サイト更新には乗らない短いSS置き場

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2012年02月20日

シアトリズムー!!

  • 2012/02/20 19:14
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真っ最中でございます。

昨日、誕生日プレゼントと言う事で3DS買って貰いました!やっほーい!
Pop'n mucisもDIVAもやった事がある(Pop'nに至ってはアーケード・家庭用共にジャンキーだった時期もありました…)ので、順調にプレイ出来てます。音ゲーやリズムゲー経験者には、然程難しくはないかも?と思いましたが、闇の譜面のビッグブリッジで泣きました。゚(゚´Д`゚)゚。 判ってたけどね!人気のある曲ほど難しくなるだろうって予想してたけど!
斜視で遠視なので3Dは大丈夫かと思ってましたが、意外とイケた。子供の頃、3Dメガネ(赤テープと青テープの奴)で画面を見て、赤い画面か青い画面しか見えなかったと言う経験があるので心配してたんですが、ちゃんと3Dで見れました。角度に気を付けないといけないし、眼精疲労が酷くなりそうなので定期的に休憩入れてますが。

一通り曲をプレイして、ムービーも楽しんだのですが、Ⅷをプレイする度にムービーが気になって集中できません。大体どれも一回目のプレイ時はそうだったんですが、Ⅷが特に気になります。ちらちら見ててミス繰り返す。
今はチャレンジモードの隠し曲出現と闇譜面を頑張ってます。合間にⅧの曲やりながら。
パーティはリーダーが専らスコールで、他は5791012の中から誰か。まず58910で、次に781012のお天気カルテット(五人パーティならお天気組完璧なんだけどしょうがない)。でもって今は891012で絆シリーズのガーデン生チーム作ってます。色々気が済んだら、他のメンバーとも組みますが、必要でなければスコールはリーダーから外さない気がするw
あとFMSでサイスコを出逢わせたいのに、スコールが転んだ時しかサイファーが出て来ません。ラストまで上手く行って、画面端にサイファーが映って「よし!」と思った直後、最後のトリガー外してスコールがこける。ちょwなんでwwスコールがサイファーに逢いたくないのかwwいや単に私の凡ミスなんですが。

余談ですが、3DSを買いに行った時、母の友人と偶然会いまして、その人が息子から3DSをねだられてるそうな。高校受験(地元では割とレベル高い方)受かったらいいよ、と言った(無理だと思ってたらしい…)ら、見事に合格したそうな。ああいう時の子供のエネルギーって凄いね、と言ってたのを、そのまま絆シリーズに変換しました。と言う訳でネタ粒投下です。

[絆]頑張れ、学生 1

  • 2012/02/20 19:12
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「もう無理。マジ無理。うぁああああ……」
「ティーダ、煩い」



何度も何度も繰り返される悲愴な声に、スコールはけんもほろろに言い捨てた。


いつものようにガーデンでの授業を終え、帰宅したスコールとティーダは、直ぐにスコールの家で教材を広げた。
今週末に行われるテスト対策の勉強をする為だ。


成績優秀で知られているスコールだが、それは本人の努力の賜物であった。
文系理系に関わらず、スコールは努力を怠らず、授業は真面目に履修し、家に帰ったらその日一日の授業内容をまとめて復習し、更に明日の授業の予習も欠かさない。
戦闘実技も、授業は勿論、レオンが暇を見ては手解きをしてくれ、これもスコールは真面目に教えて貰っている。
その甲斐あっての、学年トップクラスの成績を誇っているのである。

対してティーダの方は、典型的な運動バカ、とスコールが揶揄する程、体を動かす以外の成績はからっきしであった。
成績表なんてものは、それを体現したような代物で、10段階評価で体育・戦闘実技のみが10、他は1〜3と言う有様だ。
お陰でティーダのテストは、毎回のように赤点が並び、父親であるジェクトでさえこれに関しては揶揄よりも真面目な溜息を漏らす程だ。


テーブルに突っ伏して頭を掻き毟るティーダは、今直ぐにでも脳が破裂しそうなほどに苦悩していた。
スコールはそれを無視して、自分の手元にあるノートを確認して行き、ガーデンの図書室でコピーした科学の問題集を解いていた。



「無理!判んない!」
「じゃあ他の問題を先にやればいいだろ」
「全部判んないんスよ〜!」



泣きながら言われても、スコールは溜息しか出て来ない。

このまま煩く騒がれるのも面倒だし、此方も集中できない。
スコールは仕方なく、頭を上げて、ティーダと向き合った。



「今やってるのはどれだ?」
「問4の五番目」
「…この間レオンに習った所じゃないのか。判ったって言ってただろ」
「あの時は判ったんスけどね……」



スコールの眉間の皺が深くなる。

あの日、レオンはたまの休日だと言うのに、スコールとティーダの勉強の面倒を見ていた。
休んでて良いのに、とスコールは思っていたのだが、ティーダにとっては幸いで、判らない所を何度も質問して教えて貰っていた。
レオンが根気強く付き合ってくれたお陰で、ティーダも問題の解き方を理解する事が出来た─────筈だったのだが。


