら努力しろって。別に推薦はいらないけど……、皆そればっかりだ」
「次に取り返す為の準備は確かに必要だろう。しかし、今の君に必要なのはそれではない。君が次にベストを尽くす為にも、私はそう考えている」


スコールに今必要なのは、心身ともに含めた休息だ。
無理を押して報われなかったテスト結果の現実と、学校の教員からの安易なプレッシャーに追い詰められる少年を、これ以上苦しめてはいけない。

ウォーリアは、スコールの白い頬に手を当てた。
大人びた雰囲気とは裏腹に、まだ幼さを残した丸みのある輪郭をしている。
其処にゆったりと指を滑らせて、ウォーリアは眦を緩めて言った。


「今はきちんと休みなさい。自分を大切にする為に」


じっと見つめる深い深い蒼の瞳に、ウォーリアの顔が映り込んでいる。
スコールはぎこちない笑みを浮かべるそのかんばせを見詰めながら、頬に宛がわれた大きな手に、自分の手を重ねた。
ウォーリアがその手を取って緩く握ってやれば、ほんの僅かに握り返す力があった。

それからしばらく、ウォーリアはじっと動かなかった。
スコールもベッドに横になったまま、重ね合わせた互いの手を見ていたが、次第にその瞳はとろとろと瞼の裏に隠されていく。
やがて聞こえて来たのは規則正しい寝息で、存外と幼い寝顔を前に、ウォーリアの口元は知らず緩むのだった。





『[黄金の色に映るもの]のウォルスコ(時系列は自由)』のリクエストを頂きました。

まだ信頼関係がそこまでしっかり出来ていなかった頃の二人です。
WoLは教員を目指す過程の予行演習、スコールは父親が勝手に連れて来たのと必要ないけど何故か辞めないので仕方なくと言う感じだったけど、こういう出来事がぽつぽつと出て来るに連れ、放っておけないとか信じて良いかも知れないとか思うようになって行ったようです。

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