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[クラスコ]暴食バースディ

  • 2026/08/11 21:00
  • Posted by k_ryuto
  • Category:FF

R15




喘ぐ声が耳に心地良い。
もう無理、と拙い声で抗議が何度となくあったが、止まらなかった。
今日は全部、好きなようにして良いと言われている。
それならと思う存分に甘い蜜を骨まで貪ろうと決めていた。

意識を飛ばしそうな恋人に、頑張って現実に留まるようにねだる。
律儀で真面目な恋人は、自分で言い出したことだからか、どうにかこうにか意識を繋ぎ続けてくれた。
普段のことを思えば、彼の負担も考えて、もう終わる時間になっても、離さなかった。


「も、むり、ぃ……クラ、ウ、ドぉ……っ!」


体もヘトヘト、意識もふわふわ。
どんなに頑張ってくれと言われても、これ以上は無理だとスコールが訴える。

中が小刻みに震えるのが伝わって、クラウドは強く歯を噛んだ。
最後の締め付けを受けて、クラウド自身も昇り詰める。
どくん、と熱く蕩けた内側に欲望を吐き出せば、スコールは掠れた高い声でを上げた。

びく、びく、と紅く火照った体が戦慄いた後、かくん、と首が落ちる。
全身の筋肉がこれ以上張り詰めるのは無理だと、その身体はすっかり弛緩してしまった。
その癖、内側の締め付けはまだ余韻が残っていて、クラウドはその感触で頭の芯がくらくらとする。


「ふあ……あ、う……あ……」
「は……はぁ……はぁ……」


文字通り、生き絶え絶えのスコールを見下ろしながら、クラウドも詰めていた息をようやく吐き出す。
心臓の音がまだ早い。
もう一度、と言う欲求がぐつぐつと煮えているが、さすがにクラウドの体の方も疲れたらしい。
どっとした疲労感で体が重くなって、これを再点火させるのは、中々難しかった。

ゆっくりとスコールから出て行く。
注ぎ込んだものが奥から溢れ出して、彼の下肢を汚す光景が、またクラウドを煽る。
今夜はずっとそれを繰り返していた。


「あう……あ……この……体力、バカ……」


憎まれ口な抗議をするスコール。
しかし、今夜の箍を外してくれたのは、彼の方である。


「お前が……遠慮をするなと言ったから、な」
「だから、って……こんな、に……続けると……思、わない……」


死ぬかと思った、とスコールは小さく呟いた。

日焼けも知らない肌は、普段は陶磁のように白いのに、今は全身が桜色だ。
クラウドが何度となく口付けた痕があちこちに残って、所々には歯形もあった。
引き締まった腰には、クラウドの大きくしっかりとした手形がある。
全身くまなく、クラウドに愛された痕跡があって、マーキングをしたように見える。

血の巡りで赤みが引かない首筋にキスをすれば、びくん、とスコールの体が跳ねた。
感じやすい体を抱き締めて、そのまま首に舌を這わす。


「んぁ、や……もう……っ」
「良いだろう、舐めるくらい。俺の誕生日なんだから、何しても良いって言ったのは、お前だ」
「あ、あ……っふ……!」


体が疲弊しきっている所為だろう、スコールは身動ぎも出来ない。
クラウドが与える愛撫に、それがどんなにささやかなものでも、反応するのを抑えられなかった。

動物が愛しいものに毛繕いをするように、クラウドはスコールの肌を丹念に舐める。
スコールはヒクッ、ヒクッ、と身体を震わせながら、それを受け止めていた。
情事そのものを彷彿とさせる感触に、スコールは甘い声を止められない。
それがまた、クラウドの欲と興を誘って、悪戯を助長させる。


「俺が貰った、誕生日プレゼント。いや、ケーキかな」
「は……ふ、ぅ……んん……っ」
「どこを舐めても甘くて美味い。全部食べないと勿体ない」
「も……散々、食った……だろ……っ!」


スコールの言う通り、まぐわい始めてから、思う存分その身体を貪った。
時計を見れば、始めた時は日付が変わった直後だったのに、もう随分と時間が経っている。
この季節の朝の早さを思えば、もう東の空は白み始めているだろう。
つまりはそれだけの時間、スコールを揺さぶり続けていた訳だから、根を上げられるのも当然か。

クラウドの手が、スコールの肌をゆっくりと滑って行く。
胸元の蕾に指を掠めると、あ、と判り易く高い声が漏れた。


「ちゃんとやる前に確認はしただろう。本当に止めなくて良いんだな?って」
「……した、けど……んん……っ!こんなに、なんて……思っ、て……なか……っ」


スコールは甘く見ていたのだ。
体力の差は勿論のこと、恋人の性欲の強さと、自分の痴態でどれほど興奮するかと言うことを。


「もう、しない……も、言わない……あんな、こと……」
「それは残念だな。だったら、今日のうちにもっと堪能しておかないといけないか」
「うぅー……!」


ぶんぶんとスコールは頭を振った。
今日はもう嫌だ、と真っ赤な顔で訴える。

幼い仕草が愛らしくて、いじめている気分になるが、生憎と今夜のクラウドに罪悪感はない。
首筋を舌で辿り、耳元まで近付いて、耳朶を軽く甘噛みした。


「ひあ、う……!」
「このまま明日の夜まで過ごしていたいな。一日中、お前を感じていたい」
「は……ふ、うん……っ」
「中で感じれたら一番良いが……俺もさすがに、ちょっと疲れた」
「……ちょっと、って……こっちは、もう……っ」
「ああ。だから今はしない。今は、な」