また判らなくなっちゃった、と愛想笑いを浮かべるティーダを、青灰色がじろりと睨む。
その眼光から逃げるように、ティーダがノートで顔を隠した。

ガチャリ、と玄関のドアが開く音がしたのは、その時だ。



「ただいま」
「……お帰り」
「何してるんだ?ティーダ」
「……なんでもないっス。お帰り」



ティーダはノートを顔から話してテーブルに戻し、判り易く溜息を吐く。
転がしていたシャーペンを取って、また唸りながら問題を見下ろした。

レオンは、手に持っていたガンブレードケースをリビングの隅に下ろし、弟達のいる窓辺のテーブルに近付く。
テーブルに片手を乗せて、二人の手元を覗き込めば、ティーダが大嫌いな科学の問題。
思い付く公式を書いては消して、繰り返された作業の後が残っている。



「う〜レオン〜……」
「悪いな。ついさっきジェクトから電話があって、甘やかすなと言われたばかりだ」
「あのクソ親父!」



ジェクトは今、ブリッツボールの試合でザナルカンドに行っている。
定期的にレオンかスコールの下に連絡を寄越してくるので、バラムガーデンが現在テスト期間に入っている聞き及んでいた。

ジェクトでさえ、ティーダの成績の悪さには頭を痛めている。
それでいて、レオンに勉強について甘やかすな、と言うのは、レオンが率先して教える事で、反ってティーダが自分自身で勉強して覚えようとしなくなる、と言う事を危惧しているからだった。
レオンとしてもそれは気がかりなので、ジェクトに注意を貰って暫くの間は傍観姿勢を取る事にしている。


泣き崩れる幼馴染を見て、スコールは呆れた。
仕方なく、自分の手元にあったノートをティーダに差し出す。



「……スコール?」
「使っていい」
「でもスコールの勉強」
「俺は今から魔法物理をやる」



だから科学のノートは必要ない、と言って、スコールはティーダの前にノートを置いた。

スコールにとっては、ただ授業内容を自分なりに見易くまとめただけのノートなのだが、これがティーダにとっては神から与えられた救済アイテムのように光り輝いて見えた。
ティーダは震える手でノートを手に取って、高揚した表情でスコールを見詰める。



「スコール、愛してるっス!マジで!」
「いいから早くやれ」



素っ気なく言い捨てた弟の耳が赤い事は、黙って置くべきなんだろうな、と二人を眺めてレオンは思った。





レオンは基本的に弟達に甘いです。ベタベタに。たまには自重しないと…と思いつつ、結局甘やかす。
スコールは「甘えちゃいけない」と思いつつやっぱり甘えたい、ティーダは甘えたい時や頼りたい時は隠さない。
……ブラコンしかいないからこうなる。

[絆]頑張れ、学生 2

  • 2012/02/20 19:05
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スコールからノートを借りて、暫く奮闘していたティーダだったが、やはり苦手な物は苦手であった。
30分の後(ティーダにして頑張った方だ)、ティーダはまた頭を抱えて呻き出した。



「ううぅ~……」
「……煩い、ティーダ。集中できない」
「ううー……」



止まない唸り声に、スコールの眉根を寄せる。
キッチンでコーヒーを淹れていたレオンは、スコールとは逆に眉尻を下げて苦笑していた。

ティーダはあああ……と悲愴な声を上げて、テーブルに突っ伏す。



「もう無理、やっぱ無理っス。頑張ったけどこれ以上は無理……」
「………」



溜息を吐いて、スコールがティーダを見た。
しばし無言で見詰めた後、諦めたように視線を手元に戻し、公式を解く手を再開させる。


レオンは、コーヒーと一緒に用意したジュースをトレイに乗せてキッチンに戻った。



「ほら、ティーダ」
「うぁ……あ~…ありがと…」
「スコールも飲め」
「……ありがとう」



テーブルに置かれた、搾りたての生のオレンジジュース。
シロップを適度に(ティーダの分は少し多めに)入れて混ぜたジュースは、程よい甘味と酸味になっていた。


ずー、と気力のない音を鳴らしながら、ティーダがジュースを飲む。

スコールは少しだけ口をつけると、直ぐに問題に意識を戻した。
自力で問題を解きつつ、教科書を捲って公式を確認し、自己採点をしている。



「うー……科学なんて嫌いっス…」
「お前、数学でも同じ事言ってただろ」
「……数字が嫌いなんスよ。見てるだけでやる気なくすしさ」



実験とかならまだ好きなんだけど、と言うティーダ。

公式云々とは違い、目に見えて変化が判るのが楽しい、と言うのは、スコールも同意する。
傍で聞いていたレオンも、くつくつと笑いながら「確かにそうだな」と頷いた。



「俺もうやる気出ないっス」
「俺がノート貸してるのにか」
「…いや、それは、そのー……頑張ります……」



じろりと睨むスコールに、ティーダは縮こまる。
折角の幼馴染の親切である、無碍にするような真似は許されまい。


ティーダは溜息を吐いて、テーブルに突っ伏していた体をのろのろと起こした。
仕方ない、もうちょっとだけ頑張ろう───そんな空気が滲んでいる。



「でもやっぱ、なんつーか……モチベーション上がらないっスね……」
「楽しい事でも考えながらやれ。ブリッツとか」
「ブリッツの事で頭一杯になるから、勉強なんか無理っス。ってか、ブリッツしたい!部活出来ないからストレス堪るんだよ」