耳元にかかるクラウドの吐息と声に、スコールが肩を縮こまらせている。

次は何をされるのか、どこを触れられるのかと、赤らんだ体は判り易く構えていた。
そうやって戯れに対して緊張が続いているものだから、いつまでも体は過敏に反応してしまう。
元々敏感な体であるが、今の今まで揺さぶられたお陰もあって、より顕著な状態だ。

抱き寄せた体の背中をそっと撫でる。
性的な目的ではなく、本当にあやし宥める目的で。


「今夜は十分頑張ってくれた。意識も飛ばさなかったしな」
「……あんたが……そう、しろって……言う、から……」
「ああ。ありがとう、スコール」


感謝とともに耳下にキスをする。
スコールはむずかる声を漏らして、はあっ、と息を吐いた。
背中を撫でる手付きにも促されてか、ようやくその身体から緊張の糸が抜けていく。

くったりとベッドに沈んだスコールは、もう頭を持ち上げることも出来ない。
熱の抜けきらない体が冷えないように、クラウドは布団を引っ張って、スコールの体を包み込んだ。
そこまでされて、ようやく本当に終わった、と思えたのだろう。
眦に少し安心したものが浮かんで、寄せられた枕に顔半分を埋めた。


「もう、寝る……」
「ああ」
「……変なことするなよ……」
「ああ。するなら起こす」
「やめろ……」


起こしてくれるな、頼むから。
疲れの所為もあるだろう、うんざりとした表情でスコールは言った。

それから五分としない内に、スコールは寝息を立て始める。
精も根も尽き果てて、きっと夢も見てはいないだろう。
クラウドもじっと横になっていると、うつらうつらとした睡魔が手招きを始めていた。

眠るスコールの体を抱き寄せると、彼の方から温もりを求めて身を寄せてくれる。
すっかり安心した表情で眠るスコールに、クラウドの唇が緩む。


(プレゼント、随分悩んでくれたんだな)


今日と言う日の為に、スコールは随分前からプレゼントについて考えてくれていた。
この世界でそんなものに宛がえる代物と言うのは極端に少なくて、思い付いたとて調達できるか判らない。
モーグリショップにあるもので賄うにしても、都合よく適したものは見付かるまい。
食事に好物を用意するとか、実用性を抜きにして飾り物やアクセサリーも考えたそうだが、どれもしっくりこなかったと言う。
結局、悩み続けている内に昨日まで過ごし、手許に用意するには至らなかった。

そうして煮詰まったスコールが行き付いたのが、「あんたの好きにして良い」と言うもの。

あまりに大胆なプレゼントになったものだから、さすがのクラウドも驚いた。
まず額面通りに受け取るのは焦燥だと、スコールがどこまでそれを意識しているのかを確認。
それでクラウドが細かく確かめるものだから、反ってスコールの羞恥心が爆発したりしたのだが、───ともかく、スコールはちゃんと判っていたし、意識していた。
普段、クラウドがしたいと思っていることや、満足するまでその身を貪りつくして良い、と。


(かと言って、ちょっと俺が調子に乗ったのは否めないが……)


掠れた喘ぎ声を思い出して、クラウドは苦笑する。

最初にちゃんと「もう無理って言っても止めなくていい」とスコールの方から許しを貰っていたとは言え、本当に実行したのもどうかと思う。
最中はいつにない乱れようの恋人を見て、完全に理性が飛んでいた。
体力が続く限り、欲望が気の済むまで揺さぶっていたから、スコールには堪ったものではなかっただろう。
へとへとになって終わる羽目になって、スコールが深く後悔するのも無理はない。

すぅ、すぅ、と静かな寝息を零す恋人を見つめる。
ようやく火照りが収まり始めた頬に触れた。


(それでも、俺が貰ったものだからな)


スコールにとっては散々でも、クラウドにとっては最高の時間だった。
普段は負担をかけ過ぎない為にセーブしているところを、もう一回、あと一回と貪る喜びと言ったら。
重ねる刺激で目覚めた体は、どこを触れても反応してくれるから、その様子も含めて、クラウドを昂らせた。

前後不覚になって、泣きながら喘ぎ名を呼ぶスコールの顔。
思い出すだけで、疲れ切っている筈の体が興奮しようとするから、その破壊力は凄まじい。
けれど、当人は全くそんなつもりはないのだ。
だから、あんな大胆なプレゼントを差し出してくれる訳で。


「……無自覚と言うのは恐ろしいな」
「……んぅ……」
「お前の話だぞ、スコール」


零した呟きに、腕の中で身動ぎする恋人。
頬にかかる横髪をそっと退かして撫でると、眠る口元が微かに緩んだ。


「クラ、ウド……」
「ん?」
「………」


名前を呼ぶので返事をしたが、それ以上の反応はなかった。
それでも、眠りの中でも自分を求めてくれているのならば、嬉しいものだ。

さて、とクラウドも改めて寝台に身を預けた。
体の力を抜くと、重石のような疲労感がやってきて、クラウドの意識を引っ張っていく。



腕の中に閉じ込めた温もりを、どうせなら今日一日中、独り占めできないだろうか。
そんなことを思いながら、朝までの短い時間を睡魔へと委ねた。







クラウド誕生日おめでとう、のクラスコです。
ベタなプレゼントで、ベタな夜を過ごしている二人も良いなと思いまして。

定番なプレゼントだった訳ですが、渡した本人から色んな()許可もあったので、浮かれてしまったクラウドです。
多分いつもはずっと抑えている。スコールがこんなことになると思っていなかったので。
スコールは二度とするかと後悔していますが、それくらいクラウドが自分に興奮してくれていると言うことが判ったので、たま~に誘ってくれるようになるんじゃないでしょうか。

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