バラムガーデンでは、テスト期間中の部活動は行われない事が通例となっていた。
理由は簡単、ティーダのように部活に夢中になってテスト勉強を疎かにする生徒がいる為だ。
学生の本分は勉強であるし、部活を真面目にやりたいのなら、勉強を真面目にやってからにしろ、と言う事だ。

スコールはどのクラブにも参加していないので、テスト期間であるからと、一日の予定が大きく変化する事はない。
しかしブリッツボール部に所属しているティーダにとっては、この期間は勉強だけでなく、ストレス及びブリッツ不足との戦いの日々でもあるのだ。


ブリッツしたい泳ぎたい。
テーブルの下でバタバタと足を暴れさせるティーダに、勉強の邪魔、とばかりにスコールが蹴りをお見舞いする。



「何すんだよ、スコール」
「お前が悪い」



唇を尖らせるティーダを、スコールが睨んだ。
剣呑さを増した弟の眦を見て、レオンが間に入る。



「落ち着け、スコール。ティーダももう少し静かにしろ」
「………」
「だってさー……」



俺は悪くない、と無言で訴える青灰色と、判り易く不満を訴えて来る青。
二つを向けられたレオンは、眉尻を下げてく苦笑する。



「ティーダ、モチベーションが上がらないなら、一つ良い事を教えてやる。ジェクトからの伝言だ」



何処が良い事?とばかりに、ティーダが眉間に皺寄せた。
それを気にせず、レオンは金色の髪をくしゃくしゃと撫で、



「今週末のテストで赤点を採らなかったら、欲しがってたゲームを買ってやる、だそうだ」
「……それマジ?」
「ああ。だから頑張れ。生憎、俺は教えてやれないが」



まあ無理だろうけどな────などと父が言っていたとは、言わない方が良いだろう、とレオンは電話越しに聞いた天邪鬼な父親を思い出して、此処までだと口を噤んだ。
が、流石に親子と言うべきか、レオンが噤んだ先の父の台詞は、しっかりティーダの頭の中で再生されていた。

がたん、とティーダが椅子を蹴倒す勢いで立ち上がり、拳を握る。



「あのクソ親父!絶対ぎゃふんと言わせてやっからな!でもってゲームも絶対買わせてやる!」
「煩い。やる気が出たなら、早く座れ」



燃える闘志にスコールが冷水を浴びせたが、ティーダは鎮火しなかった。
先程までの無気力さは何処へやら、やる気十分!と言う表情で椅子に座る。

スコールはそれを冷めた目で見詰めて、ぽつりと呟いた。



「……即物的だな……」



ご褒美がかかっている、となれば、確かにやる気が出るかも知れないが、余りにも極端だろう、とスコールは思う。
そもそも、ご褒美云々がなくとも、普段から真面目にやっていればもう少しは……とスコールは考えるのだが、ティーダにそんな思考はないのである。

心なしか呆れた色を含んだ弟の呟きを聞いた兄は、くつくつと笑っていて。



「いいんじゃないか。やる気が出たなら、それに越した事はない」
「…そうかも知れないけど」
「折角だから、俺も何か考えようか」
「…考えるって、何を」
「決まってるだろう。ご褒美、だ」



くしゃ、とレオンの大きな手がスコールの頭を撫でる。

子供じゃないんだからいらない、と言いかけて、スコールは音を失った。
見下ろす兄の表情が、いつになく楽しそうに見えたから。



「そうだな。政経で平均点以上が採れたら、来月の休暇に何処か旅行に行くか」
「休暇なんてあるのか?」
「有給休暇が溜まっているらしくてな。消費してくれと泣きつかれた」



ああ、そんなのが一応あったんだ。
レオンがSEEDとなってから既に六年が経つが、スコールはそんなものがあったとは知らなかった。
それ程に、レオンは常に多忙なのである。

────となれば、絶対に政経のテストを落とす訳には行かない。
忙殺気味の兄を休ませる為にも。




スコールは改めて、試験に向けて勉強に励む事にした。






平均点なら余裕で採るよ、スコールは。レオンの裁定基準は甘すぎるのが普通です。
ジェクトもジェクトで、ティーダに「平均点ぐらい採れ」と言わない辺り甘いです。息子の成績について、若干諦めてるって所もあるけど……こんな言い方しないと、甘やかせないのです。親子でどっちも素直じゃないからね。

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